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「戦術級日本海海戦」について、ルールをかなりいじったので、バランスをテストすべくソロプレイしてみました。

Setup

初期配置されているのは、日本軍の主力である第1戦隊、第2戦隊の計12隻だけである。ロシア艦隊と日本艦隊の残余は増援として登場する。セットアップの状況は下図の通り。

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1Turn

ロシア艦隊が盤端から進入。左翼に戦艦部隊、右翼に巡洋艦部隊を配した布陣である。日本艦隊はロシア艦隊に向けて取舵60度変針。距離を詰める。

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2Turn

日本艦隊は定石通り敵前大回頭を実施。距離6000mでロシア艦隊と並行砲戦に入る。
「トーゴーは狂ったか」
絶好のチャンスとばかりロシア艦隊の諸艦が射撃を開始する。「スワロフ」以下4戦艦が「三笠」を目標として射撃を開始したが、乱射気味で命中弾を得られない。「シソイヴェリキー」「ナワリン」「ニコライ1世」らも射撃に加わったが、いずれも命中弾を得られていない。
「三笠」「敷島」が射撃開始。「敷島」の射弾が「スワロフ」を捉えたが、装甲板に弾かれた。後続する「出雲」「吾妻」も射撃開始。それぞれ「オスラビア」「ニコライ1世」を目標とし、命中弾を得ていた。

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3Turn

日本艦隊がいよいよ本格的な砲戦に入る。第1戦隊は「スワロフ」、第2戦隊は「オスラビア」を狙う。両艦共日本艦隊の砲撃には良く耐えていたが、それでも「オスラビア」が火災を起こしてしまう。
ロシア側の砲火もようやく命中弾が得られるようになり、「三笠」「出雲」「富士」等が被弾し、中でも「富士」は一時的に戦闘不能に陥った。

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4Turn

日本艦隊の砲撃は「スワロフ」「オスラビア」に集中する。さしもの両艦もこれほどの集中砲撃を受ければ耐えられる筈もなく、まず「オスラビア」が後落。「スワロフ」も集中砲火によって一時的に戦闘不能に陥った。
後方からも日本の軽艦艇が迫る。ロシア艦隊も応戦する。ロシア第5戦隊旗艦の巡洋艦「スベトラーナ」は「笠置」以下4隻の砲撃を受け、弾薬庫誘爆により轟沈していた。本海戦初の戦没艦である。

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5Turn

集中砲火を受けた「スワロフ」が遂に脱落し始めた。ロシア艦隊は「スワロフ」を見捨てず、「スワロフ」の減速に合わせて陣形を立て直す。

6Turn

ロシア艦隊の混乱を見越した日本艦隊が陣形を崩して突撃してきた。「ボロジノ」「シソイヴェリキー」らが懸命に反撃するが及ばない。比較的損害の軽微なネボガトフ戦隊が不用意に突進してきた日本軽艦艇を砲撃。第6戦隊旗艦「須磨」に集中砲火を浴びせてこれを大破せしめたが、それが精一杯であった。

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7Turn

混乱したロシア艦隊だったが、ある程度陣形が整理されてきた。後落した「オスラビア」を除けば、「スワロフ」を先頭とする4隻のボロジノ級戦艦が右翼。「シソイヴェリキー」を先頭とする旧式戦艦、装甲海防艦等7隻の戦列が左翼を固め、その中央を輸送船団が走るという布陣だ。
「スワロフ」以下4隻の戦艦が距離3000mで砲火を開いた。目標は巡洋艦「橋立」。日清戦争時代の花形艦も新鋭戦艦に敵うはずもなく、「橋立」は一撃で大破した。
ネボガトフ戦隊の旧式戦艦も奮戦した。装甲巡洋艦「出雲」に多数の命中弾を与えてこれを中破に追い込んだのである。しかも「出雲」は浸水によって速度が10ktまで低下した。ロシア艦隊にチャンスが巡ってきた。
第5戦隊の旗艦「厳島」も軽巡「オレーグ」の砲撃により中破。仮想巡洋艦「ウラル」の砲撃は巡洋艦「松島」を中破に追い込んでいた。

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8Turn

日本艦隊に再び不幸が襲う。後方から突進してきたロシア戦艦「アレクサンドル3世」が装甲巡洋艦「浅間」と衝突したのだ。「浅間」は中破。「アレクサンドル3世」も無視できない損害を被った。
さらに混乱は続く。「浅間」に続行していた「磐手」が「浅間」と衝突事故を起こしてしまったのだ。両艦共大損害を被ったが、特に二度の衝突事故を起こした「浅間」の被害は大きく、沈没寸前となった。
ロシア艦隊は絶好のチャンス。「シソイヴェリキー」「ナワリン」が大破した「浅間」を狙って砲火を開く。「ニコライ1世」と3隻の装甲海防艦はヨロヨロと退避していく「出雲」を狙う。
しかしなんたることか。
ここに来てロシア艦隊は砲術の未熟さを露呈。絶好のチャンスでありながら1発の命中弾も得ることができなかったのである。溜息をつくネボガトフ提督。

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9Turn

「スワロフ」以下4隻の戦艦が装甲巡洋艦「出雲」にトドメを刺した。距離3000mから放たれた砲撃は相変わらず命中率が低かったが、その1発が「出雲」の弾薬庫を貫いた。「出雲」轟沈。「出雲」の戦没は、日本海軍にとって本海戦初の喪失艦となったが、同時に日露戦役全てを通じて敵の砲撃により撃沈された最初の大型戦闘艦ともなってしまった。
さらに第2戦隊の殿艦「磐手」が「シソイヴェリキー」の砲撃を受けて火災を起こす。日本軍第2戦隊は今やボロボロの状態であった。

10Turn

日本軍第2戦隊は一斉回頭。離脱行動に入った。ロシア艦隊は逃げる第2戦隊を追って砲撃を仕掛けたが、距離が遠いと当たらないのがロシア式砲撃である。砲弾は虚しく水柱を上げただけであった。
ロシア艦隊の右側面から東郷直率の第1戦隊が迫る。最早日本艦隊に残された最後の戦闘力と言って良い。精鋭を誇る第1戦隊は恨み重なる「シソイヴェリキー」を集中砲撃。多数の命中弾を与えて瞬く間に大破に追い込んだ。

11~13Turn

残敵掃討である。ロシア艦隊は行きがけの駄賃で巡洋艦「橋立」を撃沈。一方日本艦隊は「シソイヴェリキー」こそ逃したものの、ノボガトフの旗艦「ニコライ1世」を集中砲火で葬った。

両軍の損害

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ロシア軍114Vp、日本軍60Vp:ロシア軍圧勝

日本軍の敗因は戦果不徹底と損害が多すぎたことでした。特に第2戦隊の損害が致命的で、第2戦隊を失ったことが結果的に戦果の不徹底につながったとも言えます。転機は第7ターンで、このターンに日本軍は所謂「全軍突撃せよ」を命じた形になったのですが、それが裏目となり、戦隊毎のバラバラの突撃になってしまいました。結果的にやや脆弱な第2戦隊がロシア軍の反撃に直面する形となってしまい、重大な損害を被ることになってしまいました。

プレイ時間は2~3時間。記録をつけながらのプレイでしたが、サクサクと進めることができました。初期バージョンに比べると劇的に改善されています。今回から「旋回時に射撃すればDM+2」というルールを排してみましたが、CPの調整で上手く行きそうです。艦隊HQのCPを1ターン1CPまでに制限したお陰で、大規模な旋回を行うとCP不足で砲撃が散漫になります。結果、旋回DMルールをつけなくても上手く行きそうです。

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戦艦「ニコライ1世」。旧式艦だが、本シナリオでは日本軍装甲巡洋艦「出雲」を大破に追い込むなど、活躍を見せた。