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北海道の大雪山は日本で一番早く紅葉が訪れる場所として知られています。
9月に入ると山頂付近では早くも紅葉が始まり、9月半ばには黒岳、赤岳、緑岳といった辺りが紅葉の最盛期を迎え、9月下旬には麓の方にも紅葉が降りてきます。

今回は大雪山系の紅葉の中から、いくつか選んでご紹介したいと思います。


赤岳、緑岳、縦走コース

標高2078mの赤岳は大雪山系東部に位置するピークの1つです。登山口の銀泉台から2~3時間の登山で頂上に辿り着くことができます。赤岳への登山路は、著名な花の名所が数多く存在し、夏は高山植物の群れ、秋には紅葉を楽しむことができます。
さらに赤岳から南へ1時間程歩くと標高2010mの緑岳頂上に着きます。この緑岳斜面も美しい紅葉で知られています。緑岳から登山口の大雪高原温泉までは2時間ほどで到着できます。

今回私は銀泉台を出発点とし、赤岳頂上、緑岳頂上を経て、高原温泉に降りてくるルートを歩きました。秋の紅葉時期は、大雪湖レイクサイド駐車場から銀泉台方面及び高原温泉方面へシャトルバスが出ています。これを利用すれば大雪湖レイクサイドを基点とし、上記の縦走コースが可能になります。

前回まで

前回は、駒草平から赤岳頂上までを紹介しました。今回は赤岳頂上から緑岳への縦走、そして緑岳から高原温泉までの下山路を紹介します。

緑岳へ向かう

赤岳から小泉岳分岐を南に向かうと、およそ1時間余りで緑岳山頂に辿り着きます。その銃走路は見晴らしが良く、右手には白雲岳、そのやや前方に白雲避難小屋が見え、天候が良ければその前方に高根ヶ原とその向こうに忠別岳、さらには北海道第2位のトムラウシ
(2141m)が見えることもあるそうです。

(写真1)緑岳への縦走路から見た白雲避難小屋(画面中央やや左)と白雲岳(画面右)
https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/a/c/acd39ae6.jpg

緑岳からの下山路

緑岳からの下山路は、かなり急峻なガレ場のような場所を降りていきます。右手には赤、オレンジ、黄色に染まった紅葉が緑の斜面を彩っています。三脚を立てる場所は少ないのですが、それでも所々に三脚を立てて写真を撮りました。かなりのズーム撮影になるので、ブレに備えて何枚も撮りました。

(写真2)緑岳下山途中に見る緑岳斜面の紅葉
https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/3/c/3cc007b1.jpg

第一、第二花畑

急な傾斜路を降りきって少し歩くと、今度は第二花畑と呼ばれる場所に着きます。ここも夏は高山植物の綺麗な場所です。紅葉も綺麗です。その先に第一花畑。この辺りであれば高原温泉の登山口から1時間程で辿り着くことができます。ただし第一花畑については、私の行った時にはあまり紅葉していませんでした。

(写真3)第二花畑の紅葉
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(写真4)第一花畑の景観。背後に見えるのが緑岳
https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/c/d/cd75c51f.jpg


大雪高原温泉

第一花畑から歩くこと約30分程で登山口である高原温泉に着きます。ここは緑岳への登山口としての役割の他、高原沼方面への登山基地としての役割も果たしています。高原沼は、これもまた紅葉の名所として知られていますが、時期的には9月下旬が一番の見所で、私が訪れた時期(9月中旬)はまだ少し早かったようです。

(写真5)高原温泉の風景
https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/3/2/324a7fdd.jpg

ここからシャトルバスで約30分で大雪湖レイクサイドに辿り着きます。

まとめ

今回のコース「銀泉台-赤岳-緑岳-高原温泉」は、銀泉台からの入山が0700頃、高原温泉へ降りてきたのが1400少し前ぐらいでした。所要時間は7時間弱。途中で何度も写真を撮りながらゆっくり歩いたので、歩くだけなら5~6時間で十分だと思います。コース上に危険個所はなく、悪天候にさえ遭遇しなければまず大丈夫です。ただコース途中にトイレが少ないことには注意が必要です。赤岳から緑岳へ行く途中に20分程寄り道をすると白雲避難小屋があり、そこのトイレが唯一の「避難場所」です。

今回は天候に恵まれなかったのがちょっと残念でした。天気予報は「晴」だったのですが、山の中は「曇」でした。山の天気はわからないものですね。昨年も「曇」でしたが、次回こそ「抜けるような青空」の下で赤岳、緑岳の紅葉を見てみたいものです。

満足度★★★(やや辛口かな?)