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ハワイ、マレー沖海戦 東宝映画

戦時中に公開された国策映画をDVD化したもので、先日、とある方かたお借りして見させて頂きました。
ストーリーは、海軍パイロットを目指す主人公が予科練に入り、数々の厳しい訓練を乗り越えてパイロットになる、という前半部と、主人公達がハワイ海戦、マレー沖海戦に参加し、戦うという後半部に分けられています。
前半部は所謂スポ根的なノリですが、当時の予科練における訓練風景を垣間見ることができる点は興味深いです。また「赤トンボ」九三式中間練習機の実機が見られる点は興味をそそります。
後半は実機と特撮を取り交ぜた戦闘シーンが見モノ。実機は零戦、九九艦爆、九七艦攻といった母艦機三羽ガラスと共に、空母「赤城」から発進する実写場面は一見の価値ありです。真珠湾攻撃シーンやマレー沖海戦のシーンは特撮が駆使されていますが、特撮で再現された米英の戦艦はかなり正確に表現されており、戦時中によくもここまで調べ上げたものだと感心させられます。さらに真珠湾内における米戦艦の停泊状況等も現在の視点で見ても全く違和感がありません。
国策映画として生み出されたという経緯はあるにしても、本作が優れた戦争映画であることは間違いなく、この種の作品に興味がある方であれば一見の価値ありだと思います。

お奨め度★★★★