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(写真)私が現在保有している唯一のSPIゲーム「Drive on Stalingrad」(サンセット製)

takobaさんの「持っていないゲームのこと」という記事に触発されて以下の記事を書きました。

SPIゲームと私

何も知らない人がこのタイトルを読むと「SPIってsynthetic personality inventory、つまり総合適性検査のこと?」と思ってしまうかも知れません。

 「全然違う」んですよ。

SPIとは「Simulations Publications, Inc」の略で、1969-1982まで存在したボードゲーム出版社です。SPIのデザインしたゲームがどうしたとか、SPIの経営はどうだったかとかいった話題は、もっと詳しい方にお任せします。ただ、同社がある時期、米国のシミュレーションゲーム業界において重要な位置を占めていたことは確かなようです。

SPIはその硬派なゲーム振りが有名でした。Tacticsの古い記事で潜水艦戦を扱ったSPIのゲーム(「Up Scope!」)が紹介されていました。その記事の中で

「魚雷を命中させるためには、魚雷と目標艦があるターンに交差するだけではなく、あるターンの中で時分割した魚雷の移動と同じく時分割した艦の移動があるヘクスで時間的に合致しなければならない」

というようなことが書かれていました。当時の私はその記事を読んで、

「なんて凄いゲームなんだ」

と素直に感動していました。お馬鹿ですね。
ちなみに余談ですけど、その「Up Scope!」は、

「日本艦が出てこないから」

という愛国的な理由によって購入を見合わせた覚えがあります。

さてさて、そんな素敵な「SPIの世界」。では実際にプレイしたことがあるSPIゲームって、と考えると、これがまた意外に少ないんですよね。実際にSPIのゲームをプレイしてみると、必ずしも上記のような「お馬鹿な」ゲームばかりではなく、それなりにちゃんと楽しめるゲームも多かったように記憶しているのですが、マニアックな視点や論評のみが先行し、冷静な評価が少ないようにも思います。またSPIのマニアックぶりは、HJ等が過剰に吹聴したきらいもあります。

そこで今回私は

「そのような間違ったSPI評に一石を投じる」

といった大げさな話ではなく、タイトル通り「私とSPIゲームの関わり」について、思いつくままに書き連ねていきます。

Air War

私にとって一番関わりの深かったSPIゲームです。今まで何度かこのゲームについては書いてきましたが、「SPIゲームと私」というテーマから言えば、「このゲームは私が最初に購入したSPIゲーム」ということになります。マニアックで有名なSPI社が製作した現代空戦のゲームということで、当時はかなり神格化していたきらいはありました。このゲームから教わったことも多いのですが、今から思えば「ちょっと変」というルールも確かにありましたね。

5th Corps

セントラルフロントシリーズと呼ばれるゲーム群の第1作です。中欧におけるNATOとWPの地上戦を扱った連隊規模の作戦級ゲームで、この作品では「フルダギャップ」と呼ばれている地域での戦闘を扱っていました。WPの主力が赤軍第8親衛戦車軍団、対するNATOはUS第11機甲騎兵連隊。軍団対連隊の戦いなのでまともな戦いにならないようにも思うのですが、CRTがかなり防御側有利になっていることや、砲兵支援が攻防とも「火力加算式」(同じ火力で支援すれば当然オッズは下がる)なので、NATO側も遅退戦術でかなり粘れます。まあ「身を削りながらの勝利」しか望めませんが・・・・。化学兵器は3コラムシフトで一見凶悪なのですが、逆に言えばそれがないと赤軍第8親衛戦車軍団はフルダ渓谷で立ち往生してしまうやも知れません。「オペレーションポイントによる移動・戦闘方式」も斬新でしたが、プレイに時間がかかる(半日では終わらないかも)が難点と言えば難点でした。ゲームとしては成功作と言えるのではないでしょうか。

War in Europe

日本語版で再販された時にプレイしました。学生時代のゲーム合宿でプレイしました。今日では良く知られていることですが、このゲームはCRTに重大な欠点があり、バルバロッサ戦以外は「まともな展開」にはなりません。北アフリカ戦線なんて「両軍とも歩兵師団を1個づつ置いて、あとはにらめっこ」という状態になってしまいます。昔Tactics誌のゲームレビューで「このゲームを購入すれば、他のWW2作戦級ゲーム数個を買うのと同じ価値がある」という意味のことが書いてありましたが、今から思えば「詐欺」に近いレビューですね。あるいは「他の作戦級クソゲーを数個買うのと同じ価値がある」と書けば、もう少し正直な紹介記事だったのですが。

Army Group South

Tactics誌の付録として何作か入手しました。駒を購入してプレイした覚えがあります。「星作戦」「コルスン」の2作だったかな。1,2度のプレイだったので詳しい感想は覚えていないのですが、一応「ちゃんとしたゲーム」になっていました。

War in the Pacific

一度だけプレイに参加させて頂いたことがあります。これだけ大きいゲームになると全体像を把握するのが難しいですね。「空母を率いて戦争をした」という記憶しかありません。サンセットでプレオーダーを募集していますが、さてさてどうしたものでしょうね?。

Drive on Stalingrad

サンセットでの再販時に購入しました。4人ぐらいでプレイすると丁度良いビッグゲームです。確か2002年に4人集ってプレイしましたが、ゲーム途中でロシア軍がモラル崩壊してジエンドです。「まともに練習しないでビッグゲームするとこうなる」という典型でした。ゲームに罪はありません(多分)。

見たことないけど興味あるゲーム達

The Fast Carriers

当時AHのFLAT TOPを購入し、そこにおけるあまりに国辱的なレーティング(なんで零戦がワイルドキャットより弱いねん?)に憤慨していた私にとって、「SPIが製造した空母戦ゲーム」というのは魅力的な存在でした。

NATO Division Commander

箱は見た事があります。デカイ箱でした。師団長の任務を追体験できるそうです。殆ど話題にならなかったゲームですけど、一度で良いからプレイしているのを見てみたい気はしますね(自分がプレイするのではなく)。それにしてもこんなゲームが大阪のキディランドで入手できたなんて、素敵な時代だったのですね。

The Next War

セントラルフロントシリーズのようなシステムで中欧地域全域における現在戦を再現するビッグゲームです。空軍や海軍も登場してくるそうですが(西ドイツ海軍航空隊所属のF-104Gは対艦ミサイルを運用可能だそうな)、主役は当然陸軍ですね。先のNATO Division Commanderよりは「まともなゲーム」みたいです。SPI現在戦の集大成的なゲームで、それなりに評価されているようなので、一度はプレイしてみたいです(今ならもう「現代戦」ではなくなってしまいましたが、それはあまり気になりません。所詮は仮想戦ですから・・・・)。

とまあこんな感じです。

次回予告:「GDWと私」(嘘)

<余談1> SPIのことを調べていたら、こんなページが見つかりました。参考まで -->SPIって?

<余談2> それにしても、今の就職活動って大変ですね。こんなことも試験に出るんですか -->SPI問題集