220814_リベラルの正体

「リベラル」の正体

茂木誠/朝香豊 WAC

日本で「リベラル」といえば、左派勢力を指す場合が多い。しかしこれはおかしな話だ。リベラリズムとは自由主義と訳されるが、日本でいう「リベラル」には、自由主義とは全く相容れない共産党が含まれているからだ。
それはさておき、本書では、日本で言う「リベラル」な人たちが、どのような考えを持っているのか。そして彼らは保守勢力をどのように捉え、どのように嫌悪しているのかを記した著作である。
さらに本書では、共産主義が形を変えていまでも世界を蝕んでいる有様を語っている。なるほど、旧ソ連は崩壊し、共産主義陣営は自由主義陣営に敗れた。しかし共産主義そのものは、ある時は人権運動に姿を変えて、またある時は環境保護運動に姿を変えて、今でも自由主義社会を蝕んでいる。そして自由主義の総本山であるアメリカ合衆国も、今やこのような「隠れ共産主義」によって瀕死の状態にあるという。
本書の主張をどのように受け取るのかは読者次第だろう。かくいう私も本書で書かれていることをそのまま額面通りに受け取るつもりはない。しかし昨今の世界情勢を見た時、本書の主張があながち絵空事でもないな、とは思っている。

お奨め度★★★