Interceptor-ace表紙


Intercepter Ace(以下、本作)は、米CompassGames社が2019年に出版したソロプレイ専用のシミュレーションゲームだ。テーマはドイツ本土防空戦。プレイヤーはドイツ空軍のパイロットとなり、飛来する米第8空軍の爆撃編隊と戦う。
前回 は、護衛のつかない爆撃機との交戦を試してみた。そこで今度は護衛戦闘機を含む敵爆撃編隊との交戦を試してみることにした。時に1943年8月。ミュンスター基地群に展開するIII/JG3が私の赴任地になる。装備機は最新鋭のBf109G-6.高高度での機動性では、Fw190Aよりも遥かに勝る。

第2戦:1943年8月、Bf109G-6

天候、攻撃目標、攻撃編隊を決定する。天候は晴れ、攻撃目標はシュヴァインフルト、攻撃編隊はP-47戦闘機を従えたB-17の編隊だ。

Bf109G-6


続いて"B1 Interception"で迎撃目標の種類を決定する。2d6で出目は"10"。"Spitfire Encounter - Head on"となる。私の愛機は、迎撃に向かう途中、英空軍のスピットファイア編隊と遭遇してしまった。

Spitfire


ここで私には3つの選択肢がある。ヘッドオンで攻撃するか、急旋回で優位を狙うか、防御機動で相手の攻撃を躱すかだ。相手は敏捷なスピットファイア。旋回戦は分が悪いと踏んでヘッドオン射撃を行う。
自身の攻撃用とスピットファイアの攻撃用にカードを1枚ずつ引く。こちらの射撃は"4"、スピットファイアの射撃は何と"DE"(無条件撃墜)である。あちゃー。



取り敢えずこちらからの射撃の判定を行う。スピットファイアへの命中は4発なので、損害判定を4回振る。出目は"11"、"52"、"53"、"54"である。Crew、AirFrame、Minor、Minorだ。Crewは再チェック。その結果、パイロットが重傷となった。

B6表


Bf-109Gは無条件撃墜なのでパイロットの生存判定を行う。脱出判定はD6。普通は成功する。出目は"4"で結果は「無事脱出」。無事地面に降り立った。

B8表


スピットファイアの帰還チェックを行う。D10で"1"を出せば、スピットファイアは墜落する。しかし出目は"3"であったため、重傷を負った英空軍パイロットは、「メッサー1機撃墜」の戦果を手にして無事帰還した。

なおドイツパイロットは出撃4回で経験値が溜まるのだが、今回の出撃は1回目なので経験値が溜らない。

第3戦:1943年8月、Bf109G-6

1週間後米空軍が現れた。目標はフランス上空。ミュンスターの我々には出番がない。

その3日後、またもや米空軍が現れた。目標はルール工業地帯の真ん中ボン。我々の迎撃範囲内である。我々はエンジンをスタートさせ、愛機Bf109G-6を発進させた。天候は晴れ。空戦日和である。

第1ラウンド

B-17Fの大編隊を眼下に捉えると、またもや正面から敵機。宿敵スピットファイアだ。負けてたまるか。前回と同様ヘッドオンで迎え撃つ。
正面からの射撃でこちらには5発、敵機には4発が命中した。火力の違いが出てしまったか。しかし敵機は射撃でジャムを起こし、7.7mm機銃4基が故障する。
こちらの射撃はスピットのパイロットに命中。パイロットは重傷を負う。
こちらには燃料タンク、胴体、酸素供給機に命中した。燃料タンクの被弾は1撃で火だるまになる可能性があるコワイ1発だが、今回な燃料漏洩で助かった。しかし酸素タンクの命中は即座に離脱を余儀なくされる1発である。
こちらは酸素供給機をやられたので交戦離脱をする。敵機も操縦者が負傷しているので交戦離脱をする。従って両者とも離脱成功である。ちなみにこのスピットも無事帰還に成功し、またもや私は初撃墜の機会を逃した。

教訓:ヘッドオン射撃は危険。Bf109で正面から交戦する場合は、一旦防御機動を行った方が良い。

ちなみに回避していたら

では、Bf109G-6がヘッドオン射撃を選択せず、防御機動を行っていたらどうなっていたのだろうか。ここでそれを検証してみたい。

まずカードのDefence欄を見ると、「シャンデル機動」で

「Avoid all damege + improve x 1」

とある。つまり全部の射撃を躱した上に相対位置を1有利にした。つまりスピットに対して優位位置を占めたことになる。ただしここで主導権判定が入るので、主導権を失う可能性がある。お互いd6を振る。

Card2


まずBf109G-6。出目は"3" + Speed=20+敏捷=2 = "25"
次にスピット。出目は同じく"3" + Speed=20+敏捷=2 = "25"
差は"0"なので優勢位置は変わらない。

第2ラウンド

こちらは攻撃、スピットは防御を行う。こちらは4発の命中を与えるが、スピットは「回避機動」で命中弾を回避する。
そして主導権判定。先ほどと同様に判定する。出目の差は1だったので、変更なし。

第3ラウンド

こちらは攻撃、スピットは防御を行う。こちらの命中は僅か1発。スピットは「バレルロール」で命中弾を2減らすので、命中なし。
これで3ラウンドが終了したので、戦闘は終了する。

この後、ドイツ軍はなおもB-17部隊を追っても良いし、基地に引き上げても良い。追いかけた場合には上記のような手順を繰り返すことになる。今回は基地に引き上げることにしよう。

Me109G-6


感想

ルールを読むだけではあまりイメージが湧かないが、プレイしてみるとシンプルである。空戦と言ってもカードを引くだけ。選択肢も、射撃実行、防御機動、急旋回or螺旋旋回、僚機の援護のいずれかを選択するだけ。空戦自体もダイスを振るだけだ。
ただし空戦結果はかなりブラッディで、火力に優れた連合軍機と正面から撃ち合うとかなりの確率で致命傷を負ってしまう。しかもパイロットや燃料タンクといった即死部への命中確率も結構高い。正面からの打ち合いは避け、急旋回を駆使して回り込むのが良策かも知れない。

今回のプレイでゲームの流れは大体掴めたので、次はキャンペーンシナリオに身を投じたい。