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YSGAミニ例会の報告です。今回はLPS社のゲーム付き雑誌「Against the Odds」誌の「Operation Cartwheel」をプレイしました。この作品は、1943年中期から後期のソロモン及びニューギニア方面における日米両軍の戦いを1ヘクス160km、1ターン2週間のスケールで描きます。1ユニットは、航空機約12機、艦船1~8隻、連隊規模の地上部隊を示します。

「Operation Cartwheel」の詳細については --> こちら

シナリオ2「トーネイルズ作戦」

最初にプレイしたのは上記シナリオです。これは1943年7月に開始されたカートホイール作戦の第1段階を再現するシナリオです。ターン数は3ターン。下名は連合軍を担当しました。

1Turn(43年7月前半)


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イメージ 10イニシアティブを取ったのは連合軍。オーストラリアから発進したB-24,B-17各1ユニットとポートモレスピーとガダルカナルから発進したP-38計2ユニットがラバウルを空襲した。日本軍戦闘機の迎撃はなし。ラバウル市街地や港湾施設を猛爆した米重爆撃機隊は計6ヒットを与え、ラバウルは補給拠点としての機能を停止した。

続いて連合軍は重巡2ユニットに援護された輸送船2ユニット、それに運搬された第43歩兵師団が中部ソロモンのレンドバ島に強襲上陸を敢行した。レンドバは日本軍によって要塞化されていたが、米上陸部隊は艦砲射撃と急降下爆撃機の援護下に強引に侵攻を実施。日本軍の抵抗を排除し、レンドバ島を占領した。

日本軍も黙ってはいない。東部ニューギニアの各地を発進した九七重爆x2ユニットと二式複戦「屠竜」1ユニットがポートモレスピーを強襲した。ポートモレスピー及び周辺各地からP-38x1ユニットとP-40x3ユニットが発進したが、迎撃に成功したのはそのうちP-40x2ユニットのみ。P-40編隊は日本機を挟み込むように接近してきたが、「屠竜」がP-40の1ユニットに対して先制射撃を加えてステップロスさせた後、九七重爆の防御砲火がそのP-40を粉砕した。しかし残ったP-40の奮戦も目覚ましかった。恨みの「屠竜」の背後に回り込んで、これに2連射を加えて撃墜。さらに九七重爆x2ユニットのうち、1ユニットをも叩き落とした。
九七重爆の爆撃によってポートモレスピー市街地は2ヒットを食らって機能停止。同時にポートモレスピーを守る警戒レーダー基地も機能を停止した。

モレスピー市街はとにかく、警戒レーダーを失ったのは痛い。

イメージ 9日本機の来襲はなおも続く。オーストラリアからやってきた我が輸送船団を狙って九七重爆1ユニットが、零戦1ユニットの援護の元ポートモレスピーに飛来してきた。P-38「ライトニング」1ユニットが緊急発進。P-38はダイブ&ズーム戦法で日本機を攻撃。零戦1ユニットを撃墜。対空砲火が九七重爆をステップロスさせた。

豪州空軍所属のP-40x1ユニットに援護されたB-25x3ユニットがラエ飛行場に対して空襲を実施。エースパイロットの操る一式戦「隼」と最新鋭機「飛燕」各1ユニットが迎撃に舞い上がってきた。練度に優る敵(一式戦)と性能に優る敵(三式戦)相手に豪州空軍「キティホーク」隊は奮戦。一式戦を撃墜し、三式戦をステップロスさせた。
爆撃隊のB-25は激しい対空砲火を物ともせず低空爆撃を敢行。爆撃隊全ユニットが混乱して、さらに1ユニットがステップロスしたが、ラエ飛行場に混乱を与えた。

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2Turn(43年7月後半)

イメージ 7前ターンに航空兵力に大きな損害を被った日本軍は、第11航空艦隊を投入。制空権の奪回を図る。しかしラバウルに第11航空艦隊主力が集結しているのを見てとった米軍は、P-38x1ユニットに援護されたB-17x1ユニット、B-24x1ユニットでラバウルを襲った。奇襲を受けたラバウル航空隊は緊急発進に失敗。ラバウルは米重爆の一方的な攻撃に晒されることになる。地上における日本機の損害は、ステップロス1ユニット、混乱5ユニットに達し、ラバウル航空隊はその戦闘力を大きく殺がれることになった。

たたみかかる米軍は空母「サラトガ」「プリンストン」からなる第36機動部隊(TF-36)をラバウル近海に投入。艦載機による波状攻撃を加えた。SBD「ドーントレス」の編隊が飛行場を、TBF「アヴェンジャー」の編隊がその他の軍事施設を狙い、いずれも大きな戦果を収めた。日本軍の反撃は一般に低調であったが、その中で活躍の光ったのが二式水戦(A6M2-N)の迎撃部隊。性能に劣る水戦隊だったが、F6F「ヘルキャット」に対して先制攻撃を加えてこれを撃退した。

海上では中部ソロモンのベララベラ島を巡って日米両軍の激突が繰り広げられた。増援部隊を輸送する日本軍輸送部隊(CAx1、CLTx1)に対し米軍は豪州海軍を主力とする水上部隊(CAx3)を迎撃に差し向けた。ベララベラ島沖海戦。しかし両軍とも大きな戦果はなし。引き続いてガダルカナルを発進した米海兵隊の「ドーントレス」隊が日本艦隊を攻撃。CLT(輸送用軽巡)x1ユニットを大破させた。

米軍1個連隊がチョイセル島に上陸。拠点を築く。

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3Turn(43年8月前半)

イメージ 8シナリオ最終ターンである。日本軍は「ロ号作戦」を発動。空母と戦艦を含む強力な機動艦隊をソロモン近海に投入してきた。
先ほどのターン同様は米軍はB-17、B-24、B-25、P-38等計6ユニットからなる2波の攻撃隊をラバウルに差し向けた。日本機の抵抗は低調であったが、地上における日本軍の損害も比較的小さく、先ほどのターンの再来にはならなかった。

日本軍は中部ソロモンで反攻作戦に転じてきた。空母、戦艦の援護の元、1個連隊の逆上陸部隊がチョイセルに向けて進撃してきた。偵察機の報告によって日本船団の出撃を知った米軍はニューギニアの基地から2波に渡る攻撃機を発進させた。合わせてA-20x2ユニット、B-25x0.5ユニット、そして豪州空軍のボーフォート爆撃機1ユニットが船団を襲う。零戦の迎撃、さらには対空砲火によって米軍爆撃隊は多数の被弾機を出した上、着陸時の事故でボーフォート爆撃機がステップロスしたが、輸送船1ユニットを撃沈した他、防御砲火によって零戦1ユニットをステップロスさせた。

日本空母機多数がチョイセル島上空に姿を現した。零戦2ユニット、「彗星」艦爆1ユニット、九七艦攻1ユニットからなる艦載機群に対し、米軍はガダルカナル及びレンドバの基地からF4U「コルセア」、P-39「エアラコブラ」、P-38「ライトニング」各1ユニットを迎撃発進させて迎え撃つ。米軍機はダイブ&ズーム戦法によって米軍機は零戦1ユニットを撃墜、「彗星」1ユニットをステップロスさせたが、日本機の爆撃によって米地上部隊に少なくない損害を与えた。

日本軍上陸部隊は味方航空部隊の支援の下強襲上陸を敢行、チョイセル島に橋頭保を確保した。

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終了

ここでシナリオは終了。VP的には米軍の勝利に終わった。各航空戦における米軍戦闘機の奮戦と、2Turnにおけるラバウル爆撃による損害が効いた形となった。プレイ時間は約5時間。ルールブックの表記によればプレイ時間4~6時間となっていたので、概ねシナリオの表記通りのプレイ時間となった。


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