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翌朝、ホテルで朝食を取ったあと、レンタカーで出発。国道40号線を北に向かう。目指すは約250km彼方の稚内。同じ道内とはいえ、東京~大阪の半分ぐらいの距離はあるから結構遠い。所要時間は約5時間となっているが、ハテサテ・・・。

塩狩峠、名寄などを通過し、最初に車を停めたのは美深の道の駅。目の前に「びふかアイランド」と呼ばれる森林公園がある。少し高い場所の道の駅から「びふかアイランド」を見下ろすのは気持ち良い。

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美深の道の駅から20km北に音威子府がある。音威子府は黒ソバで有名な場所。さらに冷戦時代には陸上自衛隊が稚内方面から南下するソ連軍を阻止すべく防衛線を展開する予定であった交通の要域である。期待の黒ソバについては、有名な駅ソバの主人が昨年他界されたので駅ソバは廃止になった。また駅近くの道の駅でも黒ソバを食べることができるのだが、今回は時間が早すぎてまだ店開きしていなかった。残念。

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音威子府から山道に入り、そこを抜けると幌延平野である。幌延の中心部から稚内までは無料の自動車専用道路があり、ワープできる。自動車専用道を降りると、稚内はもう目の前だ。稚内市街に入ったのは1200過ぎ。ガソリンを給油した後、「花いちもんめ」という回転寿司屋で昼食を取る。地元では結構人気のある回転寿司屋らしい。味は、まあ「悪くはない」といった所か。寿司を握る職人さんが女の人が多かったのが珍しい。

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稚内駅前の無料駐車場にレンタカーを停めてフェリーターミナルへ向かう。途中、稚内駅近くを通ったので少し立ち寄ってみた。稚内駅は言うまでもなく日本最北端の駅。鹿児島県の西大山駅やその先の枕崎駅と並ぶ鉄道の「聖地」である。とはいえ宗谷本線の前途も決して明るいものではなく、稚内駅が「かつて鉄道の聖地と呼ばれていた場所」となるのも、そう遠い日の事ではないかも知れない。

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駅から10分程歩いた所に稚内のフェリーターミナルがある。ここからは礼文島や利尻島に向かうフェリーが出ており、これらの島々への観光や交通の拠点である。今回は1450発のフェリーに乗る予定だったのだが、少し早めに着いたので2時間ほど待ち時間があった。

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今回乗ったフェリーは新型の「アマポーラ宗谷」。令和2年就航の最新型で、トイレもピカピカで綺麗である。客は少なかったので、絨毯部屋で横になり、礼文島までひと眠りだ。礼文島が近づくと、甲板に出て、眼前に広がる礼文島の景観をじっくり見ていた。

香深港からは定宿の車で宿へ移動。美味しい魚を食べながら、夜は旅友の皆さんと楽しいひと時を過ごしました。



つづく