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YSGAの例会に参加し、CMJ#44の付録ゲーム「沖縄」をプレイしました。
私は日本軍を担当。以下はその記録です。

1Turn(4月1日)

沖縄に米軍が上陸。海空では激戦が続いているようであるが、我が地上部隊主力は牧港、与那原の線まで後退。内陸部に引きつけて米軍を迎え撃つべく体制に入る。


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第1ターン終了時。日本軍は牧港-和宇慶の線に主抵抗線を引いて待ち構える。

2Turn(4月4日)

米軍の上陸を受けて幕僚会議が開かれた。幕僚会議の結果は「予備解放」。これで後方に待機している第44旅団、に動けるようになった。第24師団、第44旅団の主力が続々と北上し、牧港、与那原ラインに進出する。次ターンの総攻撃に備えるために・・・。

最初の幕僚会議で「予備解放」の結果が得られた意味は非常に大きい。通常、ゲーム前半の日本軍において米軍の矢面に立つのは第62師団だけである。しかしこの「予備解放」が適用されると日本軍はほぼ全力で米軍を迎え撃つことが可能になるのだ。史実に当てはめて考えた場合、2次上陸の脅威があったこの段階で日本軍は予備兵力を全て北上させることは考えにくいのだが、ゲーム上は可能である。

3Turn(4月7日)

雨:総反撃開始。3箇所で突撃して96師団を疲弊せしめた。
日本軍の総反撃が開始された。前線に展開し、命令を待つ日本軍将兵達は、春雨の降る中、地を蹴って反撃に転ずる。白兵突撃にたじろぐ米軍。無尽蔵とも思える鉄量を誇る米軍ではあったが、降雨の中の接近戦では意外な脆さを見せることになる。

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第3ターン終了時。予備兵力を前線に投入し、兵力に余裕を得た日本軍は、主抵抗線から出撃し米軍部隊に猛攻を加える。

4Turn(4月10日)

晴れ渡った前線で日本軍の総攻撃が続く。唸る米軍の砲兵部隊。前進するシャーマン戦車。しかし浸透戦術に長けた日本兵は前線の間隙を縫って米軍に対して白兵戦闘を挑む。日本軍の主目標となった米第96歩兵師団は、疲労困憊(疲労レベル20)し、事実上戦闘力を失った。

「沖縄」では射撃戦闘と突撃戦闘という2種類の戦闘方法がある。日本軍は例によって突撃戦闘を得意としている。といっても突撃戦闘力が大きい訳ではなく、突撃戦闘は米軍に大きな疲労を強いるので、米軍は突撃戦闘を嫌がるのである。今回のように全戦線に渡って日本軍が突撃を敢行した場合、米軍は凄まじい疲労を強いられることになる。

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第4ターン終了時。日本軍の攻撃はなおも続き、その前線は普天間の近くまで到達していた。

海では海空軍による反撃が開始されたようだ。戦艦「大和」が出撃。米軍機の攻撃で撃沈されながらも、その攻撃を吸引することにより特攻機の攻撃を援護。その特攻機は沖縄近海に遊弋する米艦隊を猛撃し、相当の戦果をあげたと聞く。

今回のプレイでは、海空戦は別プレイヤーが担当していたので、詳細は知りません。

5Turn(4月13日)

天候は回復した。4月の沖縄はもう初夏である。青空の下、日本軍の激しい攻撃が続く。沖縄東岸を進む米第7歩兵師団に対して日本軍は白兵攻撃を仕掛けていった。これまでの戦闘でほとんど無傷の状態であった第7歩兵師団であったが、一連の攻撃により一気に疲労していった(疲労レベル=12)。
その一方で疲労困憊の米第96師団に対しても激しい攻撃を繰り返し、3ユニットを葬った。

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第5ターン終了時。ついに日本軍の先鋒が普天間市街に突入した。

6Turn(4月16日)

兵師団は後方に下がり、代わって第27歩兵師団が最前線に立った。
その第27歩兵師団。全線に渡って激しい射撃戦闘を仕掛け、日本軍も少なからぬ損害を被った。それに対する日本軍。お家芸の白兵戦闘を仕掛ける。攻撃の戦果はいま一つであったが、一連の戦闘によって疲労の極みに達した米第7歩兵師団はこのターンに戦闘力を失った(疲労レベル=19)。

このターン、米第77歩兵師団が伊江島に上陸した。米軍部隊は伊江島の日本軍を次第に圧迫。生き残った日本兵は伊江島に最後の防衛陣地を築いた。

7Turn(4月19日)

4月の後半に入ると南西諸島は半ば雨季に入っていく。このターンも雨である。小雨の降りしきる中、日本軍は新たに前線に現れた「健康な」米第27歩兵師団に対し、疲労を狙った広範囲にわたる突撃戦闘を仕掛けた。戦いの焦点となったのは普天間地区。日本軍の攻撃は実効性にこそ乏しかったものの、米第27師団の疲労レベルを確実に高めていった(疲労レベル18)。

伊江島では生き残った日本兵がまだ城山の一角で頑張っていた。まだ伊江島は落ちていない。

8Turn(4月22日)

この段階で米軍は最前線に投入していた3個歩兵師団(第96、第7、第27)のいずれもが疲労困憊により攻撃能力を喪失していた。そこで日本軍は米軍部隊の消耗を狙った広域突撃戦術を敢行した。狙いは最前線に展開する米第27歩兵師団。一連の攻撃により2ユニットを壊滅させ、さらに1~2ステップの損害を米軍に強いた。

9Turn(4月25日)

なおも雨が降る。日本軍の突撃は続き、米第27歩兵師団をさらに2ユニット壊滅させた。
このターン、伊江島が陥落する。

10Turn(4月28日)

天気は晴。このターンはやや控えめな攻撃を行い、2箇所で突撃を行った。しかし米第77師団を攻めなかったのは失敗だった。疲労を回復させてしまう。

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第10ターン終了時。今回のプレイで日本軍が最も進出した状況である。既に普天間周辺は日本軍の支配する所となり、米軍は北谷川の線まで押し戻されていた。

11Turn(5月1日)

朝から始めたこの対戦も、気がつけば夜の8時になっていた。開始してから10時間近くが経過したことになる。
今回はこのターンを持って終了とした。
最終ターンの米軍は、沖縄中部の掃討を完了した第1海兵師団が増援として登場する。第1海兵師団は射撃戦を主体とした攻撃により日本軍を攻撃。相応の戦果を収めた。

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第11ターンの状況


感想

不慣れであったためルールをいくつか間違えていました。たとえば射撃戦。日本軍のスタックが2ヶ所以上から射撃を受けた場合、それぞれのユニットが別々の目標に対して射撃しなければならないのですが、今回その点をすっかり失念していました。また速射砲のスタック制限、砲兵による前線観測の使い方、舟艇機動等、ルールを十分理解していなかったため、有効に利用できなかった点やや心残りです。

ゲーム全体に対する感想としては、やたら細かいルールが多いなあ、と感じました。先に挙げたルール群もしかりですが、もう少し整理して欲しかった気がします。またルールブックの書き方も非常に読み辛く、どこに何が書いてあるのか、あるいはこのルールは何を言いたいのか、非常にわかり難かったです。全般的にルールが十分に練られておらず、まだ未成熟な感があります。

ヒストリカルな面から見た場合、日本軍の能力が過大評価されているのではないか、と感じました。今回のプレイで兵力約3個師団の日本軍が、米軍4~6個師団を押しまくるという展開は違和感を禁じえません。日本軍の突撃戦力を過大評価しているためか、あるいは米軍の疲労を過大評価しているのか、いずれが原因かはわかりませんが・・・。

幕僚会議の影響が大きいですね。今回は日本軍にとって最良の結果となりましたが、別の卓では逆の結果となってしまい、日本軍の敗北に終わったようです。「このゲームにおける幕僚会議は「そんこともあるよ」と受け入れるのが一番」と本作に詳しい某氏は語ってくれましたが、うーん・・・。またキャンペーンシナリオがプレイ時間20時間以上と実質的に「プレイ不可能」な本作においては、シナリオプレイが最も適した「遊び方」なのかもしれません。

いずれにしても今回は自分的には不完全燃焼であり、他日再戦を期したいと思います。

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