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あるいは単なる衝動買い

先日「モデラーいちねんせい」の私が塗料を買いに模型屋へ行きました。塗料も大体買い終えて一旦外に出て茶を飲んでいたら、突然私の内なる声が

「末期の日本海軍を再現したい」

と叫んでいるのに気づきました。

「そうだ、末期戦だ」

そう思った私は、お茶もそこそこにして模型屋に向けて「反転180度」。訝しそうな顔つきの模型屋主人を尻目にウォーターラインを3作品も購入する羽目になってしまいました。

なぜ末期戦なのか

個人的な感想で恐縮なのですが、WW2期の日本艦についてスタイルという点から言えば、私は大戦初期よりも中期あるいは後期以降の方により魅力を感じます。
なぜか?。
「強い弱い」という観点から言えば、大戦初期の日本艦の方が「相対的」な意味においては強いでしょう。大戦中期・後期以降の艦は電波兵装や対空兵装こそ強化されているものの、艦全体のバランスから言えばむしろ「改悪」といっても良いかもしれません。

しかし後期の艦はそれまでの激しい戦闘によって鍛えられてきた「凄み」のようなものを感じます。所狭しと並べられた対空火器は、彼女らが数多くの実戦を潜り抜けてきた「証」のようなものを感じます。そして今後も必死になって生き残っていこうとする「生命力」のようなものも感じます。
その点、スマートな外観を誇る戦争初期の日本艦は、どこか「世間知らず」というか「お坊ちゃん」的な感じを受けてしまいます。

何を買いましたか?

今回購入したのは以下の3作品です。
・重巡洋艦「利根」
・軽巡洋艦「五十鈴」
・一等駆逐艦「松」

重巡洋艦「利根」

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/2/b/2bf9a2c1.jpg

「利根」を「末期艦」というカテゴリーに入れるのは少し無理があるかもしれません。しかしサマール島沖海戦では米軍の反撃を潜り抜けて米護衛空母に痛打を与えた数少ない艦の1つです。幸いモデルの方は単装機銃が沢山用意されているので、レイテ戦期の「利根」を再現するのは比較的容易ではないかと思われます。

軽巡洋艦「五十鈴」

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/e/9/e9ec8cfe.jpg

ここでも少し触れましたが、長良型軽巡洋艦「五十鈴」は、戦争中の被害復旧時に防空軽巡に改造されました。レイテ沖海戦では空母群を守って奮闘。空母群は全滅してしまいましたが、「五十鈴」は敵機の攻撃を退けて無事帰還しています。防空軽巡としてみた場合、12.7cm砲6門というのはやや貧弱な気がしますが、対空機銃を所狭しと並べたその姿は「末期艦」というに相応しいものがあります。

一等駆逐艦「松」

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/4/f/4face0d8.jpg

駆逐艦における末期艦の代表といえば松か秋月なのですが、「より末期らしさ」を出すならば「松」を置いて他にはないでしょう。こちらは元々「末期艦」なので、素直に組めばOKかと思います。


まとめ

最近はプラモデルを「大人買い」することが多いです。でも作る暇がない。「槍隊ゲームバッファ」ではなく「作り隊モデルバッファ」がどんどん貯まってくる感じです。
でも・・・・、
ゲームよりはプラモデルの方が「価値のある趣味」かも知れないな、と最近思ったりしています。
だってねえ・・・・、
ゲームって買っても買っても

「あーあ、このゲーム、多分俺が死ぬまでに一度もプレイしないんだろうな」

と悲しい思いをするばかり。

その点プラモデルの場合、半日なり1日なり時間を捻出すればまず完成させることができる。趣味としての「完結性」という意味でプラモデルの方が数段優れているのではないかな、と思う今日この頃です。