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YSGAの例会で「第2艦隊(2nd Fleet)」をプレイしました。「第2艦隊」は、フリートシリーズの1作で、1986年に米国Victory Games社から発表された現在海戦ゲームです。フリートシリーズの中では第2作目に相当し、テーマは北大西洋からノルウェー近海におけるソ連海軍とNATO海軍の激突です。NATO軍は米英蘭加独伊が登場します。

今回、第2艦隊のキャンペーンシナリオをプレイしました。下名の担当はNATO軍水上部隊。シナリオ開始時点は米空母が登場せず、僅か1隻の英空母が頼みの綱です。対するソ連海軍もキエフ級空母が2隻と、キーロフ級、2隻のスラヴァ級、ソブレメヌイ級、ウダロイ級といった面々。ノルウェー海を巡る英ソ対決は如何に・・・。

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セットアップ時の状況。マップ右下が英本土。真ん中やや左下の島がアイスランド、マップ右上端の縦に長い陸地がノルウェーで、マップ右上のコブのような半島がソ連本土の要域コラ半島である。

1Turn(1日目AM)

WPの先制攻撃はアイスランド南方を遊弋する2隻の原潜によるNATO輸送船団に対するウルフパック攻撃により始った。その1隻、ミサイル原潜「Dnepr」(Charlie2型)は対艦ミサイル攻撃を実施。米輸送船「ベイ」を撃沈。もう1隻「Yuri Gagarin」(Victor3型)は接近して雷撃を実施したが、これは失敗した。NATOは「Yuri Gagarin」に対してP3Cによる対潜攻撃を実施。同艦を損傷に追い込んだ。

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2Turn(1日目PM)

アイスランド南方では2隻のソ連原潜の苦闘が続く。「Dnepr」による対艦ミサイルの第2撃はNATO護衛艦隊の対空砲火に阻まれたが、「Yuri Gagarin」必死の魚雷攻撃によって米輸送船「トランス・コロラド」が撃沈されてしまう。
ノルウェー南方ではソ連潜水艦が大殊勲。2隻のソ連Victor型原潜「Feliks Dzerzhinsky」(Victor2型)、「Anatoly Blagonravov」(Victor3型)が波状攻撃で最新最強の米改ロス原潜「ニューポートニューズ」(USS Newport News SSN-750)を撃沈した。しかし殊勲の「Feliks Dzerzhinsky」は、その直後に英空軍ニムロッド対潜哨戒機による報復攻撃で大破。一方アイスランド南方では、ソ連原潜「Yuri Gagarin」に対してはP-3Cと水上部隊が共同で追い詰めたが、あと一歩の所で取り逃がした。

序盤でいきなり新鋭原潜が沈められたのは正直痛かった。

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3Turn(1日目夜)

アイスランド南方海上にて逃げ回っていたソ連原潜「Yuri Gagarin」を漸く米海軍のP3Cが仕留めた。さらにNATO対潜部隊(駆逐艦2、フリゲート艦6)が、同じ海域でソ連ミサイル原潜「Dnepr」を大破させた。「Yuri Gagarin」撃沈はNATO軍初の撃沈戦果。遅まきながらNATO軍にも少し光明が見えてきた。

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4Turn(2日目AM)

開戦2日目。突如北部ノルウェーにソ連軍降下部隊が現れた。空挺大隊はバルドゥフォス(Bardufoss 3411)、バナク(Banak 3308)の両空軍基地を占領。バナクに配備されていたノルウェー空軍のF16戦闘機隊は退路を断たれて壊滅した。
アイスランド南方ではNATO対潜部隊が原潜「Dnepr」を撃沈した。敵原潜撃沈は2隻目である。これでアイスランド南方海域からはソ連原潜部隊は一掃された。残るは旧式のディーゼル潜水艦だけである。
NATO対潜航空部隊はアルファ型原潜「Pyotr Pospelov」を含む2隻の敵潜水艦を撃破したが、撃沈戦果を加えることはできなかった。
ノルウェー北部の基地2箇所に対する空挺強襲は敵ながら見事な奇襲だった。迂闊だった。

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5Turn(2日目PM)

フォークランド紛争の殊勲艦、王国海軍潜水艦「コンカラー」(HMS Conqueror S48)が敵原潜の攻撃を受けて撃沈された。下手人はソ連海軍の2隻のVictor3型原潜「Vasily Chuykov」と「Vera Figner」。NATOにとっては「ニューポートニューズ」に続いて2隻目の原潜損失であった。しかし「コンカラー」を沈めた2隻のソ連原潜は、その直後に救援に駆け付けた英空軍のニムロッド対潜哨戒機による追撃を受け、2隻とも損傷してしまう。
アイスランド近海でNATOの対潜部隊がソ連潜水艦「Chelyabinskiy」(Foxtrot型)を撃沈。敵潜水艦に対する戦果は3隻目だが、ディーゼル潜水艦は初めてだった。
米海軍のP3Cは手負いのアルファ型原潜「Pyotr Pospelov」を追撃。これを仕留めた。敵潜水艦に対する戦果は4隻目である。

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6Turn(2日目夜)

ノルウェー近海では両軍潜水艦同士の激しい戦いが続いている。米原潜「スヌーク」(USS Snook SSN-592 SkipJack級)がソ連原潜の集中攻撃を受けて撃沈された。NATOでは3隻目の原潜損失である。
その報復は激しかった。対潜哨戒機が2隻のソ連Victor3型原潜「Vasily Chuykov」と「Vera Figner」を撃沈。英新鋭原潜「トラファルガー」(HMS Trafalgar S107 Trafalgar級)がさらにもう1隻の原潜「Feliks Dzerzhinsky」を撃沈していた。ソ連原潜の被害は6隻(ディーゼル潜も含めると7隻)に達した。「Feliks Dzerzhinsky」は米原潜「ニューポートニューズ」を撃沈した殊勲艦である。
グリーンランド南方海上を行動中の米輸送船団がTu-26バックファイアの攻撃を受けた。KSR-5(AS-6 Kingfish)対艦ミサイル攻撃を受けた米ドッグ型輸送揚陸艦「オグデン」(USS Ogden LPD-5 Austin級)がミサイルを受けて中破した。

ソ連潜水艦がボコボコ沈んでいるが、これは防御力が小さいことによる影響が大きい。フリートシリーズでも後期の作品は、
ソ連Victor型やCharlie型といった標準型原潜の防御力が7となっているが、
本作での防御力は6。敵の攻撃が有効打になる可能性が10面体ダイスで2つ違う
(例えば防御力7の艦を撃破するために必要な出目が8以上とすると、同じ条件で防御力6の艦を撃破するために必要なダイス目は6以上になる)。
これはかなり大きい。

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ここまで

開戦後2日が経過した。ここまでは主に両陣営の潜水艦同士による戦いが主で、ソ連海軍は7隻、NATOは3隻の潜水艦を失った。他にNATOは2隻の輸送船を失ったが、その他には目立った被害はなし。両陣営共水上部隊はまだ本格的に実戦に加わっていない。