もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

表紙

「大東亜戦争」(以下、本作)は、2015年にGame Journal誌の別冊ゲームとして発表されたSLGである。テーマは大東亜戦争(太平洋戦争)で、1941年に始まる大東亜戦争を、1Turn=3ヶ月、1ユニット=旅団~軍、航空機数十機~数百機、主力艦2隻、その他数隻といった単位で再現する。マップはエリアとポイントの混在である。

本作は、GMTのPaths of Glory(以下、パスグロ)のシステムをベースとしており、パスグロのシステムを発展、詳細化し、太平洋戦線に適合させている。本作はかなり複雑な概念のシステムを採用しているが、それでもパスグロを理解しているプレイヤーにとっては比較的理解し易いルールとなっている。
まずパスグロとの共通点についてだが、カードドリブンの基本的な部分と移動、戦闘、戦略移動の考え方。またLCU(ラージユニット)とSCUの違いと損害適用時のLCUからSCUの変更についてもパスグロのシステムを踏襲している。さらに「戦争段階」という概念もパスグロと同じであり、「戦争段階」が上昇するにつれてデッキに新たなカードが追加されるという概念も共通している。
その一方でパスグロとの相違点は、SR(戦略移動)が固有のアクションではなくOPSの一環として行われること。エリアやスペース毎のスタック制限の違い。1OPで移動できる許容量が戦争段階によって変化する。戦略移動の制限(地上部隊は鉄道線以外での陸上での戦略移動が認められていない)や兵科の違いによる損害適用の相違等である。他にもパスグロと「似て非なる部分」がいくつかあるので、注意が必要である。

もう1つ、本作の特徴はシナリオ構成にある。一般に大東亜戦争を扱ったゲームでは、1941年12月の真珠湾攻撃から始まり1945年に終わるというパターンが多い。しかし本作では真珠湾攻撃から開始されるシナリオもあるのだが、特徴的な部分として1941年7月から開始されるシナリオが用意されていることがあげられる。実の所、筆者はこの手の設定にあまり興味がないのだが、本作の特徴的な部分として一応取り上げておく。

今回、本作のシナリオ2「第二段階作戦」をプレイした。このシナリオは、日本軍による南方攻略戦が一段落した1942年4月頃から開始されるシナリオである。史実では蘭印攻略戦がほぼ終了、バターン半島/コレヒドール要塞に米比軍の残存部隊が籠り、南雲機動部隊はインド洋方面で作戦行動中、といった状況である。
今回筆者は連合軍を担当した。なお、プレイに際しては上級ルールを使用した。

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4Turn(1942年春)

CardA12このシナリオでは、シナリオ開始時点で連合軍側の手札が決まっている。手札は7枚で、しかもその大半は兵力増強系のカードだ。「空母大好き人間」の筆者は、「Hornetの回航」「Waspの回航」「新型戦艦の回航」により兵力増強を図る。さらに「議会工作」によってWS(戦争状態)を1段階あげる。これによって連合軍の戦争状態は「開戦期」から「消耗戦期」に移行した。
盤面では連合軍がガダルカナルに地上部隊と航空部隊を派遣して守りを固める。一方で日本軍は油田地帯防衛のために航空部隊をバリクパパンに配置する。他の太平洋戦争ゲームでは無視されがちな豪北戦線だが、史実では日本海軍が非常に警戒していたのが豪北方面からの連合軍の反攻だった。そういった意味で、本作における油田地帯に関する考え方は興味深い。

ちなみにこのTurnに連合軍は手札3枚をイベント(増援)カードとして使用したためにカード自体が消去となる。連合軍側のカードの残りは4枚になるが、戦争段階が1段階進んだため次Turnからは「消耗戦期」のカードが使用可能となる。だから問題ないはずだ。その時はそう思っていたのだが・・・。

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5Turn(1942年夏)

CardJ15がーん、ゲーム手順上、カード取得が戦争段階の調整よりも前にあった。ここはパスグロとは手順の違う所であり、デザイナー氏に確認したら意図的にそうデザインしているとのこと。だけど困ったことに、山札に残っているカードがたったの4枚なので、このTurnは4枚のカードでやりくりするしかない。うーん、ゲームテクニックだから仕方がないけど、ちょっと納得できないかも・・・。

愚痴ってもルールが絶対だから仕方がない。このTurnは手札4枚でプレイするしかない。
まず日本軍は「大東亜会議」を開催してきた。このカードはフィリピン、インド及びビルマが日本軍のVP獲得の対象になるというもの。「消耗戦期」のみ有効なカードだが、日本軍にとってはインド、ビルマ方面に侵攻を行ってVPを獲得するチャンスとなる。慌てた連合軍はビルマ方面の防衛を固めるが、日本軍はマンダレーに侵攻してVPを獲得し、さらにインド奥地を狙ってくる。

ここで連合軍プレイヤーである筆者は軽いパニックになってしまったが、よくよく考えればビルマにおける日本軍の攻勢は、日本軍を消耗戦に持ち込むチャンスでもあった。特に暇を持て余した米陸軍航空隊をビルマ方面に送り込み、消耗戦に持ち込む手があった。このゲーム、太平洋方面とインド洋方面がつながっているので、米陸軍の地上部隊や航空部隊を自由にビルマ方面に送り込むことができる。しかも米航空補充はただでさえ余り気味なのだ。

マンダレーから日本軍はアキャブ、インパール、ミトキーナといったインド奥地に侵攻可能になる。慌てた連合軍は中国軍をインド方面に動員して守りを固める。

これも今から考えると失敗であった。日本軍がインド奥地に攻め込むと今度は日本軍にとってマンダレーが弱点になるので、日本軍としても迂闊に奥地進行はできないのだ。連合軍としてはアギャップを重点的に守り、インパールはリアクションで対応、ミトキーナは事実上無視しても問題なかった。

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6Turn(1942年秋)

CardA33ようやく連合軍の手札が戻ってきた。ここから本格的な消耗戦に入る。
連合軍は「連合軍東南アジア司令部」を設置し、インパールに英空軍のSEAC部隊(3-2-2)を編制した。東南アジア方面の連合軍にとって最初のLCUである。
さらにニューギニアに米陸軍第1軍団を配置し、同方面の地上兵力を強化する。

一方の日本軍は中国戦線で攻勢を仕掛けてきた。鄭州が日本軍の攻撃を受けて陥落してしまう。

このゲーム、中盤以降における日本軍の得点源は中国戦線と東南アジア方面になる。他の同テーマのゲームでは、連合軍プレイヤーは多くの場合中国戦線を「なすがママで放置」することが多いのだが、このゲームの場合は積極的関与した方が良さそうだ。特に暇を持て余している米陸軍航空部隊などは、可能な範囲でCBI戦線に積極的に送り込むのが正しい使い方だと思う。

最前線の背後で両軍とも新鋭機の開発競争を行う。日本軍は、新鋭の彗星艦爆と開発し、空母部隊の強化を行う。対する米海軍もグラマン社の新鋭機F6Fヘルキャットの配備を開始し、さらにレーダーによる戦闘機誘導を実用化した。

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つづく

240421a_台湾旅行4

2024年の春、コロナ禍以来初となる海外旅行は、これまで何度も行き、日本からも行きやすい台湾を選びました。
今回は4日目の旅を紹介します。台湾南部最大の町である高雄周辺の旅行をお楽しみください。

つづく



240421b_航空教育展示館

台湾旅行の番外編です。
今回は台湾高雄市北部にある台湾空軍の2つの施設「航空教育展示館」と「空軍軍史館」を紹介します。前者は主に航空機の側面から台湾空軍を紹介する設備で、後者は主に台湾空軍の歴史と現在の活躍を紹介する施設です。特に前者では、台湾以外ではまず見ることのない台湾国産の戦闘機IDF経国の実機を間近に見ることができます。
ミリタリーファンなら是非訪れてみたい施設なので、お楽しみいただければ幸いです。



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240423_空母搭載機の打撃力

空母搭載機の打撃力

野原茂 光人社NF文庫

サブタイトルの「艦攻、艦爆の運用とメカニズム」の方がしっくりくる。本書は日本海軍の空母艦載機、その中でも艦攻と艦爆に焦点を当てて、その運用とメカニズムの詳細を解説した著作である。読み物としては左程面白くはないが、当時の軍用機について図面を含めた詳細な機体解説を含んでいるので、そういった資料を知りたい人にとっては重宝かもしれない。ただ艦攻、艦爆って個々の機体よりも全体の運用や戦歴の方が重要かつ興味深い部分なので、本書のように個々の機体を掘り下げた著作にどれほどの需要があるのかは不明である。

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藤沢駅から徒歩5分ぐらいの所にあるお寿司屋さんです。小さな雑居ビルの中にありますが、目の前に大きな標識があるので、迷う心配はありません。
このお店は、ランチメニューが豊富にそろっていて、しかもいずれも非常に安価です。私が今回注文したのは「地魚寿司」という地元の魚が中心のメニューですが、8カンで1150円税込とかなりリーズナブル。それでいて茶わん蒸しと味噌汁までついているのでお買い得です。もちろん味もしっかりしていて、「安かろう悪かろう」ということはありません。
今回、昼前の11時40分頃に行ったのですが、驚いたことにこんな時間から待ち行列が出来ていました。店内で食べているお客さんは、2/3ぐらいが中高年の女性。「有閑マダム」なんて今や死後かと思いましたが・・・。そういう私も「有閑オジサン」ですけどね。

お奨め度★★★

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240528_CA

現在作成中の自作ゲーム「植民惑星の解放」について、テストプレイ動画を作成しました。
今回は、ゲームシステムとシナリオの紹介、そしてテストの経過を紹介しています。 「植民惑星の解放」は、以前に「コンバットアーマー」というタイトルで開発していた作品で、当初は戦闘車両1両単位のゲーム(世間でいう所の戦闘級)を予定していました。しかしシナリオのストーリー性を考えると、1両単位だとユニット数が多くなり過ぎてプレイの爽快感が失われることが判明しました。そこで小隊規模の戦術級ゲームにスケール変更することにした。
具体的なスケールは、1ユニットが戦闘車両1個小隊(1~5両程度)、歩兵1個中隊(100~150名)、1Hex=250m、1Turn=5~10分とした。また各シナリオは、スタンレー高原の戦いやカルナック山脈の戦いといった完結した1つの戦いとし、それらの戦いを専用マップで再現する方式としました。 今回、その中からスタンレー高原の戦いをテストしてみてみました。この戦いは、パルミナ大陸の首都ドガに迫る解放軍に対し、連邦軍がスタンレー高原で反転攻勢を実施。これの撃破を試みたものです。兵力に劣る解放軍は、スタンレー高原に陣を張り、友軍の増援部隊が到着するまでスタンレー高地を死守しなければなりません。

果たして連邦軍は解放軍を殲滅し、パルミナ大陸におけるゲリラ勢力を一掃することができるでしょうか?。あるいは解放軍は連邦軍の攻勢を阻止し、ドガへ向けた進撃を再開できるでしょうか?



240420b_徳陽艦

台湾旅行の番外編です。

今回は台湾台南市安平にある元台湾海軍所属の駆逐艦「徳陽艦」を紹介します。元々は米海軍のギアリング級駆逐艦を台湾海軍が引き取り、改装して運用していたものです。WW2中の兵装・装備と冷戦期のそれとが同じ艦に乗せられているという非常に興味深い艦です。

近くにはM5スチュアート軽戦車やF-5Fタイガー2戦闘機なども展示されており、ミリタリーファンなら是非訪れてみたい場所になっています。



240531_GJ91紹介

「クロニクル・オブ・ジャパン」は224年にGame Journal誌の付録ゲームとして出版されたSLGです。
テーマは、日本史全般で、古代から明治期に至るまでの日本の歴史を、主に権力者の視点から再現します。

今回は。本作のコンポーネントを紹介する動画を作成してみました。




シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル91号 クロニクル・オブ・ジャパン ~邪馬台国から明治維新まで~

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西日本方面への旅行からの帰路に立ち寄ったラーメン屋さんです。
JR/京阪電車の石山駅から徒歩数分という便利の良い場所にありました。
丸鶏スープ醤油ラーメンのセットを注文しました。
丸鶏スープはアッサリした味わいで、口の中に残らない感じが良いです。
(こてこてラーメンも嫌いじゃないんですけどね)
細麺との相性も良し。
色々な具材が入っているのも特長なのですが、その中でも味付け卵の味は絶品でした。

お奨め度★★★


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240420a_台湾旅行3

2024年の春、コロナ禍以来初となる海外旅行は、これまで何度も行き、日本からも行きやすい台湾を選びました。
今回は3日目の旅を紹介します。今回は台北を離れて列車で台南へ移動。台湾鉄道自慢の新型特急「新自強号」に乗りました。
台南ではグルメを堪能しつつ、「林百貨店」や「徳陽艦」を見学
その後は高雄に移動し、高雄の美しい風景や美味しいグルメを堪能しました。

つづく



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