https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/f/2/f2020277.jpg

前回提示しました「アリューシャン・キャンペーン」の疑問点について、国際通信社に確認した所、以下のような回答を得ましたのでご報告致します。

概略

質問内容はこちらで記載したとおり計14項目。回答内容は半分弱が予想通りの内容でしたが、【質問3】【質問7】【質問8】【質問9】【質問10】【質問12】【質問13】【質問14】については、予想と異なっていました。
特に【質問7】【質問12】については注意が必要です。【質問7】については、コマンド誌のリプレイも誤解しているようにも受け取れるし、【質問12】についてはルールブックに記載されていないので、留意しておく必要があります。
【質問3】の回答は理に適っているのですが、日本軍プレイヤーとしては九七大艇を雷撃任務に投入し辛くなりますね(それはそれで史実通りか・・・・)

詳細


> 【質問1】
> 6.3項:シアトルからバルデスに補給ポイントを輸送した連合軍輸送船は、同
> じ作戦フェイズの終了時にシアトルに帰還しても良いか?。
はい、可能です。

> 【質問2】
> 6.5項:目的3で補給ポイントを使用する場合、輸送船の帰還先は必ず目的地に
> なるのか?。
> 例:パラムシロを出港した日本輸送船がアッツ島で混乱状態にある友軍地上部
> 隊に対して補給ポイントを届ける場合、その輸送船は当該フェイズ帰還ステー
> ジ終了時には必ずアッツ島に帰還していなければならないのか。あるいは海上
> 移動フェイズにアッツ島に移動して補給ポイントを届けた後、同じフェイズの
> 帰還ステージにパラムシロ又は盤外に帰還しても良いのか。
任意の港湾へ帰還できます。

> 【質問3】
> 6.14項:日本軍の補充で「前のターンに除去された全ての陸上機を補充できま
> す」とあるが、九七大艇も補充できると考えて良いか。
九七大艇は含まれません。
零戦、隼、一式陸攻、連山(選択ルール使用時)が対象です。

> 【質問4】
> 6.14項:「日本軍は第2~7ターンの毎ターン、二式水戦か零式水偵のいずれか
> 1個を補充できます」とあるが、二式水戦、零式水偵いずれも2.4項の区分に従
> えば戦闘力が黒なので陸上機になる。そうすると続く「前のターンに除去され
> た全ての陸上機を補充できます」という文章と矛盾するが、二式水戦及び零式
> 水偵は「前のターンに除去された全ての陸上機を補充できます」という条項を
> 適用しないと考えて良いか。
分類が曖昧なことをお詫びします。
二式水戦、零式水偵、九七大艇は陸上機の中でも水上機に分類され、自動補充
(質問3)の対象外になります。

> 【質問5】
> 8.1項「両軍とも同時に4個(A~D)の艦隊を編成することができます」
> と書かれてあり、その一方
> 8.3項「1個の自軍海上移動ステージに編成できる艦隊の数に制限はありません」
> とあるが、これは
> 「両軍とも編成できる艦隊は4個以内、ただし1個の自軍海上移動ステージに4
> 個の艦隊すべてを編成しても良い」
> という解釈で間違いないか?。
はい、その通りです。

> 【質問6】
> 9.2項:移動開始時点で敵偵察機又は敵潜水艦と同じエリアにいる艦隊は、索
> 敵の対象となるのか。
索敵の対象になります。

> 【質問7】
> 9.3項:「上陸作戦(12.0章参照)を行う意志のある艦隊は(中略)自動的に発見
> されます」とあるが、上陸を行わず艦砲射撃だけを行う艦隊も9.3項のルール
> に従って自動的に発見されるのか。
いいえ、上陸を行わない時は索敵による判定が行われます(米軍によるアッツ島
艦砲射撃が奇襲になった例があります)。

> 【質問8】
> 10.7項:たとえば飛行場と地上部隊が同じ島嶼に存在し、同じ海空戦ステージ
> にそれぞれ別々に航空攻撃を受ける場合、地上部隊の対空砲火は両方の攻撃に
> 対して射撃することが可能か。
制空戦闘では、「飛行場と地上部隊を攻撃する航空機」と一まとめにして解決し
ます。制空戦闘後、生き残った航空機により飛行場と地上部隊に対する攻撃をそ
れぞれ別個に解決します。

> 【質問9】
> 10.7項:2つの地上部隊が同じ島嶼に存在し、同じ海空戦ステージにそれぞれ
> 別々に航空攻撃を受ける場合、地上部隊の対空砲火は両方の攻撃に対して射撃
> することが可能か。
質問8と同じ回答になります。

> 【質問10】
> 10.8項:4.地上ユニット(地上支援)について「地上支援は、同じ島嶼または陸
> 地に自軍地上ユニットがいる場合のみ行えます」とあるが、まだ自軍自動ユ
> ニットが存在していない上陸予定地点に予め地上支援用航空機ユニットを貼り
> 付けておくことは可能か?。
可能です。

> 【質問11】
> 13.3項:地上戦で防御側ユニットが混乱していない1ユニットの場合で結果が
> D2の場合、防御側ユニットは混乱の二重適用で即座に除去されるのか。それと
> も混乱のまま留まって良いのか。
混乱のまま留まります。

> 【質問12】
> 14.4項:飛行場のない陸地又は島嶼に小規模飛行場を設営する際、設営隊又は
> 工兵隊は必要か。それとも不要か。
日本軍の場合、混乱していない設営隊が必須です。連合軍の場合、混乱していな
い地上部隊がいれば小飛行場を設営できます。
下記のルールを加えてください。

14.4(追加)
 連合軍は、混乱状態でない地上部隊が1個でもいれば小飛行場を設営できま
す。日本軍は、混乱状態でない設営隊が1個でもいれば小飛行場を設営できます。


> 【質問13】
> 増援・補充・撤収
> 第4ターン連合軍の撤収で「CLx2,DDx2,S級潜水艦x1,PBYx1,輸送船x1,カナダ軍
> 艦船全てを除く全ての艦船ユニット、及びPBYを撤収」とあるが、「カナダ軍
> 艦船~」という記述は、前半の記述と矛盾する。第4ターンにおける連合軍の
> 撤収は以下のどちらが正解なのか。
> (1) カナダ軍以外の全艦船と全てのPBYユニットが撤収する。
> (2) CLx2,DDx2,S級潜水艦,PBYx1,輸送船x1が撤収する
「カナダ軍艦船」に続く「全て」はカナダ軍艦船にかかります。よって撤収する
のは「CA×2、CL×4、AK×2、DD×1、ガトー級SS×1」です。

> 【質問14】
> 増援・補充・撤収
> 戦略決定表の結果によって増援が遅れる場合があるが、この場合も撤収及び復
> 帰は予定通り行われると考えて良いか。
はい。ただし撤収ターンが登場ターンより先になる場合でも、1ターンだけは作
戦可能であるとします(登場が遅れたターンに登場し、そのターンの最後に撤収)。

- - - - - - - - - - - - - - - - - -