イメージ 1

(写真1)日本シリーズ第6戦、阪神側先発メンバー。このシリーズで初めて左腕井川が先発する。

前回までのあらすじ

 こんにちは。
 PFB2005のお披露目ということで、大阪ミドルアースで2005年パリーグプレイオフ&日本シリーズシナリオをプレイしました。これは以前このブログで紹介したプレイオフシナリオと日本シリーズシナリオをつなげたものです。日程等はシナリオ通りですが、負傷者についてはシナリオの規定を無視して「全員出場」としました。
 前回は日本シリーズ第3~5戦をレポートしました。セリーグの覇者=阪神タイガースとパリーグプレイオフを制した福岡ソフトバンクホークスの間で闘われることとなった2005年の日本シリーズ。敵地福岡ドームで連敗した阪神は、甲子園に帰ってきてから立ち直り、2勝1分で対戦成績を2勝2敗のタイとしました。舞台は再び福岡ドームに戻ってきました。

 (注)PFB2005とは、サイコロとカードを使ってプレイするタイプの野球ゲームです。選手1人が1枚のカードになっていて、カードの数値とダイスの結果を照合しながら試合を進めていきます。1試合のプレイ時間が20~30分なので、その気になれば年間140試合前後をプレイすることも可能です。
 詳しくはこちら
 入手方法はこちら

日本シリーズ第6戦 福岡ドーム

 2勝2敗のタイにして敵地に乗り込んだ我がタイガース。相手投手も一回りしてきて今日からまた苦しい戦いになるでしょう。しかしここまで来たら負けたくありません。
「史実よりも良かったから勝利条件は満たした」
と負け惜しみを言うこともできますが、できれば日本一になりたいですね。
 タイガースの先発投手は井川慶、ホークスは第1戦で先発した杉内が帰ってきました。井川の先発は今シリーズ初になります。本ゲームの場合、井川の能力は他の先発投手よりも低めに評価されていて、効率優先で考えれば登板させたくない投手です。今シリーズでも実は登板予定はなかったのですが、場合によっては第8戦まで予想される状況になったので、急遽先発することになりました。スタメンは以下の通りです。

<先攻:阪神タイガース>
1.(中)赤星
2.(二)関本
3.(三)今岡
4.(左)金本
5.(一)シーツ
6.(右)桧山
7.(捕)矢野
8.(指)スペンサー
9.(遊)鳥谷
 投手:井川

<後攻:福岡ソフトバンクホークス>
1.(遊)川崎
2.(中)大村
3.(一)ズレータ
4.(指)松中
5.(捕)城島
6.(右)宮地
7.(左)カブレラ
8.(遊)本間
9.(三)バティスタ
 投手:杉内

 先制したのはタイガースです。2回表、この回先頭の4番金本がヒットで出塁。2死2塁とした後、7番矢野のタイムリーで金本が生還して1点を奪いました。
 阪神先発井川は、1回は1死後大村にヒットを許したもののズレータを併殺に打ち取って無得点。2回裏は先頭松中に四球、続く城島にヒットを打たれて、無死1,3塁のピンチを迎えます。続く6番宮地は内野ゴロに打ち取ったものの、3塁走者松中が生還して1-1の同点とされてしまいました。
 3回以降は両投手の息詰まる投手戦が続きます。懸念された井川の方も3回以降は出塁を一人も許さず。一方の杉内も3回~5回は打者9人相手に三振3つを含めてこちらも出塁を許しません。
 6回表の阪神。1番赤星からの好打順。しかし赤星三振、関本アウトで早くも二死。ここで3番今岡誠登場。今シリーズここまで打率.217、打点1と、今ひとつ調子の出なかったセリーグ打点王。しかしその今岡がここで大きな仕事をしました。杉内の投じた3球目を豪快にレフトスタンドに叩き込む。2-1と阪神が再びリードを奪いました。
 この虎の子の1点を阪神は必勝リレーで守る体勢に入ります。6回から2番手藤川が登板。この藤川が素晴しいピッチングを見せ、6,7,8回と1人のランナーも許さないパーフェクトリリーフを見せました。9回からは3番手ウィリアムスが登場。そのウィリアムスもバティスタ、川崎、大村を三者凡退に切ってとり、阪神が2-1で第6戦を制しました。これで対戦成績は阪神の3勝2敗となり、明日阪神が勝てば、阪神タイガースの20年ぶりの日本一が決まることになります。

 << 福岡2勝3敗1分 >>
 T 0 1 0 0 0 1 0 0 0 計2
 H 0 1 0 0 0 0 0 0 0 計1
[投手]阪神:井川-藤川-ウィリアムス
[投手]福岡:杉内
 勝:井川1勝
 S:ウィリアムス1勝2S
 敗:杉内1勝1敗
 本:今岡1号(杉内)

 「正直今日はかなり苦しいと思いましたが、井川が良く頑張ってくれました。藤川もジェフもいい仕事をしてくれました。明日で決めたいですね。」

日本シリーズ第7戦 福岡ドーム

 3勝2敗で王手をかけた我がタイガース。こうなったら今日決めたい所です。先発はこのシリーズ2度目の登板となる安藤優也。中6日空けての登板ですから休養は十分です。ホークス先発和田も中6日。奇しくも第2戦での対戦がここで繰り返されることになったのです。

<先攻:阪神タイガース>
1.(中)赤星
2.(二)関本
3.(三)今岡
4.(左)金本
5.(一)シーツ
6.(右)桧山
7.(捕)矢野
8.(指)スペンサー
9.(遊)鳥谷
 投手:安藤

<後攻:福岡ソフトバンクホークス>
1.(遊)川崎
2.(中)大村
3.(一)ズレータ
4.(指)松中
5.(捕)城島
6.(右)宮地
7.(左)カブレラ
8.(遊)本間
9.(三)バティスタ
 投手:和田

 今日はホークスが先取点を上げました。1回裏、2つの四球とヒット1本で二死満塁とした後、6番宮地のタイムリーで3塁走者ズレータが生還し、ホークスがまず1点を先取しました。その時2塁走者松中も一気にホームを狙ったのですが、センター赤星の好返球で松中は本塁寸前タッチアウト。この回ホークスは1点止まりでした。
 2回表のタイガース。金本、シーツが連続四球。桧山が送りバントで1死2,3塁とした後、矢野の犠牲フライで3塁走者金本が生還してまず同点。8番代打中村豊がヒットで続き、2死1,3塁から9番鳥谷が和田の5球目をレフトスタンドに運ぶ3点本塁打で、タイガースが一挙に4-1と逆転に成功しました。
 2回以降立ち直った安藤はホークス打線を翻弄。2回から5回まではヒット1本と四球1個に押さえます。
 6回裏のホークス。この回先頭の3番ズレータが安藤の初球を左中間スタンドに叩き込み、ホークスが1点を返します。タイガースはここで安藤から2番手江草を投入。江草は松中、城島と打ち取ったものの、続く宮地、カブレラに連続四球を与え、8番本間のタイムリーで宮地が生還。4-3とホークスが1点差に詰め寄りました。
 7回表のタイガース。先頭の8番中村がヒットで出塁。鳥谷送って1死2塁とし、1番赤星の2塁打で中村が生還。タイガースが5-3と再びリードを2点差としました。
 7回裏からはタイガース3番手久保田が登板。その久保田。7回裏は大村の四球と盗塁で1死2塁のピンチを迎えながらもズレータ、松中を連続三振に打ち取って無得点。8回裏は城島、宮地を連続三振に打ち取ったものの、カブレラに2塁打を打たれ、続く本間のタイムリーでカブレラ生還。5-4とホークスは1点差にまで詰め寄ります。
 9回表のタイガース。この回先頭の9番鳥谷がヒットで出塁。しかし続く赤星のヒットエンドランが野手正面のライナーとなって併殺。2死無走者から2番関本に2塁打が飛び出して2死2塁と再びチャンス。ここでホークスは和田を諦めて2番手吉武を投入。吉武は続く3番今岡を打ち取ってピンチを脱した。
 9回裏のホークス。マウンドにはタイガース4番手のウィリアムスが上がります。この回は1番川崎からの好打順。しかし川崎内野ゴロ。大村三振。2死無走者。
 「あとひとりぃ、あとひとりぃ」
 福岡ドームに阪神ファンの絶叫が響きます。その大歓声を背に受けて、ウィリアムスが最後の力投。左から大きく食い込んでくるウィリアムスのスライダー。ズレータのバットが空を切る。
 「ストライクアウト」
 ベンチを飛び出すタイガースナイン。マウンドで抱き合うジェフ・ウィリアムスと矢野輝弘。タイガースはここに20年振りの日本一に輝きました。

 << 福岡2勝4敗1分 >>
 T 0 4 0 0 0 0 1 0 0 計5
 H 1 0 0 0 0 2 0 1 0 計4
[投手]阪神:安藤-江草-久保田-ウィリアムス
[投手]福岡:和田-吉武
 勝:安藤1勝
 S:ウィリアムス1勝3S
 敗:和田1勝1敗
 本:鳥谷1号(和田)、ズレータ1号(安藤)

 「とにかく勝ててよかったです。すべての試合が僅少差(2点差以内)で、ウチの特徴が出せました。」