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以前に「Shifting Sands」をプレイした際、対戦相手の方から「MMPの「PanzerBlitz」面白いよ」と紹介されたので気になっていたのですが、CMJ88を購入する際に一緒に購入しました。テーマはWW2西ヨーロッパ戦線における戦術戦闘です。1ヘクスは250メートル、1ターンは実際の15分に相当し、1ユニットは小隊規模(兵員数十名又は車両数両)を示します。

PanzerBlitzといえば、かつてアヴァロンヒル社から発売されていた戦術級ゲームを思い出しますが、本作品は直接AH版とは関係ないようです。システムもかなり異なっています。ただしボックスアートは酷似しており、ルールブックの序文にもアヴァロン版の発展版である旨の記述があります。

本作の特徴の一つとして、史実に基づいたマップがあります。通常戦術級ゲームの場合、マップは典型的な地形を描いたものが数枚用意され、シナリオの指定に応じてマップを並べ替えるというのが一般的な方法でした。しかし本作ではマップはフルマップ1枚のみ。フランス・ノルマンディ地方、カーン西南地区112高地周辺を描いたものだけです。
112高地といえば、1944年6月~7月にかけて英独両軍が激闘を繰り広げた所。本作もそれを反映し、112高地を巡る8つの戦いがシナリオ化されています。

登場するのは英軍と独軍のみ。米軍は登場しません。ドイツ軍は4号戦車、5号「パンター」、6号「ティーガー」、3号突撃砲等の戦闘車両が登場し、英軍は「シャーマン」、「ファイアフライ」、「チャーチル」、「アキリーズ」、「クロコダイル」、「ブレンキャリア」等が登場します。そういえばいつもは「ヤラレ役」の「クロムウェル」戦車がユニット化されていませんね。

ルールブックは英文16ページ。それなりの分量ですが、決して多すぎることはありません。ただルールインデックスや索引がないのは少し辛い所。索引はとにかく、インデックスぐらいはつけて欲しかったな、と思います。

同じテーマの作品としてCMJ/エポックの「装甲擲弾兵」があります。「装甲擲弾兵」も良い作品ですが、本作をプレイして両者の違いを追ってみるのも面白いかもしれません。