以前に紹介したヒストリーチャンネル「ドッグファイト」はまだ続いています。
先週の特集が中東戦争でした。第3次中東戦争(6日間戦争)、レバノン紛争等での空中戦を紹介していました。

1967年の第3次中東戦争の紹介では、イスラエル軍のミラージュⅢがMiG-17やMiG-21をバタバタ打ち落とす場面をCGで再現しています。この時期、既に空対空ミサイルが実用化されていましたが、撃墜の殆どが30mm機関砲によるものだったみたいですね。番組の紹介によると、

「ミラージュⅢは当初ミサイルのみの武装だったが、イスラエル空軍は機銃装備にこだわった」

そうです。

それにしてもマッハ2クラスの戦闘機で機銃によるドッグファイトとは、想像しただけでも「凄い」です。

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イスラエル空軍のミラージュⅢ

他に1982年のレバノン紛争におけるF-15Aの活躍も番組で紹介されていました。さすがにF-15の時代になるとミサイルが主兵装になっています。F-15A 4機編隊がMiG-21の編隊と遭遇する場面が紹介されていました、最初にF-15が視認外距離からAIM-7F「スパロー」をMiGに向けて発射するのですが、それが案の定「外れ」。「スパローは当たらない」というのは、洋の東西を問わず不変の真理なのかも知れません。
結局F-15は「昔ながらの戦法」、すなわちドッグファイトでMiGと戦ったようです。イスラエル製短距離空対空ミサイル「パイソン3」が最初のMiG-21を撃墜。その後も「パイソン3」「スパロー」そして20mm機関砲で次々とMiG-21が撃墜されていきました。CGで見るF-15とMiG-21のドッグファイトは見応え十分でした。

最後に近年のイスラエル空軍が紹介されているのですが、背中に電子戦装備搭載スペースらしい膨らみを持った複座型のF-16が紹介されていました。多分こんな形↓だったと思います。

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ミサイル類についても紹介されていて、ラファエル社のパイソンシリーズは、今では「パイソン4」さらには「パイソン5」まで出来ているそうです。知らなかったなあ。