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(写真1)5500t級軽巡「多摩」
(写真2)阿賀野型軽巡「矢矧」

前回のリプレイで我が5500t級の非力さが目に付いたので、その主砲たる14サンチ砲の性能を調べてみました。
森恒英氏の「日本の巡洋艦」によると、

50口径三年式14センチ単装砲
 初速 850m/s
 弾丸重量 38kg
 最大射距離 18,000m
 発射速度 10発/分

これは射距離の面で駆逐艦の主砲と同等以下でしかなく、15.5センチ砲の2/3でしかありません。
これでは非力なのも仕方がないでしょう。
ただ発射速度10発/分は、15.5センチ砲の2倍です。また「発射速度が遅い」と揶揄されることの多い50口径12.7センチ砲(駆逐艦の主砲)よりも多分優秀なのでしょう。したがって射程距離は今のまま(駆逐艦と同じ)とし、火力をやや高めに評価することにします(今でも高めめに評価していますが)。

軽巡の主砲話が出たついでに・・・。
前掲書によると、阿賀野型軽巡の主砲たる50口径152mm砲は、あまり良いものではなかったようです。
米軽巡の6インチ砲に対抗するために無理やり152mm砲にしたのですが、重量の問題で機力弾丸装填式を採用できず、結果的に発射速度が大幅に低下してしまったのです。
カタログスペックでは毎分6発となっていますが、実戦での能力はもっと低いものになるでしょう。
阿賀野型軽巡は流麗なデザインが個人的に気に入っているのですが、主砲がダメなのは残念です。