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前回の記事でソロプレイを紹介した「独ソ戦2」。引き続いて対人戦を戦うことになりました。下名は枢軸軍を担当しました。

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セットアップ時の状況


1Turn(1941年5-6月)

天候:晴天
「全世界は息を飲んだ」のかな?。なにはともあれ、独ソ戦開始。予想に反してソ連軍、重厚な一線防御を敷く。自動的勝利によるオーバーランとその後の包囲せん滅を企図していた枢軸軍プレイヤー(私のことだ)は方針を変更。第1インパルスにスツーカを使ってハイオッズ攻撃により前線を突破。第2インパルスに包囲輪を形成し国境地帯のソ連軍を包囲せん滅する。

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第1Turn終了時


2Turn(1941年7-8月)

天候:晴天
ソ連軍はドヴィナ川とドニエプル川沿いに防衛線を敷く。枢軸軍はヴィテブスク、スモレンスク間のいわゆるモスクワ街道に装甲兵力を集中。スツーカの支援も相まってこれを突破する。装甲部隊の先鋒は第2インパルスにスモレンスクを強襲。これを奪取した。
またリガ、ヴィテブスク間のドヴィナ川沿いにも装甲兵力と歩兵兵力を集中。スツーカ支援による4-1攻撃を成功させて突破口を啓開。第2インパルスにドヴィナ川防衛線を崩壊せしめた。さらにリガにも1-1の低比率攻撃を敢行。ここで見事に"C"(コンタクト)の結果を出し、リガの陥落を決定的なものにした。
南方戦線ではリヴォフ南方の高地に立てこもるソ連軍2個軍(計11戦力、山地効果で防御力2倍)を1-1で包囲攻撃。スツーカの支援も相まってこれをせん滅した。第2インパルスには、先鋒の第3装甲軍団がキエフ南方でドニエプル川を渡河。対岸に橋頭保を築いた。

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第2Turn終了時


3Turn(1941年9-10月)

天候:軽い泥濘
晴天を期待したが(確率50%)、それは虫が良すぎるだろう。
リガを落とした北方軍集団は一挙にレニングラード前面に達した。各地から防御兵力をかき集め中のソ連軍はレニングラードに2個軍+労働者ユニットの計11戦力で守りを固めたが、もとより十分な兵力ではない。スツーカの支援付きで4-1の比率まで上げた枢軸軍は、万全の構えでレニングラード攻撃に着手するが・・・。
なんと出目は最悪の1。結果は"C"(コンタクト)。第2インパルスならとにかく、第1インパルスの"C"は"AR"と何等変わらない。愕然とする枢軸軍司令部。それでも気を取り直して第2インパルスに1-1でレニングラード攻撃を仕掛けるが、一旦手放したツキは戻ってこない。出目は"2"で結果は"A1"。レニングラード攻撃部隊は大損害を受けて後退した。
悪いことは重なるもので、南方軍集団も第2インパルスにキエフに対して1-1の低比率攻撃を仕掛けたが、これまた失敗。唯一の戦果は、黒海沿岸の港湾都市オデッサを陥落させたぐらいであった。

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第3Turn終了時


4Turn(1941年11-12月)

天候:降雪
雪が降ってしまった。最悪の出目だ(確率50%)。雪以外ならレニングラードに対して再攻撃も可能であったが、スツーカが使えない状況ならばいたしかたない。北方軍集団は足止め部隊をレニングラードに残して主力は後退、中央軍集団戦区でも、スモレンスク、ブリヤンスクといった小都市を中心に防衛ラインを敷く。
南方軍集団線区では、キエフに対する低比率攻撃を継続する一方、先鋒の装甲部隊が雪の中、クルスクまで突出した。クルスク攻略戦は装甲兵力を失うリスクがあったが、見事に攻撃成功。クルスク周辺に枢軸軍の拠点を築いた。しかし南方軍集団戦区で実施されたキエフに対する連続低比率攻撃は、またもや失敗に終わった。

ソ連軍の冬季反攻は何故かなし。後方の小都市周辺にまで下がったことが功を奏した形となったが、それにしてもソ連軍の動きは不可解である。

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第4Turn終了時


5Turn(1942年1-2月)

天候:降雪
1942年の幕開けである。今年も多難な1年になるだろう。
降雪の中、唯一の積極的な攻勢はキエフに対する低比率攻撃。しかし(いつものことだが)攻撃は失敗。キエフ攻撃はこれで5回連続で失敗したことになる。
枢軸軍は装甲兵力を少しずつクルスク周辺に移動させつつあった。次Turnには天候が回復する可能性があり、その時はクルスクを起点として攻勢を発動する予定である。

このTurnもソ連軍による冬季反攻はなかった。

6Turn(1942年3-4月)

天候:軽い泥濘
時間的にこのTurnが最終Turnとなった。このTurnからスツーカが戻ってきたので、枢軸軍は恨み重なるキエフ守備隊(この時には歩兵2個軍+労働者ユニットで、総戦力13戦力ぐらいになっていた)をスツーカの支援付き4-1攻撃。ようやくこれを陥落せしめた。
一方クルスク近郊に集結していたドイツ軍装甲集団は、泥濘の中進撃を開始した。モスクワ南方、ツーラに向けて実施されたその攻勢は、スツーカの支援を欠いて苦戦を強いられたが、それでもTurn終了時にはなんとかツーラ前面に進出。モスクワを南から圧迫した。


感想

とまあここまでプレイした所で時間切れ。今回はお開きとなりました。

今回は(前回のソロプレイ同様)6Turnまでの戦いになりましたが、思いの外楽しめました。最初の数ターンは結構ペースが遅かったのですが、冬に入るとハイペースになり、1Turn1時間を切るぐらいになりました。最終的な所要時間はセットアップを除いて約5時間。まあ1Trun1時間ぐらいで見ておけば宜しいかと思います。
正直な所、今回はちょっとツキがなかったと思います。第3Turnのレニングラード攻撃。オッズ4-1で出目1以外ならOKの所を見事1を出し。第3~5Turnのキエフ攻撃は、成功率33~50%の1-1攻撃で5回連続失敗。天候ダイスもあまり恵まれませんでした。たった1年分のプレイだったので勝敗を争う所までは行きませんでした。

ゲームとしては面白い作品だったと思います。天候ダイスや振れ幅の広い戦闘結果表等かなり運に左右される部分の多い作品ですが、運不運に翻弄される様がリアルといえばリアルです。プレイアビリティも抜群で(なんせステップロスすらない)、基本的なシステムで迷う部分は殆どありません。

少し気になるのは勝利条件です。ソ連側は問題ないのですが、問題なのは枢軸側勝利条件。「モスクワ占領とスターリン除去」となっていますが、厄介なのは後者。スターリンはすぐにアストラハンあたりに「疎開」してしまうので、これを捕捉するのは甚だ困難。ハッキリ言って不可能ではないかと思われます。これではまるで「太平洋艦隊」(HJ/SSG)。もう少し達成できそうな勝利条件にしても良いのでは、と思いました(まあ選択ルールもあるので大きな問題ではありませんが・・・)。

最後にプレイ時間について。今回のプレイでは1Turnの所要時間が1時間弱でした。プレイヤーの熟練度にも依りますが、1Turnの所要時間は30~60分程度ではないでしょうか。キャンペーンシナリオのTurn数が25Turnなので、所要時間は12~25時間。ただソ連軍が攻勢側になった場合、二次移動の頻度が減るので、1Turnあたりの所要時間はさらに減少するものと思われます。概算ですが、キャンペーンをフルターンプレイした場合、所要時間は15~20時間ぐらいではないでしょうか。私も一度はキャンペーンシナリオに挑戦してみたいです。