イメージ 14

6月のとある日曜日。九州は九重連山にある平治ヶ岳に登ってきました。平治ヶ岳はミヤマキリシマで有名な山で、全盛期は山一面が真っ赤に染まるそうです。かくいう私も以前から行きたい行きたいと思っていましたが、この度、ようやくその機会を得ました。

前夜は登山口近くの温泉宿に宿を取った私。宿のご主人のはからいで午前5時という早い時間に朝食を取った私は、準備を済ませて出発。レンタカーを飛ばして登山口である長者原に着いたのは午前6時頃でした。空はガスが少しガスがかかっていましたが、天気予報は晴れ。既に梅雨入りした九州にして、この晴天は貴重です。

イメージ 4

朝の長者原


荷物を整えて出発。最初に目指すのは九重連山のほぼ中央部に位置する「坊がつる」と呼ばれる高層湿原です。長者原からの所要時間は約2時間。
「そんなに急な登りもなさそうなので、まあ大丈夫だろう」
とたかを食っていたが、甘かった。
長者原から歩き始めるといきなり急登。それが結構続きます。考えてみれば、坊がつると長者原の間には200m程の標高差があり、しかも途中の雨ヶ池は坊がつるよりもさらに標高が約100m高い場所にあります。つまり300m上がって100m降りる計算。登山として考えれば大したことはないのですが、本番の前の前座としては結構キツイ登りです。

イメージ 1

雨ヶ池の風景


そんなこんなで坊がつるに着いたのは午前8時過ぎでした。コースタイムが2時間なので、きっちりコースタイム通り時間がかかっている計算になります。天候は曇り。目の前に見える平治ヶ岳はガスに覆われていて全貌が見えません。

イメージ 5

坊がつるに近付く


坊がつるで休憩とトイレを済ま、いよいよ平治ヶ岳の登りにさしかかります。平治ヶ岳は標高1642m。標高約1300mの坊がつるからは標高差300m強で、山としては大したことはありません。ただ、登山路の泥濘がひどく、まさに春のロシア戦線状態。真っ黒な泥の中に足を突っ込みながら、とにかく前途を急ぎます。
坊がつるから1時間弱で大戸越えと呼ばれる広い場所に出ます。ここからは平治ヶ岳が一望の元。先ほどまで曇っていた空模様も一転して晴れ渡り、まさに絶好の花見日和となってきました。

イメージ 2

大戸越えから見る平治ヶ岳

大戸越えから平治ヶ岳への登り道は正に花畑。ミヤマキリシマを題材に様々な写真が撮り放題です。ここは一つ、これらの写真を並べてみましょうか・・・。

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11


イメージ 6

登山客で賑わう平治ヶ岳山頂

平治ヶ岳頂上の往復を終えて大戸越えに戻ってきたのは1045頃でした。この一帯で2時間近くも時間をかけたことになります。あとは下山を急ぐのみ。先ほど登ってきた泥濘地帯を今度は下って行きました。

イメージ 3

坊がつるから振り返った平治ヶ岳

坊がつるに戻ってきたのは1130頃。そこからさらに歩いて雨ヶ池を越えて長者原に戻ってきたのは1340頃でした。合計7時間半の九重登山。最近では久しぶりの本格登山でした。さすがにこれだけ歩くと疲れましたが、それでも晴天下でミヤマキリシマを堪能できて大満足でした。

イメージ 12

長者原に戻る。


帰りに近くの温泉に寄り道し、疲れを癒したのは言うまでもありません。

イメージ 13