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WAR MACHINE REPORT No.6 ロシア軍MBT

PANZER臨時増刊

この「WAR MACHINE REPORT」シリーズは、時々「思わず買ってしまいたくなる」作品が出てきます。値段の割に内容が薄く、読み始めると1時間程で1冊を読み終えることができるシリーズなのですが、それでもテーマの魅力でつい手が出てしまうことがあります。
この「ロシア軍MBT」は、T-54/55から始まるソ連/ロシアの主力戦車開発史を辿ります。本書に登場するMBTはT-54/55、T-62、T-64、T-72、T-80、T-90と多彩で、これ一冊あれば戦後におけるソ連/ロシアの戦車開発の流れを抑えておくことができます。
戦車に詳しい人にとって本書を読んで新たな発見は望み薄かもしれません。しかし戦車に対する知識に乏しい私のような人間にとっては本書の記述内容は新鮮さに溢れていました。
本書を読んで面白かったことはソ連/ロシア各戦車の評価に関する記述です。特に我が国では「恐怖の代名詞」として語られていたT-72シリーズが実は性能の劣った二線級装備であったこと、あるいはソ連/ロシア戦車が対戦車ミサイル搭載とその防御に異常な努力を払っていたコトなど、今まで知られていなかったソ連/ロシア戦車に関する詳細な記述は、かつて「ソ連/ロシア原潜建造史」を読んだ時と同じ種類のゾクゾク感を感じました。
戦車に詳しい人、あるいは戦車に興味のない人にはお奨めできませんが、ソビエト/ロシア戦車について「ちょっと覗いてみようかな」と思っている人にお奨めしたい一品です。

お奨め度★★★