OpD



オペレーション・ドーントレスは、1944年6月のノルマンディ上陸作戦に伴うカーン西方の戦いを戦術レベルで再現したシミュレーションゲームだ。1ユニット=小隊~中隊、1Hex=425ヤード、1Turn=90分(夜間は330分)というスケールから分かる通り、やや大きめの戦術級ゲーム(戦術作戦級)と言って良い。

今回、VASSALを使ったソロプレイで本作のキャンペーンシナリオに挑戦してみた。これまで何度か本作をプレイしたのだが、キャンペーンの結末を見る所までは行かなかった。そこで今回はキャンペーンの最終決着はどうなるのかを見てみたいと思う。

ちなみに選択ルールは、19.1「射撃統制」と19.7「イギリス軍の装弾筒弾」を採用した。

注:本作の解説動画を以下の通り作成したので、併せて見て頂きたい。



前回までの展開 --> こちら

1944年6月26日

0400

GE12SS_1_Werfr2日が変わって6月26日。この日はエプソム作戦の影響によって英軍の支援火力が低下する。ここまで順調に進めてきた英軍にとってはやや水をかけられた感もある。それにしてもこういう細かいルールがチョコチョコ出てくるのは何とかならんか、と、思ってしまう。まあTurn Trackに注意書きが書かれているので、忘れることがないように配慮されていることは感心するが・・・。
夜明けに近い戦場。英軍はテセルの森に近接突撃を敢行する。強い雨の中、激しい砲火が丘を駆け上る英軍将兵に降り注ぐ。ドイツ軍の塹壕を制圧すべく前進したクロコダイル火炎放射戦車は、森に潜んでいたヤークトパンターの砲撃を受けて撃破された。さらに戦車同士の激しい接近戦。ファイアフライ戦車やアキリーズ駆逐戦車が被弾によって炎上する。それでも英軍はテセルの森の過半を制圧。これまで英軍戦車を苦しめ続けていたヤークトパンター重駆逐戦車を遂に撃破した。
ドイツ軍は戦車教導師団が戦力を大きく減じたので、比較的戦力を残した第2SS装甲師団をポウデル川西岸地区の戦車教導師団戦域に進出させ、防御の肩代わりをさせることとした。

Turn14


0530

朝焼けの中、英軍がテセルの森を占領した。英軍はさらにドイツ軍にトドメを刺すべく、ファイアフライを装備した戦車1個中隊を増援として投入する。
後退を続けるドイツ軍。切り札の88mm砲を投入し、英軍の進撃を阻止せんとする。

Turn15


0700

GE12SS_2_Flak12英軍はテセルの森からさらに南下を試みるが、こちらには88mm砲が睨みを効かせているので前進するのはやや困難である。そこで攻勢の軸をポウデル川東岸地区に戻し、フォントネ村南の拠点に陣取るドイツ軍第2SS装甲師団に攻勢を仕掛けた。先に投入したファイアフライ戦車中隊を全力投入。パンターと4号戦車からなる第2SS装甲師団戦車部隊と激しい撃ち合いを繰り広げた。英軍戦車中隊は半数以上を失う大損害を被ったが、パンターと4号戦車各1個中隊を撃破し、その抵抗を排除に成功。攻撃目標の拠点を占領した。ドイツ軍の防御ラインは、ル・マレとローレを結ぶ線まで後退を余儀なくされる。

さらにドイツ軍にとって泣き面に蜂である。第2SS装甲師団の中から1個戦車中隊を転出させるよう命令が届いた。大損害を受けていたドイツ軍だが、その中で支柱ともいうべきパンター1個中隊が戦列を離れて後退していく。唖然として見送るドイツ軍将兵なのであった。

Turn16


0830

英軍は最後のファイアフライ戦車中隊を増援で投入する。しかし戦線正面では雨天を考慮して直接攻撃は行わず、部隊の再配置に徹した。
ドイツ軍はなけなしのヤークトパンター小隊を投入。何とか英機甲部隊の突破を防がんとしている。

1000

UK49D_A_DLI英軍はボウデル川の西岸と東岸の2正面で攻勢を仕掛ける。歩兵同士の接近戦では兵力に勝る英軍歩兵がドイツの戦車や装甲車を次々と破壊する。しかし肝心の突破は失敗し、戦線は動かない。

Turn18
Turn18b

1130

UK49D_EssexYeomanry英軍は再三に渡る攻撃で、ル・マレ~テセル渡河点に布陣したドイツ軍の88mm砲を遂に撃破した。これでル・マレ~テセルの渡河点を占領した英軍は、ドイツ軍の左右の連絡線に楔を打ち込んだ。ドイツ軍はル・マレ~テセルの渡河点を放棄し、第2SS装甲師団はローレの村を守るように布陣。一方戦車教導師団は、対戦車火力を持つ装甲車を増援としてル・マレの少し南に後退して布陣する。

Turn19


1300

GE12SS_AT_26ドイツ軍にとって試練は続く。さらに上級司令部の命令で第2SS装甲師団の戦車中隊1個を他戦線へ転進させることとなった。対戦車火力がさらに減少するドイツ軍。ドイツ側の対戦車火力弱体化を見越した英軍は、シャーマン戦車2個中隊(ファイアフライ未装備)を増援に投入。機甲戦力の優越を背景にドイツ軍の防衛線を一気に突き破らんとする。英戦車の猛攻に対して、ドイツ側は75mm対戦車砲やパンター戦車、ヤークトパンター駆逐戦車が激しく応戦、英軍のファイアフライ戦車など数両を撃破したが、パンター戦車はステップロス。虎の子ヤークトパンターは17ポンド砲の伏撃を受けて撃破されてしまう。
いよいよ対戦車火力がなくなってきたドイツ軍。仕方がないので工兵部隊を投入し、何とか英戦車を阻止せんとする。

Turn20


1430

UK79AD_Churchill_82_RE戦況を優位に進めている英軍にちょっとした水入りが入った。雨によって地面が泥濘状態となり、部隊の機動力が殺がれてしまう。しかし英軍は攻勢の手を緩めない。
第2SS装甲師団の戦区では、これまで英軍戦車の南進を阻止し続けていたドイツ軍75mm対戦車砲部隊に対し、チャーチルAVRE戦車を中核とする突撃部隊が近接突撃を仕掛ける。遠戦では恐るべき威力を発揮する対戦車砲部隊も接近戦には脆い。歩兵による十分な援護があれば無敵なのだが・・・。
対戦車砲はチャーチルAVREによって踏みつぶされて対戦車火力は消滅。防御力消滅の隙を突いて戦線背後に雪崩れ込む。
ボウデル川西の戦車教導師団戦区では、対戦車火力がほぼ消滅しているので、英戦車が傍若無人に振舞う。歩兵を随伴せずに戦車だけで歩兵中心のドイツ軍を攻撃する。接近戦ではなく戦車が遠巻きに撃ってくるような戦い方では、ドイツ歩兵は対抗しようがない。いくつかの防衛戦は突破され、ドイツ軍はさらなる後退を余儀なくされる。

ドイツ軍は全戦線を後退させ、最終防衛戦に布陣する。その中で最後に残った装甲兵力であるパンター戦車中隊が不用意に突出してきた英シャーマン戦車小隊に対して奇襲攻撃を敢行。距離500mで射撃する。奇襲を受けたシャーマン数両が撃破され、残ったシャーマン戦車は慌てて物影に隠れる。

Turn21


1600

UK8B_Sherman_B_SRY英軍の進撃速度が地面の泥濘により陰りを見せる。しかし泥の影響を受けにくい歩兵部隊がドイツ軍防衛ラインの隙をついて後方に進出。いわゆる浸透戦術で前線のドイツ軍拠点を孤立化させる。その後、戦車中心の部隊が包囲攻撃を仕掛けて拠点を潰す。歩兵はあくまでも浸透に徹し、攻撃は戦車が担当する。これはドイツ側の間接防御射撃に対抗するものだ。
対するドイツ軍は重要拠点であるローレを放棄し、さらに防衛線を後退させて盤の南端付近に防衛ラインを敷く。そして予備解除された第2SS装甲師団所属の歩兵大隊を防衛ラインに投入する。さらに最後まで残っていたパンター1個中隊が機動戦を展開し、シャーマン戦車1個小隊を鉄屑に変えた。

Turn22



Panther


つづく