前回に引き続いてtakobaさん自作の空母戦ゲーム「帝海第3艦隊」のリプレイです。
今回も練習シナリオにチャレンジ。「ショートシナリオ3、隼鷹見参」です。

10月26日午前、米空母「ホーネット」を撃破した日本軍は、続いて2隻目の空母「エンタープライズ」に攻撃を開始した。新鋭戦艦「サウスダコタ」が激しい対空砲火を打ち上げてくる。果たして日本軍は「エンタープライズ」を撃破し、ミッドウェーの仇を討つことができるか?

両軍の戦力

日本軍第1波

零戦 2ユニット
九九艦爆 3ユニット
九七艦攻 3ユニット

日本軍第2波

九九艦爆 3ユニット

米軍

F4F 3ユニット
空母「エンタープライズ」
戦艦1、重巡1、軽巡1、駆逐艦8
(対空火力13)

第1ゲーム

まず上空から「翔鶴」艦爆隊が突入を開始した。しかしF4Fの編隊がそれを阻んだ。艦爆隊は全滅し、敵空母に投弾できた機は1機もなかった。
続いて「瑞鶴」艦攻隊が低空から突っ込んでくる。零戦隊の護衛によって敵戦闘機隊の防空圏は突破。激しい対空砲火を冒して魚雷攻撃を試みた。艦攻1ユニットが魚雷を投下し、1本が「エンタープライズ」に命中した。続いて2ユニットの艦攻隊が突入してきたが、彼らは悉く対空砲火の餌食となった。「エンタープライズ」は魚雷命中によって速力半減(船体3ヒット)の被害を被った。
続いて「隼鷹」隊の出番である。艦爆3ユニットが上空から侵入する。グラマンの編隊はすべて帰投しているのでチャンスである。激しい対空砲火が艦爆隊を迎え撃つ。艦爆2ユニットが対空砲火を浴びて四散する。生き残った艦爆1ユニットが辛うじて投弾に成功。「エンタープライズ」に爆弾1発を命中させた。その爆弾は「エンタープライズ」のど真ん中を貫通して内部で爆発(構造物1ヒット)。瞬時に「エンタープライズ」の発着艦機能を奪った。他にF4F 1ユニットが零戦に撃墜された。日本軍の損害は零戦1ユニット、艦爆5ユニット、艦攻2ユニットの計8ユニット。生き残ったのは零戦、艦爆、艦攻が各1ユニットづつに過ぎなかった。

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対空砲火を突破して辛うじて魚雷発射に成功した「瑞鶴」艦攻隊。甚大な被害を被った日本軍攻撃隊の中にあって、数少ない生き残り部隊の1つであった。

第2ゲーム

米戦闘機が展開する間隙を縫って艦攻隊が低空から突入する。1ユニットが魚雷を投下。発射した魚雷のうち1本が「エンタープライズ」に命中した。続いて2ユニットの艦攻隊が突入してきたが、いずれも対空砲火の餌食となった。上空から突入してきた艦爆隊は対空砲火で1ユニットを失ったが、残り2ユニットが辛うじて投弾した。しかし彼らは激しい対空砲火を避けて機動部隊外周で投弾し、軽巡「サンファン」に4発の命中を与えるのが精一杯だった。米軍の損害は、魚雷を受けた「エンタープライズ」が小破(船体1ヒット)。爆弾を食らった「サンファン」が轟沈。
続いて「隼鷹隊」の出番である。九九艦爆3ユニット。対空砲火がそれを迎え撃ち、艦爆2ユニットを打ち落とした。残った艦爆1ユニットは輪形陣外周の戦艦「サウスダコタ」に1弾を命中させたが、戦艦の重装甲は苦もなくそれを弾き返した。
日本軍の損害は零戦1、艦爆3、艦攻2の計6ユニット。米軍は空母1小破、軽巡1沈没、艦戦1ユニット損失だった。


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艦爆、艦攻が「エンタープライズ」に突入。必殺の「雷爆同時攻撃炸裂か?」と思われたが、対空砲火を浴びて艦攻隊は四散、艦爆隊も狙いをそらされて輪形陣外周の新鋭防空軽巡「サンファン」を撃破するのが精一杯だった。

第3ゲーム

今回も対空砲火が猛威を奮った艦爆3ユニット、艦攻3ユニットのうち、投弾できたのは艦攻1ユニットのみ。その艦攻隊も投弾後に対空砲火を浴びて四散し、零戦1ユニットもグラマンに撃墜されたので、第1波攻撃隊は零戦1ユニットを残して全滅した。
続いて「隼鷹」隊の艦爆3ユニットが突入する。最初の艦爆1ユニットは対空砲火を浴びて四散、続く1ユニットも対空砲火に狙いをそらされて軽巡「サンファン」に爆弾4発を命中させるのが精一杯だった(「サンファン」轟沈)。しかし最後の1ユニットが殊勲を挙げた。敵戦闘機の執拗な妨害を排除して「エンタープライズ」直上に到達した九九艦爆は、「エンタープライズ」に対して必殺の急降下爆撃を敢行した。4発の250kg爆弾が相次いで「エンタープライズ」に命中した。「エンタープライズ」轟沈。
日本軍は攻撃隊計11ユニットのうち実に9ユニットを失い、わずかに「瑞鶴」の零戦隊1ユニットと「隼鷹」の艦爆1ユニットが生還したに過ぎなかった。


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「隼鷹」艦爆隊が直上から急降下する。この隊が投じた爆弾6発のうち4発が「エンタープライズ」に命中。「エンタープライズ」は暖かい南太平洋にその姿を没した。

感想

爆弾、魚雷の命中率がやや高すぎるように思います。日本軍が攻撃側の場合は米軍の対空砲火が強力なのでバランスが取れているようにも思えるのですが、立場が逆の場合は艦隊側にとってかなり悲惨な結果になりそうです。また米軍が防御側の場合でも何らかの理由で対空砲火が飽和されてしまった場合、米艦隊もかなり厳しい立場に立つことになるかもしれません。
改善案としては、艦爆、艦攻の攻撃力をもう少し小さめに評価し直し、代わりに対空火力をやや小さめにする(例えばダイスの振る数を1個減らす等)が良いかもしれません。例えば・・・・、

 日本軍
  艦爆 8火力 --> 6火力
  艦攻 7火力 --> 5火力
 米軍
  艦爆 8火力 --> 6火力
  艦攻 6火力 --> 3火力

ぐらいが適当かな、とも思います。
上記は「思いつき」の域を出ません。もっとテストプレイの回数を重ねてみなと早急に結論を出すべきではないかも知れませんね。
あと、このようなパラメータはデザイナーの主観というものも色濃く反映されてきます。最終的にはデザイナー氏の判断を優先すべきであることは言うまでもありません。

次は水上戦シナリオにチャレンジしてみます。