イメージ 1

(写真)第5ターン開始時のムース川戦線。連合軍戦線に崩壊の危機迫る

Tigers in the Mist リプレイ

ようやくTigers in the Mistのキャンペーンが終わりました。

「1944年12月16日。霧に包まれたアルデンヌ戦線に突如ドイツ軍が・・・(中略)・・・・果たしてヒトラー最後のギャンブルは成功するか・・・?」

てなわけで、Tigers in the Mistのリプレイです。
このプレイに先立って、ジョン・トーランド氏が書いた「バルジ大作戦」を読みました。まあ個々のエピソードはだいたい理解できたのですが(要するにノロマでずるいドイツ軍と機敏で勇敢な米兵の戦いってことでしょ?。・・・って少し違うかも・・・)、肝心の全体像が見えないよ。奇襲に成功したドイツ軍も米兵の頑強な抵抗に阻まれてなかなか突破が果たせず、どこかの町に篭った何とかという名前の将軍が「ナッツ!」と叫び、どこかの道端では捕虜になった米兵が撃ち殺され、どこかの町ではおばさんが米兵をかくまい・・・、って一体どうなってんの?。
まあいい。詳しいことはわからなかったけど、要はドイツ軍と連合軍が戦えばいいんでしょ。

第1ターン(1944/12/16)

<戦況>
1944年12月16日。霧に包まれたアルデンヌ戦線に突如砲声が鳴り響いた。ドイツ軍最後の反撃「ラインの守り」作戦が始まったのだ。装甲師団5個を主力とする独軍は、微弱な連合軍戦線になだれ込んだ。少数ながら懸命に応戦する。一部の部隊は圧倒的な兵力差にも関わらずドイツ軍を撃退したりしてはいたが、全般的な戦況は厳しい。南方では最前線の米軍陣地帯は突破され、独軍の装甲部隊がルクセンブルク(16:エリア番号、以下同じ)前面に迫ってきた。北方ではサンビット(73)前面の防衛線が破られ、独軍がサンビットに迫った。
連合軍は前線の部隊を撤収して防衛線を再構築した。北方はサンビットを中心にそれなりに堅固な防衛ラインを築いたが、南方はすかすか。川の背後に1戦力歩兵1駒という状況が各地で見られる。
<ゲーム的視点>
両軍に移動制限が課せられているために決戦を前にした前哨線という感じのターンである。このターン私はルールを少し勘違いしていた。それは独軍の移動制限ユニットだ。ルールブックによると「戦力が赤い数字で記載されたドイツ軍ユニットは12月16日第2インパルスまで移動できない」と書かれてあった。これを私は「第2インパルスは動けない」と解釈したが、CMJ#42のリプレイによると「第2インパルスから動ける」となっている。ルールブックを素直に読めば私の解釈が正しいように思うのだが、CMJのリプレイが本当の姿なのだろう。

第2ターン(1944/12/17)

<戦況>
午前中の戦闘でルクセンブルク(16)が陥落。その北方バストーニュ街道では独軍の快進撃が続いた。午前中にルランジ(97)、ゴスドルフ(67)の線を突破。午後にはロングビリー(110)、ドンコルス(99)、ノービル(112)の線にまでドイツ軍が迫った。連合軍は増援で現れた第10機甲師団をバストーニュ(109)に投入し、進撃してきた独軍部隊と激しい戦車戦を展開した。
<ゲーム的視点>
このターンから独軍のスタック制限が通常通りに戻る。最大10戦力をスタックしてきた独軍の攻撃は凄まじい。それでも連合軍には砲兵があるので、わずか1戦力の米軍歩兵が10倍の独軍相手に手痛い損害を強いることもあった。南方の米軍前線は橋梁の爆破にすべてを賭けた薄いラインであっな。しかしその大半は無力だった。独軍は要所に特殊部隊に投入して橋梁の爆破を妨害し、無傷の橋梁から大兵力が橋頭堡を築き上げ、そこから前線の米軍部隊を押しつぶすのだ。
ルクセンブルクをこのターンに失ったが、これは連合軍にとって失敗だった。というのも、ゾーンDから登場する増援部隊の出口が塞がれる形になるからだ。ゾーンDから登場する部隊は9ユニット26戦力にも達する。いずれルクセンブルクの陥落は避けられないにせよ、その時期は可能な限り遅らせるべきであった。
独軍1VP取得(ルクセンブルク)。

第3ターン(1944/12/18)

<戦況>
バストーニュ(109)両翼ががら空きである。独軍部隊はその北方から戦線後方に殺到した。アルロン(62)では米歩兵部隊が数倍の独軍相手に奮戦するも、その戦力は次第に枯渇していく。バストーニュは事実上放棄。歩兵1個を篭らせて、あとは後方に下がって戦線を再構築する。バストーニュはその日の午後に独軍の猛攻撃を受けて陥落した。
北方ではマルメディ(91)、リクネンビル(92)に独軍の攻撃は始まる。南方の大進撃に比べて北方の前進は遅々として進まない。独第6SS装甲軍団の衝撃力は早くも失われつつあった。それでも大兵力に耐えかねた連合軍はマルメディを事実上放棄。スタボロ(89)を中心として新しい戦線を築く。
<ゲーム的視点>
このターン、ドイツ軍に大規模な増援が到着する。2個SS装甲師団(第2SS,第9SS)を中核とする19ユニットである。しかし主力の2個SS装甲師団については登場条件を満足していないがため、到着が1~2日遅れることになった。この登場条件というものは、独軍が増援部隊を投入する際に予め占領しておかなければならないエリアのこと。このターンの増援については、マルメディやトロワポン(118)の占領が登場条件となる。連合軍としてはこれらのエリアを守りきったため、独軍の増援を遅らせることに成功した。これらのエリアを守りきるのは決して困難ではないので、連合軍としては是非とも守りたい所である。
独軍3VP取得(ルクセンブルク、バストーニュ)、累積4VP

第4ターン(1944/12/19)

<戦況>
独軍は米軍の弱点を突く作戦に出た。南方では大進撃。ムース川の支流を渡河してエリン(161)を占領。連合軍の戦線に大きな裂け目ができた。連合軍は数少ない部隊を駆使してなんとか戦線を張ろうとするがどうしても1部隊足りない。次ターンに南方で独軍の大突破が起きそうな気配である。夜半にはアルロン(62)を占領。
北方では独軍の進撃はやや及び腰。マルメディでは塹壕に篭る米軍歩兵部隊を殲滅した。しかしモンシャワ(40)では連合軍の抵抗がなおも続いている。
<ゲーム的視点>
このターンは連合軍の増援が少なく独軍にとっては最大のチャンスである。今まで損害を増援で補ってきた連合軍は、このターンは遂に戦線を張るに足る部隊が足りなくなってしまった。正直、このターンで「もう終わりかな」と思った。
独軍4VP取得(ルクセンブルク、バストーニュ、アルロン)、累積8VP

第5ターン(1944/12/20)

<戦況>
南方では独軍快速部隊が連合軍の戦線をすり抜けて戦線背後に殺到する。セル(171)、シネー(174)を無血占領。しかし戦果拡大を期して行った他の攻撃は連合軍の強烈な抵抗に会っていずれも失敗した。そろそろ南方の独軍も息切れしつつあった。
北方では新鋭の第9SS装甲師団が攻撃を開始。ストーモン(88)では米戦車大隊2個を撃滅し、VP2点の重要都市=エヴェール(128)前面に迫った。
対する連合軍。南方ではムース川沿いまで後退し、ディナン(169)前面に戦線を張る。が、兵力不足の悲しさ。戦線に十分な厚みを持たせることができない。敵中に突出する形になっていたマルシェ(140)は歩兵1個連隊を篭らせる。包囲されるのは必定だが、交通の要所だしVP源なのでなんとか時間稼ぎをしてほしい。北方ではエヴェールに有力な部隊を集結させ、ここを軸に戦線を張る。戦線末端は1~2戦力しかないが、足止めぐらいにはなるだろう。
<ゲーム的視点>
南方では独軍が大きく前進したが、それでも連合軍はディナン前面でなんとか戦線を立て直した。このゲーム、2級道路沿いだとあまり前進できない。一時は致命的に思われた南方の戦線の裂け目も、それほど重大な結果にはならなかった。
独軍5VP取得(ルクセンブルク、バストーニュ、アルロン、シネー)、累積13VP

第6ターン(1944/12/21)

<戦況>
独軍は弱体化した連合軍戦線に対して広範囲にわたる攻撃を開始した。北方ではVesdre川を強行渡河した独装甲軍団は米歩兵連隊を撃破し北岸(ベルビエ(83))に橋頭堡を築いた。戦場に到着した新鋭第2SS装甲師団は北方の要域アーヘン(37)に攻撃を加えたが、連合軍を撃破するには至らなかった。
その南ではマルシェの後方連絡線を遮断。補給を絶たれたマルシェの連合軍は、ターン終了時に降伏した。
さらにその南方、ムース川沿いで独軍が総攻撃をかける。Hastiere(168)前面では渡河攻撃を仕掛けてきた独軍部隊に対し、わずか1戦力の連合軍歩兵が橋の爆破に成功。独軍の進撃を阻止した。ディナンでは独軍自慢のFBB(総統護衛旅団)を含む合計10戦力を投入して総攻撃を行ったが、7戦力をかき集めた連合軍の守りは堅く、わずか1回の戦闘で独軍は7戦力を失った。
<ゲーム的視点>
連合軍にとって危機的状況は続く。しかし個々の部隊の善戦で独軍を阻止し、また戦線の縮小によって部隊密度がかなり厚くなった。連合軍が守りきる見通しが出てきた。
独軍6VP取得(ルクセンブルク、バストーニュ、アーロン、シネー、マルシェ)、累積19VP

第7ターン(1944/12/22)

<戦況>
最終ターンである。このままでは引き分けだ。独軍としては、どこかで突破を図りたい所だが、残念ながらそれは無理な注文であった。現占領地の確保を確実にし、可能ならば占領地を広げて引き分けを確実にしたい。ディナン、エヴェール、アーヘンを攻撃。前2者は失敗したが、最後のアーヘンは第2SS装甲師団の攻撃により遂に陥落した。
連合軍は南方から登場する大規模な増援部隊でルクセンブルクとアーロンを攻撃するが失敗。
独軍7VP取得(ルクセンブルク、バストーニュ、アーロン、アーロン、シネー、マルシェ、アーヘン)、累積26VP

引き分け