先日、九重連山に行ってきました。
九重連山といえば、大分県西部一帯に広がる火山群の総称です。主峰は標高1787mの久住山で、その他に九州本土最高峰の中岳(1791m)、ミヤマキリシマで有名な平治岳(1642m)、紅葉で有名な大船山(1786m)等の山々があり、その中央には坊がツルと呼ばれる高層湿原が広がっています。坊がツルの南端にある法華院温泉は、山中にある一軒宿です。

この九重連山は3年ほど前の秋に一度訪れたことがあり、その時には山の中に広がる広大な風景に心底感動したものでした。それ以来この九重連山に行く機会を伺っていたのですが、先日九州へ行く機会があり、その時に九重を訪ねることができました。

コース

今回は長者原を出発点とし、雨ヶ池越を経て坊がツルに出る。帰路は法華院温泉から斜面を上がって諏蛾守越に出て、そこから下り坂を下っていき長者原に戻ってくるコースにしました。標準コースタイムは約5時間。歩行距離約9km。累積標高差約600mの中規模コースです。

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坊がツルまで

前夜は登山口である長者原の駐車場で仮眠を取り、翌朝0540に起床。直ちに準備を整えて0620頃出発します。駐車場の前に広がる広大な湿地帯を抜け、森の中に入ると緩やかな登りが始まります。それほど急な斜面ではないのですが、最初は体が十分に暖まっていないから結構辛かったです。
歩き始めて1時間ほどで高層湿原に出ます。これが雨ヶ池越一帯です。

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雨ヶ池越の朝

雨ヶ池越を過ぎると下り坂が始まります。この頃から登山者とすれ違う機会が増えてきました。前夜、法華院温泉に宿泊した人たちが下山してくる頃なのかもしれません。森林を抜けて視界が広がると、前方に坊がツルの広大な高層湿原が見えてきます。

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朝の坊がツル。前方に見える山は鳴子山(1648m)

坊がツルから諏蛾守越まで

坊がツルに着いたのは0800過ぎでした。あちらこちらでミヤマキリシマが美しい姿を見せています。時折遠くを歩く登山者の姿が見えますが、それ以外は殆ど人影はありません。ここでノンビリと1時間程時間を潰し、写真を撮ったり、食事をしたりました。

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坊がツルに咲くミヤマキリシマ

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法華院温泉。山の中にある本格的な温泉宿です。

坊がツルを出発したのは0900頃です。法華院温泉の裏手から急な坂道を登ります。それなりに覚悟を決めて坂道に挑んだのですが、思ったよりも「手応えがなかった」です。前方の視界が開けたと思ったら、目の前に噴煙の噴き上げる硫黄岳の姿が飛び込んできました。

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坂を上りきると、前方に噴煙を上げる硫黄岳の姿が飛び込んできた。

少し歩くと諏蛾守越への道と、久住山方面への道との分岐点に辿り着きます。このあたりが北千里浜と呼ばれる一帯で、噴煙を上げる硫黄山の姿をじっくりと堪能することができます。私は分岐の所にザックを置いて、少し近くを歩いたりしました。

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北千里浜から見る硫黄山

北千里浜から少し上り坂を登りきった場所が諏蛾守越です。硫黄山噴火から身を守るために、まるでトーチカ陣地のような形状の休憩所が印象的です。

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諏蛾守越の休憩所

諏蛾守越から長者原へ

諏蛾守越からは長者原まで下る一方になります。歩き始めてすぐ左手に硫黄山の噴火口が見えてきます。山肌から幾条もの白い煙が吹き上がっているのは印象的な景観です。

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硫黄山の噴火口を見る

硫黄山の火山地帯を抜け、少し歩くと、低い潅木が見えてきます。このあたりから再び植物が姿を見せ始め、やがて登山路は新緑の緑に包まれてきます。所々にミヤマキリシマと思われるピンク色の花も姿を見せ始めました。

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長者原へ降りる下山路周辺の景観

長者原に着いたのは1100頃。所要時間は約4時間半です。ここで荷物を整えなおした私は、温泉で一息するために長者原を後にしました。

まとめ

今回の九重登山は、特定のピークを目指す登山ではありませんでした。実は前回の九重登山の際、主峰の久住山や最高峰の中岳は踏破済みであったので、今回はあえてピークを狙わなかったという事情もあります。今回は坊がツルや北千里浜といった景観の綺麗な場所を専ら狙った山歩きでした。しんどい思いはそれほどなかったのですが、やや物足りない感も残った山歩きになりました。時間に余裕があれば、坊がツルから平治岳や大船山に足を伸ばす手もありました。この場合、山頂までの往復で約3時間が必要です。その日は時間的にそれほど余裕がなかったので平治岳も大船山も見送りましたが、次回九重に来るときはこれらの山々も歩いてみたいですね。

九重連山は全般的にコースの難易度が低く、また特に危険個所も少ないので、初心者にもお奨めできる山です。山岳景観の美しさも格別であり、私として西日本一帯の山の中では好きな山の一つです。

お奨め度★★★★★