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九重連山-大船山に登ってきました

先日九州へ行った際、九州中部の九重連山に登ってきました。九重連山は九州の山々の中では私にとって一番好きな山です。独特の景観、手頃な広さ、豊富なバリエーションルート、そして多彩な自然等、魅力的に満ちた山々です。そうそう、登山後の温泉も良いですね。
私がこの九重連山に登るのは今回で3回目です。第1回目は3年前の秋。その時は九重連山の美しさに感動したものでしたが、紅葉時期をやや過ぎていたのでその分が少し残念でした。第2回目は今年の春。そのことについては--こちらでも紹介させて頂きました。ミヤマキリシマを期待したのですが、それは叶わず。それでも気持ちの良い山歩きが楽しめました。

今回は秋の九重連山ということで、紅葉の山として有名な大船山(だいせんやま)へ登ってみることにしました。大船山は九重連山の東部に位置する標高1786mの山です。九重連山の主要山塊からはやや外れた位置にあります。アプローチルートがいくつかあり、例えば長者原から坊がつるを抜けて大船山に登るルートや、長者原ではなく湯沢という場所から坊がつるを目指すルート、あるいは男池から大戸越をして大船山へ向かうルートなどもあります。
今回私が選んだルートは、今水の登山口から風穴を通って大船山を目指すルートです。所要時間が登り約4時間、下りが約3時間です。往復7時間弱というのはそれなりに厳しい行程ですが、それでも大船山を目指すルートとしては最短ルートだと思われます。それに途中の高塚山の紅葉が綺麗なのではないかな、という期待もあります。

10月下旬のある日。熊本市内でレンタカーを借りた私は、夜の国道57号線を東へ向かいました。郊外のラーメン屋で熊本ラーメンを楽しみ、さらに山奥に向かって行きます。阿蘇を抜けて竹田市に入り、その近くにある道の駅に着いたのが午後11時頃。標高約500mのその「道の駅」。さすがに10月も下旬になると夜の寒さが気になりますが、幸いその夜はとても気持ちよく眠ることができました。

翌朝5時前に目を覚ました私は、朝食と洗顔を済ませて出発しました。九重連山の東に位置する今水の登山口に到着したのは0640。まだ早朝ですが既に数台の車が停車していました。いずれも大船山方面への登山者だと思われます。幸い駐車場にはまだ空きスペースがあったので、そこへ車を停めました。

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今水の登山口です

今水の登山口を出発したのは0650頃です。しばらくは車道を歩き、10分ほど歩いた所で山道へ入って行きます。最初の1時間ほどはそれほど急ではない山道を登っていきます。早朝の山歩きは気持ちの良いものです。気持ちが焦ると山歩きは「疲れ」てきますが、逆に余裕を持って歩くと山は「楽しく」なります。そのあたりのメンタルコントロールが山歩きの楽しい所であり、また難しい所でもあります。

1時間と少し歩いた所で風穴と呼ばれる分岐点に到着します。ここから大船山への登山路と黒岳方面への登山路に分かれています。黒岳もまた紅葉で有名な山らしいのですが、今回の私は大船山方面へ向かいました。
ここから山道が急にキツクなります。このあたりの標高は約1300m。ここまで約400m登ってきたのですが、ここから標高1600m付近までは一気に高度を稼ぐことになります。急な山道が続きますが、しばらく歩くと眼下に素晴しい紅葉が見えてきました。途中で何度か休憩を取り、眼下の景観をカメラに収めました。

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大船山へ向かう途中に眼下の紅葉を撮ったものです。

急な山道を一歩一歩登って行き、ようやく標高1600m付近に辿り着きました。ここから左手に火口部を見ながら歩くことになります。今までのような急な山道ではありませんが、その代りに籔を掻き分けながら進んで行かなければなりません。あちらこちらを引っ掛けながら、強引に進んでいきました。

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標高1600m付近の紅葉。この写真の右側が大船山の火口部です。

大船山の火口部を左手に見ながらぐるっと歩くこと約1時間。前方に視界が開けて目の前に九重の山々がその雄大な景色を見せ始めました。ここが段原と呼ばれる分岐点になります。ここは大船山へ向かう最後の分岐になります。ここで下の坊がつる方面からの登山路と、平治岳からの登山が合流しています。ここから見る九重連山の姿は素晴しく、まったく「絶景とはこのことか」と感嘆するような気持ちになります。

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段原から見た九重連山の景観です。中央の谷間の出口に見える小さな建物が法華院温泉です。「徒歩でしか行けない温泉」として有名な温泉で、私も一度は泊まってみたい場所です。法華院温泉の目の前に広がる湿原地帯が坊がつるです。

段原から大船山までは約30分です。ここから急に登山者の数が増えてきました。途中に避難小屋が見えたのでちょっと立ち寄ってみました。まるで「戦場で破壊されたトーチカ陣地」のような外観ですが、最小限の避難小屋としての役割は果たしているのでしょう。また「荒れたい放題」の外観にも関わらず、トイレがちゃんと綺麗に整備されているのには驚きました。

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大船山避難小屋の外観。こういう場所にトイレがあるのは有難いです。

大船山に到着したのは1020頃。登山口からの所要時間は約3時間30分です。ここからの景観は素晴しく、周囲360度が見渡せます。前方に見える九重連山の姿も素晴しいですが、北方に見える由布岳もやはり素晴しい景観です。

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大船山頂上の景観です。

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大船山から見た由布岳です。その独特の外観はここから見ても目を惹きます。

大船山の山頂から少し降りた所に御池という場所があります。ここも紅葉の名所らしく数多くのカメラマンがシャッターチャンスを狙っています。私も池の方へ降りて行き、何枚か写真を撮りました。

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御池の紅葉景色です。

頂上付近でノンビリ時間を潰し、食事も終えて山を降り始めたのは1130頃です。
帰りは登りと同じルートを下って行きました。

帰りも紅葉を楽しみながらの下山です。途中で何度か足を止めて写真を撮りました。

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下山中に見た紅葉です

今水の登山口に戻ってきたのは1500少し前でした。往復での所要時間は合計約8時間の山旅です。帰りの山道で少し道に迷いかけましたが、幸い大事になる前に正しい道へ復帰できました。それほど危険な場所ではないのですが、少し道がわかりにくい場所があるのでそこだけが要注意です。

今回、紅葉期の九重山には初めて登ったのですが、期待していた以上に綺麗でした。さすがに八甲田山や大雪に比べると見劣りしますが、これも個人的な好みの問題ともいえます。色の鮮やかさやカラフルさで北日本の山々には及ばないとしても、その一方で山一面を埋め尽くす紅葉はある意味八甲田や大雪を越えるものがあるかも知れません。
大船山の紅葉。
一見の価値ありです。

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