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(写真1)ゲーマー山へ行く(ホントはGJかCMJを持っていきたかった・・・)
(写真2)槍ヶ岳の雄姿
(写真3)今回の主要なコース(赤はGPSの軌跡)

槍ヶ岳登山

ゲームネタばかりも何なので、たまには山ネタでいきます。
先日、1泊2日で槍ヶ岳登山へ行きました。以下はその登山記録です。
また写真集も合わせてご覧下さい。


登山口まで

前夜自宅を車で出発。中央高速をひた走り、零時頃長野道のみどり湖PAに着く。そこで車を停めて仮眠。
翌朝0400起床。松本ICを降りて国道158号線を西に向かう。沢渡駐車場に着いたのが0500過ぎ。車を停めて準備を整えて、0530発の上高地行きバスに乗る。上高地到着は0600過ぎ。バスターミナル付近で最後の準備をし、0620頃出発する。

8月1日 天候=晴れ後曇り

上高地~横尾

上高地から横尾まではアップダウンの殆どない道をダラダラ2時間以上も歩く。準備運動としては丁度良い。左手には梓川が流れ、その向こうに穂高連峰が美しい姿を見せている。天候は晴れ。このまま1日晴れてくれれば良いが・・・。

横尾~槍沢キャンプ場

横尾到着は0900。小腹が減ったのでお握りを食べる。ここで道は三方に分かれている。左が穂高へ、右が蝶ヶ岳へ通じる道だ。正面は槍ヶ岳へ通じる登山路で、今回私が選んだコースもまっすぐだ。道標には「上高地へ11km、槍ヶ岳へ11km」とある。
「もう半分も来たのか」
なんて馬鹿なコトはさすがの私でも思わない。ここまでが前座で、ここからが本格的な登山路になることぐらい、地図を見れば一目瞭然だ。しかし横尾からの道も緩やかな登りがしばらく続く。左手に梓川が気持ちよく流れている。1時間ほど登って槍沢ロッヂに着く。さらに1時間で槍沢キャンプ場到着。時計を見ると1100頃だ。晴れていた空もいつの間にか白い雲に包まれている。そして登山路はいよいよ本格的になっていく。

槍沢キャンプ場~槍ヶ岳山荘

槍沢キャンプ場からもまだ緩やかな登りが続くが、大曲を過ぎると斜度が大きくなってくる。氷河の上を歩いたり、急な登山路を少しずつ歩いて高度を稼ぐ。標高2350mの天狗原分岐に着いたのが1220。地図で見るともう槍ヶ岳は目前だが、実際の標高差はまだ800mもある。そしてこの時私は疲労困憊状態であった。冷たい水がとても旨い。
天狗原分岐からも急な登山路が続く。幸い登山路は比較的良く整備されているので歩きやすいが、それでも疲れた体に登りはキツイ。少し歩いては休み、また休んでは歩くということを繰り返しつつ、それでも少しずつ高度を稼ぐ。気圧高度計の表示が2500、2600と徐々に増えて行き、周囲の景色は薄いガスに包まれていく。遠くで一度雷鳴が響いたが、幸いその1回だけであった。
標高2600m付近の坊主分岐、2800mの殺生ヒュッテを過ぎると、目指す槍ヶ岳山荘はもうあと1歩だ。でもその一歩がきつかった。気圧高度計の目盛りがあと100m、GPS表示もあと200mのはずなのに、そこからがなかなか距離も高度も縮まらない。上のほうからはオバハンの笑い声が聞こえてくるので山小屋はもう近いはずなのに、ガスのためか山小屋が全然見えない。
急な斜面を喘ぎながら登り、ようやく槍ヶ岳山荘にたどり着いたのは1440頃だった。

槍ヶ岳山荘~槍ヶ岳山頂

山荘に荷物を置き、少し休憩して槍ヶ岳山頂を目指す。地図によるコースタイムは「往復1時間」ということだったが、余程のオバサンではない限り1時間はかからないだろう。登り20分、下り15分もあれば十分だと思う。山頂に立ったのは1520。周囲はガスの為視界は効かない。それでも日本第5位の山を制覇した感動は大きい。30分ほど粘ってみたが、結局視界は開けなかった。そのまま下に下りて、今晩は槍ヶ岳山荘に泊まる。

8月2日 天候=晴れ後曇り

槍ヶ岳山荘~南岳

起床0400。山小屋の前で日出を見る。天気予報では下り坂ということであったが、少なくとも朝の天気は良かった。今日は良い天気になってほしい。山小屋で朝食を取り、出発は0540。槍ヶ岳から南へ伸びる縦走路を歩く。この道は槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳と3000m級の山が連なっているお得なコースだ。登山道は良く整備されて歩きやすい。南岳から北穂高までは「大キレット」という危険地帯だが、山小屋で聞いた話では「3点確保がちゃんとできれば大丈夫」とのことだった。まあ単独行で大キレットはちょっと危険なので、私は行かなかったが・・・。
槍ヶ岳から南岳まではまさに絶景である。前方には穂高の山々、振り返れば槍ヶ岳、右手には笠ヶ岳、さらにはその他の北アルプスの山々が一望できる。絶景を楽しみながら、所々で写真を撮る。最終目的地南岳に着いたのが0800。おおよそ2時間の山歩きであった。

南岳~氷河公園

南岳から少し引き返し、天狗原の分岐を東へ降りる。氷河公園へ通じる下山路だが、ハシゴや鎖場が連続するかなり厳しい下りであった。それでも景色は最高。槍ヶ岳が一番綺麗に見えるのはこのルートからの景色ではないかと思う。
急な下りに悪戦苦闘しながら、なんとか氷河公園にたどり着いたのが1030頃。ここで30分ほど休憩し、山小屋で買った弁当を食べる。写真も撮る。

氷河公園~上高地

氷河公園からは30分ほどで天狗原の分岐である。ここからの下山路は昨日の逆である。でも予想以上に時間がかかった。足はフラフラ。しかも筋肉痛で右足が痛い。足の裏にも魚の目のようなものができていて歩くと痛い。槍沢キャンプ場に着いたのが1200頃。横尾に下りてきたのが1340である。氷河公園から実に3時間近くもかかってしまった。横尾で飲んだジュース(ポカリスェット)が旨かった。ホントはビールを飲みたかったけど、まだ上高地までは先が長いので我慢した。
横尾から上高地まではダラダラと長いだけの歩きが続く。殆ど平坦な道だが、疲れた足にはこの距離は辛い。途中明神の手前で夕立が降って来た。レインウェアを着るのが面倒だったので傘をさして雨の中を歩く。
上高地に着いたのが1630頃。1645発のバスに乗って沢渡に下りる。あとは食事、温泉という定番コースを堪能し、そのまま中央高速にを使って家に戻った。

教訓

今回はとにかく荷物の軽量化につとめた。カメラだけは一眼レフタイプのかなり「良いヤツ」なので重量増には目を瞑ったが、それ以外はできるだけ不要質量を増やさないようにした。山小屋泊の単独行で総重量10kgというのは、まあ許容範囲だったかと思う。ただ重量軽減の関係上、カメラの三脚を持っていかなかったことは失敗だったかも知れない。三脚なしでも写真は撮れるが、良い写真を撮る場合は三脚がやはりあった方が良い。軽量三脚で何か良いのがないか探してみよう。

記録

槍ヶ岳登山は私にとって昨年登った奥穂高岳(3190m)に次ぐ標高の山であった。また深田百名山の中では36番目、3000m級の山としては5番目である。また今回の登山で3000m級の山を同時に4つも制覇できたのは大きな収穫であった。次の目標は南アルプスの北岳。深田百名山で40番目を北岳で飾りたい(ちなみに30番目は奥穂高だった)。