イメージ 1

今回は仕事絡みの本です。

ソフトウェア開発55の真実と10のウソ

ロバート・L・グラス 山浦恒央訳 日経BP社

ソフトウェア開発におけるセオリーを「55の真実と10のウソ」という分類で記載した著作。取り上げられている事例の多くは既に良く知られていることで、例えば「プロジェクトが大失敗する原因は二つある。一つは見積もりミス、もう一つは仕様を凍結できないことだ」(真実8,23)は良く言われていることだ。中には「実現可能性の分析(feasibility study)の結果は、いつもYESである。」(真実14)のように皮肉の利いたものにはニヤリとさせられる。他にツールや再利用、ソフトウェアの保守についての知見はなるほどと感心することも多い。
2~3時間で読み終わる本で専門的な知識を得ることはあまり期待できないが、軽い読み物としては面白く、ソフトウェア開発についての一般的な知見を広げることができる著作である。

お奨め度★★★