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「Air Power」シリーズについて

「Air Power」シリーズとは・・・・(以下略)。

今まで旧式ミサイルの低脳ぶりにイライラをつのらせていた私は、憂さ晴らしに新型機と新型ミサイルの威力を試してみることにしました。選んだシナリオは、「Air Superiority」(日本語版)のH-2「シリアのベテランパイロット」。1982年6月のレバノン紛争で、イスラエル空軍の新型F-16A「ネッツ」2機がシリア空軍のMiG-21MF「フィッシュベッド」4機と交戦した場面を再現するシナリオです。イスラエル機には当時最新鋭の空対空ミサイルAIM-9L「サイドワインダー」(*1)が2発づつ搭載されています。対するシリア機は、最新型のAA-8「アフィッド」空対空ミサイル2発と、やや旧式のAA-2B「アトール」2発を搭載しています。

(*1)AIM-9L「サイドワインダー」(通称「リマ」)は、世界初の全角度型熱線追尾空対空ミサイルです。従来の熱線追尾型ミサイルは敵機の後尾に回りこんで発射する必要があったのですが、このミサイルは赤外線感知装置の感度を高めることにより敵機の正面からの攻撃を可能としました。また対妨害性や射程距離、破壊力も従来の「サイドワインダー」シリーズよりも向上しており、その威力は1982年4月のフォークランド紛争や1980年代におけるリビアとアメリカとの紛争等で遺憾なく発揮されたのです。
ちなみに本シナリオに登場するイスラエル空軍のF-16Aであれば、米国製のAIM-9Lではなく、ほぼ同等の性能を持つとされるイスラエル製の「パイソン3」を装備していた可能性が高いです。リアリティに拘る場合はAIM-9Lではなく「パイソン3」にしたいところなのですが、残念ながら我が家には「Desert Falcon」(「Air Superiority」シリーズの中東戦争モジュール)がないので、泣く泣くAIM-9Lのままにしました。

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砂漠地帯の上空を飛ぶイスラエル空軍のF-16A「ネッツ」。

ルールについて

今回は「Air Power」のルールで「Air Superiority」の機体、ミサイルを扱うというシチュエーションです。「Air Power」と「Air Superiority」は殆ど同じルール体系なのでデータの流用は容易なのですが、1点問題があります。それは空対空ミサイルの速度です。「Air Power」のAAMは速度データが1つなのですが、「Air Superiority」は高度別に速度データが与えられています。「Air Superiority」のルールがどんなのだったかすっかり失念してしまったので(我が家には「Air Superiority」のデータカードやシナリオはありますが、何故かルールブックが見当たりません)、ここは「適当に」解釈してプレイを進めることにしました。

リプレイ

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両者は距離8マイルで接敵した。F-16のレーダーがMiGを捉えたが、MiGはF-16の姿をまだ捉えない。アフターバーナー点火。一気にマッハ1.2まで加速したF-16の隊長機は、距離2マイルまで一気に接近した。隊長機はAIM-9L 1発をMiGの鼻ずらに発射した。隊長機のミサイルは惜しくも命中しなかったが、F-16 2番機が距離3マイルから発射したAIM-9Lが目標を捉えた。旋回するMiGの右翼付根に命中した「サイドワインダー」はMiGの翼を吹き飛ばし、MiGはバラバラになって落ちていった。

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第3ターン。敵機を追う「サイドワインダー」。この直後にミサイルはMiGを吹き飛ばした。

急速にすれ違った両者。F-16Aの編隊は左バレルロールでMiGの背後を狙う。残った3機のMiGも体勢を立て直してくる。激しい空中格闘戦。F-16隊長機が一瞬横腹を見せたMiGを見逃さなかった。残った「サイドワインダー」の1発がMiGを狙って発射される。

「フォックスツー」(*2)

(*2)「フォックスツー」は米軍で「サイドワインダー」発射をコールするコールサインなので、イスラエル軍が「フォックツー」ということはないんでしょうねえ(ひょっとしたらIDFも「フォックスツー」とコールするのかな?)

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第5ターン。F-16Aから発射された「サイドワインダー」がMiGに迫る

距離2マイル強から発射された「サイドワインダー」はMiGを追う。MiGは懸命に回避するが、「サイドワインダー」を出し抜くことはできなかった。近接信管作動。爆発。燃料タンクを射抜かれたMiG-21は炎に包まれて落ちていった。

「ビンゴ」

残ったMiGは2機。しかしMiGにもようやくチャンスが巡ってきた。F-16 2番機の後方に回り込んだMiG-21が、距離2マイルから2発の空対空ミサイルAA-8「アフィッド」を発射したのである。

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第6ターン。MiG-21の発射した2発のミサイルがF-16Aの背後に迫る。

「ミサイル、ミサイル、ミサイル」

隊長機からコールが飛ぶ。F-16 2番機はエンジンのパワーを絞り(*3)。右へ急旋回しつつフレアをばら撒いた。急旋回でF-16に迫る2発のミサイル。しかし1発はフレアに騙されて爆発。もう1発はF-16の急旋回に追随できずに自爆した。

(*3)熱線追尾ミサイルの場合、目標機がエンジンを大出力で使用していると命中率が向上します

F-16とMiG-21の2対2の格闘戦は続く。機動性に優るF-16だが、ミサイルの残弾が1発しかないので決定的なチャンスがなかなかつかめない。一方のMiG-21の方はF-16側がミサイルの残弾不足に苦しんでいる所を付き、次第に行動が大胆になってきた。

戦闘開始から1分30秒後、F-16 2番機が前方1マイルにMiG-21を捉えた。彼は最後の「サイドワインダー」をMiG-21に向けて発射した。白い煙を残してミサイルがMiGに迫る。しかしその時F-16の後方からはもう1機のMiG-21が接近してきていた。距離2マイルから2発のAA-8「アフィッド」を発射するMiG-21。

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第10ターン。F-16とMiG-21がそれぞれミサイルを発射した。

F-16の放ったミサイルはMiG-21を追った。MiG-21は急旋回。ミサイルとの相対角度によって回避を試みる。「サイドワインダー」はMiGを追ったが、最後の一瞬で旋回が追いつかなかった。近接信管作動。爆発。破片がMiG-21を襲う。数個の破片を浴びたMiG-21は軽微な損傷を被ったが、戦闘能力に大きな支障はなかった。まだ戦える。

一方F-16の背後からもミサイルが迫る。
「エンジンアイドル」
「ブレークレフト」
「フレア、フレア、フレア」
F-16は急激な左旋回を行いつつフレアをばら撒く。再びフレアが威力を発揮した。2発のAA-8「アフィッド」はいずれもフレアの中に突っ込んだ。爆発。

しかしF-16の受難はなおも続く。今度はMiG-21が旧式のAA-2B「アトール」を撃ってきたのだ。再び左旋回を行うF-16。フレア・ディスペンサーからは数発のフレア弾が発射される。「アトール」はフレアに突っ込んで爆発した。一息つくF-16。しかし度重なるミサイル攻撃によってF-16の速度は350mphまで低下していた。危機が迫る。

速度の低下したF-16の背後にMiG-21が迫る。F-16は急降下。垂直ロール機動でMiG-21を振り切る。MiG-21はその後方をやり過ごし、今度はベクターロールでF-16を追う。しかしその時一瞬の隙ができた。後方から近づくF-16 1番機がそこを突いた。
高度37,000ft。速度600mph。
急上昇しつつ垂直ロール機動でMiGの背後に回りこんだF-16 1番機。レーダーはスーパーサーチ。武器はガンモード。レーダーロックオン。ヘッドアップディスプレイ上にTD(目標指示)が敵機の位置を示す。距離500m。TDと機関砲のレティクルが重なった。トリガーを絞る。1連射。100発ほどの20mm弾が目標に注ぎ込まれた。
それで十分だった。
全身に20mm弾を浴びせられたMiG-21はバラバラになって落ちていった。恐るべき20mmヴァルカン砲。

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F-16がMiG-21の背後から20mm機関砲を浴びせかけた。MiGは爆発、四散した

戦闘はここまでだった。残った1機のMiGは2対1では勝ち目がないことを悟ったようだ。急降下して離脱していく。F-16の方も追いたくてももうミサイルが残っていない。離脱するMiGを横目に見ながら、こちらも戦場を離脱していった。

結果

MiG-21 3機撃墜、1機小破

イスラエル軍勝利

プレイ時間=約4時間