210510_中国的天空上

中国的天空(上)

中山雅洋 大日本絵画

日中戦争における中国空軍といえば、我々の中では「弱い」「零戦のカモ」「13機で27機が全滅」といったイメージが強い。しかし以前に台湾へ旅行へした時に感じたことは、彼らは日中戦争における航空戦を必ずしも負けと認識しておらず、特に陸攻隊に対する果敢な迎撃戦等は勝利したと考えている。
本書は、日中戦争における航空戦について日中両方の戦史を調べ上げ、その実態を明らかにした労作である。
前半では中国空軍の誕生から、満州事変、上海事変、盧溝橋事件から日中戦争、重慶爆撃までを扱っている。日本でもよく知られているロバート・ショートの戦死、渡洋爆撃、中国空軍の反撃、零戦の登場なども描かれており、これらのエピソードが日中双方の視点から描かれている点が興味深い。
下巻を読むのも楽しみである。

お奨め度★★★★