SPac42_20

現在、鋭意作成の 海空戦!南太平洋1942 第2版ですが、取り敢えず現時点での進捗状況についてレポートします。

早見表

要望の多かった早見表については、A4縦からA3横に拡張しました。これで今まで「見え辛い」と不評であった部分が少しは改善されたかと思います。

GameCardA


JP_G4Mそれに合わせてチャートの中身も少し手を加えています。
まず対空射撃表についてですが、まず"Op"という戦闘結果を新たに追加しました。これは従来の"S+"を10%分置き換える形で入れてあります。これは"S+"か"A"を航空機側が選択できるという結果です。例えば対空母攻撃のように「損害を顧みず」攻撃する場合には"S+"を選択し、基地攻撃のようにあまり消耗したくない場面では"A"を選択するといった運用が可能になります。これにより若干プレイ時間が増える可能性があるので、原則として"S+"扱いとするが、攻撃開始前に「兵力温存」を宣言した場合のみ"A"とする、というルールにするつもりです。
また対空射撃表でMBが低空爆撃/雷撃を行った場合の修正値を+2から+1に変更します。これにより1式陸攻による低空雷撃はやや威力が増しました。これは物理的な効果よりも陸攻の威力圏への侵入を極力避けていた米空母部隊の行動を再現するための変更です。

対空射撃表


JP_BB4aまた、ややマイナーですが、追尾判定表も少し修正し、TFによるTF追尾成功率を下げました。今までは、どちらかといえば「ビスマルク追撃戦」のイメージで追尾判定表を設計していましたが、太平洋戦争で水上艦による水上艦追尾の例で殆どないですよね。昼間砲戦自体が少なかったということもありますが、そんな訳で水上艦による追尾成功の確率をやや下げました。

追尾判定表


あと潜水艦命中値決定表も少し変更し、潜水艦による攻撃が少し当たりやすくします。

潜水艦命中判定表


ルール

損害発生時の能力低下をシンプルにしました。今までは記録シートを出さないと損傷艦の能力が分からないので、記録シートを一々探すという手間が発生していました。そこで損傷時の乗力低下を以下の通り画一化し、その場で手計算できるレベルに変更しました。

損傷時の能力低下


US_BB56a水上戦のルールを整理しました。以前に 新しい水上戦ルール について提案したことがありましたが、そこまでドラスティックな変更は今回は見送りです。その代わり、水上戦チットを5枚から4枚に変更し、アクション数も両軍合わせて1Turn6回までとします。また「移動」チット1枚を「砲撃+移動」に変更し、その代わり「砲撃」チットを2枚から1枚に変更します。さらに砲撃時の舷側射界を広くし、中遠距離での砲撃戦での有効性を高めます。その狙いは、今までのルールでは水上戦が接近戦になりやすい傾向があったので、その傾向を抑制することにあります。
この改定については、実際にテストしてみて、その有効性や問題点を確かめたいと思っています。

射界砲撃


US_CL52aなお簡易水上戦ルールについては悩んでいます。思い切りシンプルにして「彼我に圧倒的な戦力差があれば劣勢側は無条件全滅、それ以外は水上戦が発生しない」という形でも良いかなと(それでも第3次ソロモン海戦以外のシナリオなら問題なく機能するはず)。あるいは現行の水上戦から戦術マップだけを使わないだけであとは殆ど同じようなルールにするとか(それなら最初から戦術マップで戦闘すれば良いだけのような・・・)。
取り敢えず水上戦ルールの冒頭に以下のような一文を入れて「水上戦ルール覚えなくても良いでっせ」とアピールしておきます。

ルール


戦闘ボード

被撃墜機及び強制帰還機を置くためのスペースを用意します。実際にプレイしているとき、特にCAPの強制帰還機を区別しておきたいケースが多かったので、そのための専用スペースを用意しました。だけど被撃墜機用のスペースはいらないかなぁ・・・。悩み中です。

航空戦ボード

今後の話

JP_CV5追加シナリオを入れるかどうか検討中。数合わせのシナリオなら手間をかける意味もないし、何か面白そうなシチュエーションないかなぁ。
今考えているのは「い号作戦」。史実通りの展開でも良いのですが、例えば日本側が空母機動部隊(再建第3艦隊)を投入してヘンダーソン飛行場やルンガ沖を空襲するという展開も可能とするのもありかも。うーん。ちなみに当時の第3艦隊は、南太平洋海戦の頃から「翔鶴」欠、「飛鷹」追加です。
何か良いアディアや希望するシナリオがあれば、教えて下さい。

い号作戦