以前に書いた記事に対するコメントの中で「ソロモン夜襲戦での指揮値算出根拠を知りたい」というご要望を頂きました。そこで今回、指揮値算出の根拠を提示します。
まず規模の算出ですが、以下の値を合算します。
・大型艦1隻につき +5
・中型艦1隻につき +1
・小型艦3隻につき +1
・グループ1個につき +2
・大型艦1隻につき +5
・中型艦1隻につき +1
・小型艦3隻につき +1
・グループ1個につき +2
次に練度は以下の通り決定します。この時、CICを装備する艦隊は、練度値を1ランク上で評価しています。
・練度レベルS 練度が際立って高い
・練度レベルA 練度が高い
・練度レベルB 練度が平均
・練度レベルC 練度が低い
・練度レベルS 練度が際立って高い
・練度レベルA 練度が高い
・練度レベルB 練度が平均
・練度レベルC 練度が低い
規模と練度が決まったら、以下の式にあてはめて指揮値を算出します。
最後に上式で決定した指揮値を整数値に丸めます。またシナリオの状況やその他を加味して最終的な指揮値を決定します。
算出例
それでは上記の方法に従って実際の指揮値を算出してみます。わかりやすい例としてシナリオ1「戦艦「大和」を撃沈せよ」を取り上げます。
まず日本軍。
規模については大型艦2隻なので10。これはOKですね。
次に練度レベルはB(平均)としています。
規模と練度レベルから指揮値を算出すると3.98になります。
そこで最終的には指揮値が4になりました。
同じシナリオの連合軍の場合は、規模は日本側と同じで10、練度は平均値でレベルBになりますが、米艦はCICを装備しているので1ランク上がってAになります。
規模と練度レベルから指揮値を算出すると5.01になり、整数値を丸めて指揮値は5になりました。
規模と練度レベルから指揮値を算出すると5.01になり、整数値を丸めて指揮値は5になりました。
まとめ
如何でしょうか。「ソロモン夜襲戦」における指揮値決定アルゴリズムの一端をご紹介しました。最後に練度レベルについてお話します。
練度レベルについては通常は練度レベルBで判定しています。際立って技量が高いと認められる場合は練度レベルAを使う適用する場合もありますが、それはかなり控えめです。練度レベルCはよほど酷い場合以外は適用していません。標準シナリオの中では、第1次ソロモン海戦とルンガ沖夜戦における連合軍が練度レベルCです。ガ島戦初期の米艦隊のように夜間戦闘訓練が不十分な艦隊が夜戦を戦う場合は練度レベルCで良いと思いますが、その他では適用事例をあまり思い浮かびません。大戦末期の日本海軍や地中海におけるイタリア海軍、大戦全般のソ連海軍、その他中小海軍あたりならば適用しても良いかもしれません。
実際に練度レベルCを適用してみるとわかりますが、練度レベルCの場合、艦隊の活動能力は大幅に制約を受けることになります。リアルといえばリアルなのですが、プレイヤーはかなりストレスを感じる筈なので、練度レベルCを適用する際には慎重に検討して下さい。
また練度レベルSも普通は使っていません。ルンガ沖夜戦の日本軍は結果的に練度レベルS評価になっていますが、これは練度レベルAで評価した後にシナリオの特性を加味した結果としてこうなっただけです。その他のシナリオについてもガ島初期の日本軍の場合、第1線部隊で練度レベルAとBの間ぐらい、第2線部隊で練度レベルBです。自作シナリオを作成する際には、練度レベルBを標準とするのが良いと思います。
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