先日、といっても随分前、まだ夏休みの頃の話です。
北陸地方に行く機会があり、その時に北陸地方のローカル私鉄のいくつかに乗りました。
北陸地方に行く機会があり、その時に北陸地方のローカル私鉄のいくつかに乗りました。
富山地方鉄道
富山市から立山、黒部、宇奈月温泉方面へ伸びているローカル私鉄です。沿線は観光地が多く、そういった意味では観光色の強い路線です。また関西地区から北アルプス方面へアプローチする際の登山列車としても使えます。さらに使用している車両が多彩で、中には京阪電車の古い特急列車等もあり、私的には「乗ってみたい」私鉄の1つでした。今回は時間の関係上、滑川-電鉄富山という短距離乗車となりました。乗った列車は京阪電車風の色をした車両で、車内はクロスシートで乗り心地は良好です。富山平野をゴトゴト走る電鉄の旅は風情があって楽しかったです。電車が遅いので時間はかかりますけど・・・・。

滑川駅に入ってきた電鉄富山行き普通列車。電鉄の駅はホーム一面の小さい無人駅ですが、向こうに見えるJRの駅は、それなりに立派な駅です。

電鉄富山駅にて。右側の列車は旧京阪特急です。

電鉄富山駅の風景。さすがにターミナル駅だけのことはあり、それなりに立派な駅です。
えちぜん鉄道
えちぜん鉄道は、福井市を中心に、北西の三国方面と東の永平寺、勝山方面に路線を持つ第3セクター方式の鉄道です。総延長53kmは北陸地方のローカル私鉄の中では富山地鉄に次ぐ規模です。このえちぜん鉄道。かつては京福電鉄として営業されていたのですが、2000年~2001年にかけて京福電鉄が2度の列車衝突事故を起こしてしまいました。その際に杜撰な安全管理が表面化した事などもあって経営が立ち行かなくなり、その年の10月に事業継続が困難となって廃止届を国土交通省に提出しました。その後を継いだのがこのえちぜん鉄道です。
このえちぜん鉄道。沿線には東甚坊、三国港、あわら温泉、永平寺といった観光地が点在していて、観光資源は比較的豊富と言えるかもしれません。また時間帯によっては女性のアテンダントを乗務させる等サービス向上にも力を入れており、「乗ってみたい」と思うローカル私鉄の1つでした。
今回私は福井-三国港間を往復しました。沿線には田園風景が広がり、「ホントにのどかだねえ」といった雰囲気です。車両も綺麗に掃除されていて、車内設備も良好、乗り心地の良い電車でした。今回は時間の関係上西側半分の「三国芦原線」しか乗れませんでしたが、今度機会があれば東半分の「勝山永平寺線」の方も乗ってみたいです。

えちぜん鉄道。福井駅にて

えちぜん鉄道。三国港駅にて。目の前がすぐ海です。
福井鉄道
福井県には「こんな鉄道あったんかいな?」(失礼)と思うようなローカル私鉄があります。この福井鉄道がそれ。福井市の田原町駅と武生市の新武生を結ぶ全長約20kmのローカル私鉄です。この鉄道は福井市街は路面電車として走っていますが、市街地を抜けると「普通の電車」になるそうです。30分に1本というダイヤですが、1列車の編成が2両単位となっていて、その点では単行運転中心のえちぜん鉄道よりも優っています。「華やかさ」や「新しさ」ではえちぜん鉄道の方が優れていますね。今回は田原町から市役所前まで2駅だけ乗りました。時間があれば新武生まで乗りたかったのですが、それはまた次の機会に・・・・。

福井鉄道新武生行き。終点の田原町駅にて。先のえちぜん鉄道との乗換駅になっています。ローカル私鉄同士の乗換駅は一見の価値ありです。

福井鉄道市役所前駅にて。今回はここで福井鉄道とお別れです。
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