世界の艦船2019年8月

海人社

前回購入したのが2018年2月号なので、1.5年ぶりの購入である。特集は「近未来のアメリカ艦隊」ということで、例によって特集記事が面白そうなので購入した。冷戦終結後、量的には減少の一途にある米艦隊。質的な面でも1990年代から運用を続けているアーレイバーク級駆逐艦、1980年代当時の新鋭艦ロスアンゼルス級攻撃型原潜、1975年就役の原子力空母ニミッツ等、その主力は冷戦時代の技術レベルだ。21世紀の新鋭艦であるフォード級空母、ズムウォルト級駆逐艦、フリーダム/インデペンデンス級沿海戦闘艦等、いずれも様々な課題に直面して苦しんでいる。そのような状況下でアメリカ艦隊の描く未来図はどのようなものか。将来予想される脅威は何か。成長著しい中国海軍とどのように向かい合っていくのか。そういった課題について様々な視点から分析がなされている。他にもロシアの「超」兵器についてや、海上自衛隊が導入を計画している哨戒艦についての記事もあって興味深い。期待に違わぬ内容であった。

お奨め度★★★

190717_世界の艦船