イメージ 1

今年も夏がやってきました。
8月前半は梅雨のような天気が続いていたため山に登る機会がなかなかありませんでしたが、月半ばで漸く夏らしい天候になってきました。
夏といえば山です。
休みを利用してできれば少し長めの山旅がしたいもの。
そう思って山行きの計画を色々と考えてみました。

昨年こちらでご報告したとおり、国内3000m以上の山を全て制覇した私にとって、次なる目標は
(1) 百名山制覇
(2) 標高トップ30制覇
の2つです。
そのうち「百名山」については、前回紹介した浅間山で67座目になっています。残り33座。これはライフワークですね。
もう1つ「標高トップ30制覇」の方については、私が未踏破のトップ30座は「水晶岳(2986m)」「薬師岳(2926m)」「野口五郎岳(2924m)」の3座です。これらの山々はいずれも北アルプス南部最深部に位置しており、アクセスは必ずしも容易ではありません。特に水晶岳は登山口から最低でも2泊3日の行程が必要な秘境です。今年の山登りは、上記の山々を軸に計画したい所です。

最初に考えたのは以下のようなルートでした。
< 北アルプス南部縦走3泊4日(初案) >
0日目:鉄道等を利用して富山市内に入る。
1日目:早朝バスで折立登山口へ移動。
 折立-->太郎平-->薬師小屋-->薬師岳-->薬師小屋(泊)
 (歩行時間8:15)
2日目
 薬師小屋-->太郎平-->黒部五郎岳-->黒部五郎小舎(泊)
 (歩行時間8:05)
3日目
 黒部五郎小舎-->三俣山荘-->鷲羽岳-->水晶岳-->野口五郎岳-->野口五郎小屋(泊)
 (歩行時間9:00)
4日目
 野口五郎小屋-->烏帽子小屋-->烏帽子岳-->烏帽子小屋-->高瀬ダム
 (歩行時間8:05)

このプランで行けば、先に挙げた「標高トップ30制覇」は達成できるのみならず、百名山4座を含む10座を制覇できます。
しかし上記のルートには1つ問題がありました。それは初日に泊する薬師小屋のこと。この小屋はアルプス奥地に位置しているため小さく、シーズン中は大変混雑するそうです。「山小屋で寿司詰めにされた」というのは良く聞く話なのですが、できれば自分は避けたい所。あとこのコースの場合、登山口と下山口が異なっているので自家用車が使い辛いという問題もあります。最後に下山口の高瀬ダムから近隣の信濃大町駅まではバス便がなく、タクシーで1万円近くかかってしまうというのも難点です。
そんなこんなで上記のルートは破棄。別のルートを考えました。

地図を見たり、ネットを調べたりしながら色々なルートを考えましたが、結局以下のルートに落ち着きました。
< 北アルプス南部縦走3泊4日(最終案) >
0日目:自家用車で移動。途中で車中泊
1日目:自家用車で新穂高温泉へ移動
 新穂高温泉-(小池新道)->双六小屋-->三俣山荘(泊)
 (歩行時間9:35)
2日目
 三俣山荘-->鷲羽岳-->水晶岳-->黒部源流-->三俣山荘-->黒部五郎小舎(泊)
 (歩行時間8:35)
3日目
 黒部五郎小舎-->黒部五郎岳-->黒部五郎小舎-->三俣蓮華岳-->双六岳-->双六小屋(泊)
 (歩行時間8:30)
4日目
 双六小屋-->弓折岳-->大ノマ岳-->笠ヶ岳-(笠新道)->新穂高温泉
 (歩行時間11:15)
このプランの場合、制覇できる山の数は百名山4座を含む計8座。当初のプランに比べるとやや少なくなります。また「標高トップ30」である野口五郎岳、薬師岳も未制覇となってしまいます。しかしその一方で宿泊する山小屋がいずれも比較的規模の大きな小屋なので「寿司詰め」の危険がかなり軽減されます。また登山口と下山口が同じ場所なので自家用車が使えるという魅力もあります。気になるのは最終日の歩行時間の長さで、仮にプラン通りに行ったとしても、新穂高温泉に降りてくるのは夕方の18時過ぎになりそうですが、
「まあ、新穂高温泉への最後の歩きは道が広いから大丈夫」
と思っていました。

さてさて・・・・、

(つづく)