空母を持って自衛隊は何をするのか

兵動二十八 徳間書店

朝鮮半島危機があったのが2017年。その後の平昌五輪等で一旦危機は去ったかに見える。しかし北朝鮮による核放棄は一向に進展せず、米朝交渉も行き詰まったままだ。本書はそのような情勢下で日本の安全をどのように保っていくかについて考察した著作である。
本書は同じ筆者による他の著作と同じく歯に衣着せぬ言い回しが気持ち良い。北朝鮮の核兵器開発の実態、ロシア・プーチンの脅威、北方領土の行く末について筆者が独自の視点から解説している。特にBMD(弾道弾迎撃システム)の実態、北朝鮮の切り札=ダーティボム、国防とインフラの関係等については一見の価値ありだ。

お奨め度★★★

190624_空母を持って