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(写真1)第4ターン終了時:南方で勢力を拡大する反乱軍(赤)に対し、ローマ軍(青)は小兵力の機動防御で対応する
(写真2)第10ターン終了時:反乱はイタリア半島全域に広がるが、クラッスス率いるローマ軍精鋭がスパルタクスを追う
(写真3)ゲーム終了時:スパルタクスの姿は既にない。南方では一握りの反乱軍はなおも抵抗を続けていた

今日から夏休みの後半である。6連休。山へ行ったり、旅行をしたりしていると時間はすぐになくなってしまう。それでもゲームもやりたい。最近作業が滞っている「自作水上戦」も作業したいし、他にもやりたいゲームがある。「アドバンスドトブルク」も少しでも先へ進みたい。ブログにも色々と書きたい。ウダウダしている暇なんてないはずだが、でもウダウダしてしまうんだよなー、結局・・・。

スパルタクスの戦い再び

前回は忘れていたルールが多かったり、展開が良くわからなかったりして満足なプレイとは言い難かった。そこで再度「スパルタクスの戦い」をプレイする。今回はルールを再確認した上で、両軍とも作戦を見直して挑むことにした。特にローマ軍の対応が前回は場当たり的だったので、今回は「海軍ルール」と「城塞ルール」を駆使して序盤優勢な反乱軍に立ち向かうこととした。
ちなみに前回間違えていたルールは概ね以下の通りである。

前回はこれだけルールを間違えた

・ガリア、ゲリマニア人の凶暴化ルールを忘れていた。
・山岳での反乱発生時にスパルタクスの修正値が適用されないこと。
・奴隷ユニットが全部出た時にゲームが終了すること。
・最終ターンに反乱軍が休戦できないこと。

忘れやすいルール

・ローマ軍海上輸送
・反乱時に5以上の目でリーダー発生
・リーダーの負傷チェック

ゲーム展開

第1~4ターン

反乱軍はイタリア半島南部で地歩を固める。南部諸州で反乱が勃発した。前回のプレイではなすすべなく反乱が広がるのをみるだけだったローマ軍であったが、今回は海上輸送を駆使して反乱軍に対してゲリラ的な反撃を展開した。カンパニアでは反乱を鎮圧に成功。シチリアの守備隊もメッシナ海峡を渡って長靴の靴先に上陸。反乱軍の背後を伺う。
ところでルールに関する疑問。海上輸送を行った際、輸送対象のユニットはそのまま都市に入れるのだろうか?。私は「入れる」という解釈でゲームを進めたが、もしこれがダメならローマ軍の立場はより苦しくなる。

第5~8ターン

第5ターンに増援が登場する。また北方のローマ軍団も動けるようになる。ローマ軍主力はイタリア北部に移動し、正規軍団4個が集結する。これで反乱軍と一戦交える準備は整った。戦力の整いつつあるローマ軍に対し、今や20ユニット近くに膨れ上がったスパルタクス軍も決戦を挑むべく行軍する。しかしローマ側の戦闘回避が巧みで(戦闘回避のダイスで"1"を出しまくった)、なかなか主力を捕捉できない。その間、ローマ軍主力は反乱軍の弱点部を攻撃し、反乱軍のリーダー2人を抹殺する等その勢力を徐々に殺ぎつつあった。
ところでルールに関して一言。前半戦で反乱軍が地歩を拡大していく過程で奴隷ユニットが足りなくなる事態が発生する可能性が高い。この場合、ルール4.7によると「すべての奴隷ユニットがマップ上に出ているとゲーム終了」となっているのだが、もしこのルールを適用すると奴隷ユニットを出し切った時点でゲームオーバーとなる。そしてこの時点でVP計算をすると、残存ユニットによるVP等で反乱軍がほぼ確実に勝利する。勿論ローマ軍が上手にプレイすればサドンデスを避ける手はあると思うが、今の時点ではどのような方法なのか想像がつかない。そこで今回はルール4.7を無視してプレイすることにした。(誰かローマ軍のサドンデスを避ける方法を知っていれば教えて下され)

第8ターン後半

ローマ軍主力がサビニアの山中でカンニクス率いる反乱軍別働隊を捕まえた。ユニット数ではほぼ互角の両軍だが、兵の質は段違いだった。片やローマの正規兵、片や奴隷が中心の反乱軍である。反乱軍はローマ正規兵に3ステップの損害を与えたが、その引き換えに主力の半数を失った。それでもカンニクスの巧みな指揮によって全面的な潰走にならずに整然と後退できたのは僥倖であった。

第9ターン

スパルタクス軍主力がようやくローマ正規軍を捕捉した。両軍の大部隊同士がサビニアの山中で激突する。ユニット数は反乱軍25個に対してローマ軍6個。いかに精鋭ローマ正規軍でもこの圧倒的な兵力差は支えきれまい。ローマ軍は数ステップの損害を被り、奴隷ユニットは数個を失った。1ラウンドの近接戦闘が終わった時点でローマ軍は退却を決意。撤退には成功し、ローマ軍の損害は最小限に抑えられた。

第10~12ターン

ローマ軍にクラッスス率いる精鋭軍団が到着する。反乱軍が攻勢を取れる期間は終わった。あとは主力決戦を避けつつ、ローマ軍に対して嫌がらせをしながら最終ターンまで持ちこたえるしかない。一方ローマ軍は主力でスパルタクス軍をじっくり追い詰めつつ、複数の平定部隊を派遣して半島各地の反乱軍制圧を図ることになる。

第13ターン

このターンにローマ軍3回目の増援が登場する。ポンペイウス率いるローマ正規軍団5個その他だ。増援部隊と合流して大軍に膨れ上がったローマ軍は、イタリア北部ベネツィアの沼沢地でスパルタクス軍を捕まえた。ローマ軍の兵力は正規軍団9個の他、投石兵4個と騎兵3個の計15個。対するスパルタクス軍は歩兵26個、射撃兵3個、騎兵3個の計32個で、兵力は反乱軍が2倍、特に歩兵戦力では3倍近い数的優勢を保持していた。しかしながら反乱軍歩兵の過半数は奴隷で、質的な面ではローマ軍正規兵に及ぶべくもなかった。案の定、最前線の奴隷部隊は瞬く間に壊滅し、ローマ軍に対しては数ステップの損害を与えるのが関の山であった。1ラウンドの近接戦闘の後、スパルタクス軍は撤退した。

第14ターン

スパルタクス軍は決戦を避けるためにイタリア半島東岸を南下する。しかしローマ軍の追撃は急で、スパルタクス軍はピケヌムで再びローマ軍の攻撃を受けた。正規軍団10個を擁するローマ軍の攻撃力は凄まじく、スパルタクスは多大な損害を被った。なんとか潰走せずに済んだのはスパルタクスの指導力の賜物である。

第15~16ターン

兵力の過半を失ったスパルタクスは、強行軍によって北を目指す。圧倒的な兵力でスパルタクス抹殺を目指すローマ軍は、これもまた強行軍でスパルタクスを追うが、度重なる戦乱で荒れ果てたイタリア半島は大軍の急進撃を阻んだ。ローマ軍は遂にスパルタクス軍に届かなかった。

第17(最終)ターン

イタリア半島を離れ、遠くアルバニアまで逃げ込んだスパルタクスをローマ全軍が追う。しかし追いついたのはルクルス率いる新鋭4個軍団に過ぎなかった。アルバニアの地でスパルタクス最後の戦いが始まる。兵力では2倍を擁するスパルタクス軍だが、ローマの正規兵は強かった。疲れ切った反乱軍の兵士達は次々とローマ軍の剣によって虐殺されていった。この戦いでローマ軍は8ステップという多大な損害を被ったが、一方の反乱軍は完全に撃滅された。スパルタクス本人も殺された。スパルタクスはその身に負った傷が激しすぎて、遂に彼の遺体は発見できなかったという。

ゲーム終了

反乱軍VP 115
ローマ軍VP 44
反乱軍勝利

プレイ時間=約5時間(記録時間含む)

プレイの感想(又は勝利条件についての1考察)

色々と工夫してみたが、やはりローマ軍は勝てなかった。ローマ軍の勝利条件は、VPによる勝利とスパルタクス抹殺による勝利の2通りがある。まずVPによる勝利だが、これは相当に困難である。ローマ軍は敵ユニットを1ステップロスさせる毎に1VPを得るが、ローマ軍のVP源はそれだけである。しかもこのVPは敵を「戦闘の結果」によりステップロスさせた場合のみ得られると規定されていて、その他の理由(消耗や強行軍等)によるステップロスはVPに換算されない。一方反乱軍もローマ軍を1ステップロスさせる毎にVPを得るが、1ステップ毎に2VPとローマ軍の倍、しかも戦闘結果以外でもVPを得られる。これだけでもローマ軍がVPで上回るのはかなり困難かと思われるのに、それに加えて海軍の建造、ローマ軍の増援投入、ゲーム終了時に残存する反乱軍のユニットなどが反乱軍側のVPとして与えられる。ローマ軍としてはVPによる勝利が困難なので、勢いスパルタクスの抹殺を目指すことになるが、そうなると増援は投入し放題(どうせVPで勝てないのだから)、圧倒的兵力によるスパルタクス討伐という決まりきった展開になってしまう。それはそれで面白い側面もあるのだが、それならVPルールが全く無意味なようにも思える。
CMJ#43にはVPルールの改定について記述があった。試してみる価値はあるかもしれない。が、たぶんやらないだろうなあ・・・。

ゲームの感想

ルールは基本的には簡単である。ただし細かいルールが多い。詳細は冒頭の「前回はこれだけルールを間違えた」を見て下さい。歴史を知っている人間にはワクワクするルールかも知れないが、この時代にあまり興味のない人間にとって、このような細かいルールを理解するのはかなり苦痛である。
リーダールールも不親切である。スパルタクスやクラッスス、ポンペウスといったリーダーは特殊能力を持っているが、ユニットは他のリーダーと同じようなものなので、一見しただけでは特殊能力がわかりにくい。ユニットに何らかの記号なりマークなりが描かれていれば分かりやすいのに、それがないから一々ルールブックを読み直さないといけない。これはかなり苦痛である。
細かいルールが多い割りにサマリーのようなものがないのは不親切である(一応CMJの本文中にはある)。リーダーの負傷チェック、キリキア海賊の登場、反乱時のダイスチェックや修正値、反乱時のリーダー発生など、ゲーム中頻繁に参照する値がチャート等にまとめられておらず、一々ルールブックを読み返さないといけないのは、甚だ不親切である。簡単なゲームなので慣れればサクサク進むはずだが、つまらないルール確認で大幅にプレイ時間を消費してしまうのは残念だ。
簡単なルールを目指しているのはわかるが、全般的にデベロップが足りない。不要なルールを削ってもっとシンプルにするか、あるいは逆にもう少し本格的なゲームを目指すか、方向性を明確化した方が良いように思う。

私と「スパルタクスの戦い」との付き合いはこれで終わりにしたい。まだまだ研究不足の感はあるし、もっと掘り下げれば色々と面白い発見があるかもしれない。しかし、私にとって「スパルタクスの戦い」は、これ以上私の貴重な時間を割く価値のあるゲームだとは思えないのである。このゲームで今まで馴染みのなかったヨーロッパ古代史に少しは興味が広がれば、と思ってプレイした。それなりに得るものはあったと思うが、私を古代戦ファンに変えるほどど魅力的なゲームではなかった。

評価

D(A~E)

おまけ:投票コーナーもよろしく。軽い気持ちで適当に投票してやって下さい。