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以前にPacific Fleet(SSG/HJ)のキャンペーン始めましたという記事をアップしましたが、それが先日ようやく終了しました。そこでその経過をここで紹介したいと思います。
とはいっても、まだリプレイ記事は全部書き終わっていません。だから「リプレイを書きながら発表していく」という形態になりますが、まあボチボチ始めていましょうか。

Pacific Fleet(SSG)シナリオ4

Pacific Fleetのシナリオ4は、本ゲームで最大規模のシナリオです。真珠湾攻撃から始まり、ポツダム宣言受諾で終わる太平洋戦争の全貌を、プレイ可能なレベルの難易度で詳細に描きます。いくぶん(特に後半は)「なるようにしかならない」ゲームの感はありますが、対人戦ではなくソロプレイで楽しむ分には、これほどドラマ性に富むアイテムも珍しいのではないでしょうか?。

今回、Pacific Fleetのキャンペーンシナリオをプレイするにあたり、基本的にはオリジナルのルールを尊重しました。ただし、一つだけハウスルールを追加しました。

「第1ターンの日本軍は攻勢限界線外に対して上陸作戦を行えない」

これは第1ターンハワイ攻略や同パルミラ進攻といった「ゲーム的な」作戦を防ぐためです。

第1ターン:1941~42年冬

第1フェイズ

1941年12月7日。日曜日の真珠湾は時ならぬ飛行機の爆音に包まれた。択捉島ヒトカップ湾を密かに出航した日本海軍空母部隊が、真珠湾に集結する米艦隊を襲ったのだ。「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」「瑞鶴」「翔鶴」の6空母を発進した総計350機の攻撃隊がハワイ地区一帯を攻撃する。この攻撃により真珠湾に在泊中の米艦隊は大損害を被った。駆逐艦2ユニット(フラッシュデッキ級、ファラガット級)が轟沈、軽巡1ユニット(ブルックリン級)が大破、戦艦1ユニット(テネシー級)が小破した。基地航空部隊も大損害を被り、基地にあった4LACは悉く壊滅した。

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真珠湾攻撃に参加した日本艦隊と、当時真珠湾に在泊していた米軍部隊。史実に比べてやや戦果が小さいようにも感じるが、日本軍の攻撃が米基地航空隊殲滅と軽艦艇撃破に集中したためである。史実で日本軍の主目標となった米戦艦群は、今回は戦略的価値が小さいと見なされて主要攻撃目標から外された。

真珠湾攻撃で日本軍は、攻撃の主軸をLAC殲滅に振り向けた。その結果、敵LACは全て撃破することに成功したが、戦艦群に与えた被害は希少であった。LACを潰すのが戦局に対して最も有利であると判断しての行動であったが、米軍LAC補充能力の大きさを考えると、果たしてその判断が正しかったのかどうかは微妙な所である。

真珠湾攻撃と時を同じくして太平洋各地で日本軍による攻撃が開始されていた。台湾南部を発進した日本海軍長距離攻撃隊(LRAC)は北部フィリピンに展開する米陸軍航空隊(3LAC)を攻撃してこれを殲滅した。またシンガポールに展開する英空軍部隊(2LAC)も日本機の攻撃により壊滅。開戦後僅か数日で東南アジア一帯に展開する連合軍航空部隊は戦力の大半を失った。

マレー半島北部に日本陸軍第25軍が上陸を敢行。シンガポール進撃への足場を築いた。

対する連合軍。破壊された真珠湾に2隻の空母(「レキシントン」「エンタープライズ」)が入港してきた。
シンガポールには英戦艦「プリンスオブウェールズ」を中心とする艦隊(戦艦1ユニット、重巡1ユニット、軽巡2ユニット、駆逐艦3ユニット)が集結。日本軍の南下に備えた。

第2フェイズ

真珠湾攻撃を終えて日本本土へ帰還途上にある南雲機動部隊は、帰路にウェーク島攻略戦を支援するように命ぜられた。ウェークに展開するたった1ユニットの基地航空部隊が邪魔だということもあったが、ウェーク島は真珠湾から3メガヘクス以内にあり米艦隊による妨害が容易であった、ということもある。南雲機動部隊の圧倒的な攻撃力はウェーク島の米基地航空部隊を瞬時に壊滅させることに成功した。しかしこの小さな航空部隊が壊滅する前に殊勲を上げた。ウェーク島に迫る日本軍攻略部隊に対して航空攻撃を敢行し、軽巡1ユニット(長良級)を撃沈し、駆逐艦1ユニット(神風級)を大破させた。

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ウェーク島に存在する僅か1LACの米基地航空部隊は、南雲部隊の攻撃によって壊滅する直前に日本艦隊に対して一矢を報いた。

マレー半島では日本陸軍第25軍がマレー半島南部まで進出し、マレー防衛の英連邦軍と死闘を演じた。マレー作戦を支援すべく南下してきた日本海軍第2艦隊とABD連合艦隊が激突。ここに太平洋戦争初の艦隊戦闘が行われた。両者の戦力はほぼ拮抗していたが、夜戦技量で優れた日本艦隊が終始戦いを有利に進めた。日本軍は軽巡1ユニット(長良級)を失い、駆逐艦1ユニット(吹雪級)が中破したが、英艦隊は戦艦1ユニットが小破し、軽巡1ユニット(オマハ級)が沈没、駆逐艦1ユニット(E級)が中破した。

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マレー沖海戦。太平洋戦争初の艦隊戦闘となったこの戦いは日本海軍の勝利に終わった。

第3フェイズ

南雲機動部隊は今度はラバウル付近に現れた。ラバウルにいた連合軍1LACは圧倒的攻撃力の前に瞬く間に壊滅した。
日本陸軍第14軍がフィリピンのリンガエン湾に上陸。ここにフィリピン作戦が開始された。
マレー半島では第25軍がマレーの英連邦軍を壊滅させ、ここにマレー半島の平定が完了した。いよいよ次はシンガポール作戦である。

太平洋方面では動きがあった。真珠湾で再編成された米艦隊がウェーク島救援に現れたのだ。空母3隻(「レキシントン」「サラトガ」「エンタープライズ」)、戦艦1ユニット(メリーランド級)、重巡5ユニット、軽巡2ユニット、駆逐艦4ユニットの計15ユニットが2つの艦隊に分かれてウェーク近海に姿を現したのだ。日本艦隊が引き上げた後だったので米艦隊は思うがままに暴れまわった。しかし地上部隊を伴っていなかったのでその攻撃は決定的なものにはならなかった。ウェーク島攻略中の日本海軍陸戦隊は、激しくも効果の薄い米艦隊の攻撃を無視して攻撃を続行。ウェーク守備隊を島の一角に追い詰めつつあった。

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真珠湾に集結中の米艦隊は全力を上げてウェーク島救援作戦を開始した。日本艦隊不在を突いたこの作戦は日本軍を驚かせはしたものの実質的な戦果は乏しかった。そして彼らはマーシャル諸島に展開する日本軍陸攻隊の攻撃によって軽巡1ユニット(ブルックリン級)を失うというオマケがついた。

第4フェイズ

日本陸軍第16軍がジャワに上陸。蘭印進攻作戦が開始された。
第25軍はシンガポールに上陸し、守備隊と激しく交戦した。
ウェーク島が陥落した。

第5~7フェイズ

その後日本軍の南方攻略作戦は順調に推移した。第5フェイズにシンガポールとマニラが陥落。ラバウルにも日本軍が上陸し、守備隊を一掃した。第6フェイズにはバタビアも陥落し、ここに日本軍の第1次攻勢作戦が完了した。

対する米艦隊はウェーク戦後はしばらく動きを見せなかった。真珠湾攻撃その他の痛手からも徐々に回復しつつあった米艦隊は、第7フェイズ終了時点で以下のような艦隊を真珠湾に集結させていた。

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こうして太平洋の戦局は風雲を孕んだまま、新しい局面を迎えようとしていた。


(とまあ、こんな感じで始まりました。果たしてどこまで続けられるか・・・。)