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第5艦隊@猿遊会

先日も書きましたが猿遊会で「第5艦隊」(VG)をプレイしました。シナリオはシナリオ12「インド洋戦争」。本作中最大のシナリオで、西側陣営は5隻の空母(米3、英1、仏1)と1隻の戦艦(アイオワ級)、東側陣営は4隻の空母(ソ2、印2)と1隻の打撃巡洋艦(キーロフ級)が登場します。

私は西側陣営のアラビア海方面を担当しました。麾下兵力は米原子力空母「A.リンカーン」、米戦艦「ウィスコンシン」、巡航ミサイル搭載艦を含む米仏の原潜計7隻、さらにアラブ連合の基地航空兵力等、錚々たるメンバーです。

第1Turn(1日目AM)

本作は他のフリートシリーズとは違い「タトルテイル」(注)がいない。従って西側艦艇も発見されない限り攻撃目標にならない。ありがたい話である。
注:他のフリートシリーズでは、「タトルテイル=ソ連のスパイ漁船」の影響により戦争開始直後の3Turnは西側水上艦は全て戦略索敵状態になっている。
西側の戦略索敵は概ね成功。ソコトラ島近海に進出したサウジアラビア空軍のF15戦闘機がMiG23 2個中隊を撃退し、その援護下で西側哨戒機がソ連空母「トビリシ」機動部隊と輸送船団を発見した。

西側先攻で始まった「インド洋戦争」は、米原潜による巡航ミサイル攻撃で始まった。新鋭原潜「シーウルフ」他3隻から発射された巡航ミサイルが4203に1打撃を与えた。またアラビア半島東岸のサラーラ(Salalah 2016)を発進したオマーン空軍のトーネード、ジャギュアの混成編隊がソコトラ島ラスカルマ航空基地(Ras Karma 1319)を強襲。対空砲火によってジャギュアの編隊がステップロスしたが、生き残った攻撃隊によってラスカルマ航空基地に1打撃を与えた。

すぐに東側による反撃が始まる。ソ連本土から発進したTu95Hベア、Tu160ブラックジャックの編隊がペルシャ湾岸における西側陣営最大の軍事拠点バンダルアバス(Bardar-Abbas 3712)を攻撃。巡航ミサイル攻撃によって1打撃を被った。バンダルアバスには強力なF15戦闘機が配備されていたが、その進攻能力に期待してCAPに割り付けなかった隙を突かれた形となった。
そこにソ連潜水艦が追い打ちをかける。原潜から発射された巡航ミサイル群がバンダルアバスに注ぎ込まれ、さらに1打撃を被った。

バンダルアバスのCAPを弱体化させてことは失敗だった。F15をCAPにつけておけば、巡航ミサイルによってバンダルアバスが簡単にやられることはなかったかもしれない。

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第2Turn(1日目PM)

ソ連空軍による猛攻はなおも続く。空中発射型巡航ミサイルがバンダルアバスに3打撃目を与えた。トドメは長距離重爆による通常爆撃で、集中爆撃を受けたバンダルアバスは壊滅の憂き目を見た。

アラビア半島でも東側陣営による猛攻が続く。空母「トビリシ」を発進した攻撃機がサラーラを強襲。対空砲火によりMiG29の編隊がステップロスしたが、残った攻撃機による爆撃によってサラーラに1打撃を被った。

西側陣営はイラン国内のソ連軍基地に巡航ミサイルを撃ち込み、2ヶ所の航空基地にそれぞれ打撃を与えた。

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第3Turn(1日目夜)

ソ連長距離攻撃機が最後の仕上げを行う。サラーラは空爆により壊滅。クウェート航空基地(Kuwait 3501)にも1打撃を追加した。
西側の反撃は空母「リンカーン」の艦載機とB52による攻撃で、イラン国内にある2ヶ所の航空基地(Esfahan 4203,Kerman 4210)は集中攻撃で壊滅した。

海上では洋上のソ連艦隊に対して米原潜が最初の一太刀を浴びせた。3隻の米原潜から発射された対艦用トマホーク巡航ミサイルがソ連ソブレメンヌイ級新鋭駆逐艦「オトリッチ」に命中。「オトリッチ」は大破した。

ここまでの展開は予想以上の苦戦。バンダルアバスとサラーラの航空基地を失い、さらにもう1ヶ所が半身不随。一方の戦果はイラン国内のソ連軍航空基地を壊滅させた上、ソコトラ島のソ連軍基地を半身不随に追い込んだ。

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第4Turn(2日目AM)

米超大型原子力空母「リンカーン」機動部隊を包囲するようにソ連原潜群が集まってきた。「リンカーン」部隊は敵潜水艦を振り切るべくフルスピードまで増速する。燃料消費は倍化するが、原子力艦2隻を含む「リンカーン」機動部隊にとっては左程の影響はない。
その「リンカーン」機動部隊に対して、ソ連空母「トビリシ」を発進した攻撃隊が攻撃を仕掛けてきた。Su27、MiG29各1ユニットからなる攻撃隊であったが、E2Cホークアイの誘導を受けて飛来したF14トムキャットの迎撃によってソ連攻撃隊は撃退されてしまう。
「リンカーン」部隊は直ちに反撃。F14トムキャット、F18Cホーネット、A6イントルーダー、EA6プラウラーからなる攻撃隊は、迎撃に上がってきたSu27を叩き落とし、対艦ミサイル「ハープーン」多数を発射した。その数発がウダロイ級駆逐艦「アドミラル・ザハロフ」に命中。「ザハロフ」は轟沈した。

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第5Turn(2日目PM)

マラッカ海峡方面から悲報が届く。米超大型空母「レンジャー」を中心とする機動部隊がソ連空母「キエフ」機動部隊による対艦ミサイル攻撃を受けて「レンジャー」大破。さらに追撃してきたインド水上部隊の猛攻により「レンジャー」は遂に沈没してしまう。一瞬で状況が目まぐるしく変転する現代海戦の世界は厳しい。
「レンジャー」の沈没は、対空射撃で2回連続で"ゼロ"の目を出す等、運の悪さがあったようだ。

閑話休題。アラビア海方面では西側空母による攻撃がようやく佳境に入ろうとしていた。フランス空母「クレマンソー」を発進した攻撃隊は既にソコトラ島ラスカルマ航空基地に対して激しい連続攻撃を繰り返していたが、このTurnの攻撃で遂に壊滅に追い込んだ。殊勲の一撃を放ったのは「クレマンソー」のシュペル・エタンダール攻撃機である。フォークランド紛争での活躍に続いて旧式艦上攻撃機の大殊勲であった。
原子力空母「リンカーン」を発進した攻撃隊は、ソコトラ島近海を航行中のソ連艦隊(ミサイル巡洋艦4隻、補給艦船2隻、掃海艇1グループ)に襲いかかった。A6イントルーダー、F18Cホーネットによる爆撃は、2隻のミサイル巡洋艦(「ペトロパブロフスク」「アドミラル・ゾズリヤ」)を瞬時に葬り去った。
また戦艦「ウィスコンシン」の巡航ミサイルはインド本土を襲った。数発がラージコート航空基地(Rajkot 4133)で炸裂。ラージコート基地は機能を失った。そこへB52爆撃機が飛来。基地にさらなる打撃を与える。

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第6Turn(2日目夜)

このTURNは先ほどの攻撃の仕上げを行う。先ほどのTURNで敵1個艦隊の半数を撃破した「リンカーン」機動部隊は、同艦隊にトドメを刺すべく攻撃隊を放った。攻撃隊は2隻のミサイル巡洋艦「アドミラル・イサコフ」「アドミラル・ゴロフコ」を撃沈。残った補給艦船は潜水艦の攻撃で一掃された。
またインド本土ラージコート基地に対する攻撃はこのTURNも続行され、「ウィスコンシン」の巡航ミサイルが同基地上空で炸裂した。これらの攻撃でラージコート基地は遂に壊滅の憂き目を見てしまう。

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感想

この時点で時間切れのためゲーム終了となりました。ここでVPを計算した所、ソ連軍の辛勝となりました。ゲーム途中で勝利条件云々するのはあまり意味がないかもしれませんんが、私個人のプレイとしてはいくつか反省点がありました。

最大の失敗はバンダルアバスのCAPを弱体化させてしまったことです。F15の進攻能力に期待し、バンダルアバスのCAPをF18Cに任せたのが裏目に出ました。仮にF15がF18CとEA6Bの支援付きでCAPにあたっていたと仮定した場合、ソ連軍によるバンダルアバス攻撃はかなり困難が予想されます。基地機による攻撃はかなり困難、巡航ミサイルによる攻撃も運頼みになるので(成功率が30%から10%まで低下する)、バンダルアバスを守り切る可能性が高くなります。

もう1つ。これはプレイそのものの失敗ではなかったのですが、予めプレイ開始前にユニットをセットアップに合わせて区分してこなかったのは失敗でした。会場に来てからユニットを探すのは時間が勿体ないし、万が一「ユニットが足らない!!」的な事態になっても事前に対応できた方が良い。そういった意味でプレイ開始前にシナリオを決めておき、ユニットを区分しておくのは重要かな、と感じました。

さすがにフリートシリーズ最大規模のシナリオだけあって、プレイの手応えは十分でした。広大なマップに両軍とも強力な海上部隊が展開し、疾駆する様は、他の海戦ゲームでは味わえない満足感を与えてくれます。フルターンで36Turnの本シナリオを最後までプレイし通すのはかなり困難(恐らく最低でも3~4日の連続プレイが必要かと思われ・・・)が予想されますが、死ぬまでに1度ぐらいはプレイしてみたいです。