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Pacific Fleet(SSG/HJ)は、1983年代にHobby Japan社が出版したシミュレーションゲームです。
太平洋戦争全域を扱うこのゲームは、20年以上が経過した今日でも傑作ゲームの1つとして数えられています。

今回、このPacific Fleetのシナリオ4をソロプレイしてみました。シナリオ4は真珠湾攻撃からポツダム宣言受託までの太平洋戦争全部を扱うグランドキャンペーンゲームです。盤上で繰り広げられる太平洋戦争をお楽しみ頂ければ幸いです。


前回までのあらすじ

こちら

第12ターン:1944年秋

パラオ、マニラの陥落によってとうとう日本本土と南方資源地帯を結ぶ連絡線が遮断された。遠く東インド、ビルマ、マレヤ、仏印等に展開していた日本軍は、突然奈落の底に突き落とされた。
「補給切れ」
それまで優勢を保っていたこれらの戦線でも、英軍による反撃が始まろうとしていた。
しかし今の日本にとってより重大な脅威は、直接日本本土を狙う脅威である。既に硫黄島を発進する米陸軍戦闘機は日本本土上空に姿を現し、B-29による絨毯爆撃と共に日本本土各都市を襲った。米高速空母群による日本本土攻撃は未だ始まっていなかったが、それも時間の問題であろう。米軍機や米艦隊による攻撃から本土を守るはずの聯合艦隊は、米軍機の攻撃を避けるために呉軍港に集まるしかなかった。艦隊集結による対空火力の集中だけが今や日本艦隊にとって我が身を守る唯一の手段であったのだ。

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呉に集結した日本艦隊。対空火力の合計は60に達し、4LACによる間接CAPの効果を加味すると最大コラムに達した。さすがの米軍も最大コラムの艦隊を航空攻撃だけで撃破するのは至難の業であり、米軍はその処置に頭を悩ませることとなる。

第1フェイズ

米軍は遂に沖縄に進攻を開始した。ウルシーに集結していた海兵隊第5海兵軍団とそれを護衛する旧式戦艦、護衛空母からなる両用戦艦隊が沖縄を目指す。また大型空母「フランクリン」その他からなる高速空母群1群のこれに随伴。船団を間接援護する。
沖縄上陸は成功した。しかし沖縄を守る日本軍は未だに強力である。米軍は早急な攻撃は行わず、ひたすら橋頭堡の確保に努めることとした。

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米軍は遂に沖縄に上陸した。今、沖縄の熱い夏が始まる(って秋でした)。

第2フェイズ

沖縄の危機。しかし日本艦隊は動かない。日本軍は既に本土決戦の意思を固めており、沖縄は既に「捨石」に過ぎなかったのだ。
そのような事情を知らない米軍は、ひたすら慎重な攻撃を続ける。海空軍による砲爆撃によって十分に痛めつけておいてから、地上部隊の投入で雌雄を決する。兵力に余裕のある米軍らしい戦い方であった。

その頃、インド、ビルマ国境付近から英軍による総攻撃が開始されていた。補給切れによって著しく弱体化した日本軍地上部隊は英軍の攻撃を支えきれなかった。ラングーン陥落。大東亜共榮圏の夢は次々と破綻していく。

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東南アジア方面における連合軍の進攻戦。弱体化した日本軍にそれを止める術はなかった。

第3~4フェイズ

東南アジアでは米軍の跳梁が続いている。日本軍の地上部隊は皆補給切れなので、米軍も旅団規模の部隊を派遣するだけで事足りる。第3フェイズにはブルネイが陥落。第4フェイズにはとうとうシンガポールが陥落した。

第5フェイズ

沖縄戦線でもようやく米軍が総攻撃に転じた。それまでの砲爆撃により弱体化した日本軍。それでも2個師団+防衛軍10戦力という兵力は侮り難いものがあった。苦戦の末ようやく日本軍の抵抗を排除した米軍部隊。ここに長く苦しい戦いだった沖縄戦の幕が下りた。

第6~7フェイズ

英艦隊がシンガポールに入港した。