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GDW社のThe Third World War(以下「T3WW」)は、1990年頃に発生すると予想されていた東西対決を描いたシミュレーションゲームです。今回、T3WWをプレイするにあたり、いくつかのハウスルールを採用しました。またプレイシナリオはキャンペーンで、中欧戦線だけではなく、北欧、南欧も含んでいます。ただしペルシャ湾は含んでいません。プレイスタイルはソロプレイです。

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2Turn(第2週)

天候:バルカン戦域のみ曇(Overcast)

航空戦

NATO軍の航空兵力が大幅に増強された。中欧戦線にはF-15イーグル、F-15Eストライクイーグル、F-16ファルコン、A-10サンダーボルト、そして最新のステルス機F-22Aラプターまでもが戦列に加わった。空はNATOのものとなった。しかしNATOにとって小さな不幸もあった。エーゲ海に展開中の米攻撃空母群がソ連潜水艦の攻撃を受けて空母1隻が中破してしまったのだ。危険を感じた米機動部隊はエーゲ海より撤退。バルカン戦域のNATO軍は、艦載機の傘を失うこととなってしまう。

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イメージ 2NATO軍は中欧戦線でディープストライク攻撃を仕掛ける。目標はWP軍の航空基地だ。危険の大きい任務だが、早期に制空権を確保するにはディープストライクが最良の選択だ。最新鋭のF-15Eストライクイーグルや老兵F-111アードバーグ、さらにスペイン空軍のF-18ホーネット、西ドイツのトーネード、ベルギーのミラージュ5も攻撃に加わる。WP空軍による迎撃はなし。激しい対空砲火がNATO編隊を襲う。対空砲火はアードバーグを撃墜。F-15Eとミラージュ5が帰還を余儀なくされる。NATOの戦果はクレーター3個と滑走路破壊1個。その効果は1週間後に現れてくるだろう。

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WP第1梯団

WP軍がノルウェー海の制海権を握った。しかしこれは余り意味はない。海岸地帯はNATO軍がしっかりと守っているので、強襲上陸を仕掛ける余地が乏しいからだ。それでもNATO軍がWP軍の背後に逆上陸してこないというのは嬉しい。ただし制空権がないため攻撃は行わない。

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イメージ 6オランダに侵攻したWP軍は、ライン川渡河作戦を敢行した。第2親衛軍所属の機械化部隊5個師団が、アーンヘム(B0309)からライン川を渡河してナイメーヘン(B0308)を目指す。かつてマーケットガーデン作戦の英軍とは逆方向に向けての進撃だ。ナイメーヘンを守るのは、フランス軍2個旅団(1個は対戦車ヘリ部隊)と西ドイツ予備兵員4個旅団。雑多な編成であったが、地形効果を生かして良く守った。空から米空軍のA-10サンダーボルトも飛来。A-10は対空砲火を浴びて撃墜されるも、貴重な2コラムシフトを提供してくれた。WP軍のライン渡河作戦は頓挫した。橋はまたもや遠すぎるのか。

イメージ 3ドイツ中央部では突出した西ドイツ軍スタック(対戦車ヘリと機械化部隊)をWP軍第20親衛軍、第1親衛戦車軍、第8親衛軍の機械化部隊が集中攻撃を行う。火力を集中してNATO軍を徐々に弱らせる作戦だ。可能ならば師団丸ごと壊滅も狙える。結果は西ドイツ軍1個機甲師団(10-9-7)と1個対戦車ヘリ連隊(4-4-7)が壊滅、1個機械化歩兵師団と1個対戦車ヘリ連隊が大損害を被った。その代償としてWP軍は第8親衛軍の2個機械化歩兵師団(各10-9-6)を失い、第8親衛軍の残存部隊にも大きな損害を与えていた。

イメージ 4南ドイツでは、マンハイム(A1610)南部に布陣する米第1機甲師団「オールド・アイアンサイズ」(15-15-7)に対してWP軍第4親衛戦車軍、第16軍、第21軍に所属する計9個師団が攻撃。NATO空軍のA-10攻撃機が飛来し、5-1の攻撃が1.5-1まで引きずり降ろされたが、攻撃の出目が6で攻撃成功。米第1機甲師団は軽微な損害を被った後、ライン川の後方へ引き揚げて行った。

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バルカン戦線ではガリポリ半島に残っていたトルコ軍がルーマニア軍とブルガリア軍の集中攻撃を受けて壊滅。ガリポリ半島はWP軍の支配する所となった。ダーダネルス海峡を制圧したWP軍はルーマニア第3軍の3個師団を海峡の対岸、アジア側トルコに渡っていく。しかし、同じくギリシア軍と対峙していたブルガリア軍は、度重なる戦闘によって大きな損害を被りつつあった。

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先のTURN終了時、WP軍は航空兵力を中欧戦線に集中したが、結果的にはこれは失敗だったと言わざるを得ない。WP軍としては、ある程度航空兵力をバラし、北欧及びバルカンでも航空機の支援を得る形で進撃を続けるべきであったろう。


NATO予備

NATO軍としては特に対応する手段はない。精々混乱した部隊を回復させたり、予備移動可能な僅かな部隊で第2防衛線を整えるぐらいのことだ。

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WP第2梯団

イメージ 7WP軍第28軍。開戦当初はユトランド半島攻撃に参加し、その後ユトランド半島を制圧した後、オランダ領内に進出してきた部隊である。消耗著しいWP軍の中にあっては最も練度を維持した状態の部隊だ。この第28軍を中心に、第2親衛軍、第3打撃軍等の部隊は再びライン渡河を目指す。最初の攻撃でナイメーヘンを占領したWP軍は、オランダに残る最後の領土であるアイントホーヘン(B0207)を目指す。最も高い練度を維持している第28軍の中から4個師団が投入された。守るのは仏伊の共同部隊で、防御力11、平均練度4は決して良好な値ではない。最初の戦闘比は4-1。しかしNATOも必死だからハリアーを導入して地上支援実施。それが功を奏したのか、アイントホーヘンはNATO軍が守り切った。

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NATO第1~2梯団

北欧戦線では早くもNATO軍による反撃が始まっていた。ノルウェー軍3個連隊がバルドゥフォス飛行場(G4142)を守るソ連軍を攻撃した。バルドゥフォス飛行場を守るソ連軍は壊滅。バルドゥフォス飛行場はNATO軍の手に帰した。

イメージ 5中欧戦線ではまずアントワープに立て篭もるポーランド空挺部隊とチェコ空挺部隊を包囲攻撃の末殲滅した。またライン川を渡河してきたWP軍2個師団を米英仏伊のNATO軍数個師団が攻撃。攻撃の中心は米第4機械化歩兵師団「アイヴィー」と第8機械化歩兵師団「パスファインダー」、それに英2個機甲師団である。6-1の攻撃は見事に成功し、WP軍2個師団は壊滅した。ライン川沿いに比較的安定した戦線を張るNATO軍であったが、その防衛線は脆さを秘めている。

南欧ではNATO軍はフランクフルト(A2010)、マンハイムを放棄。ライン川西岸にまで後退し、新たな防衛線を敷く。

バルカン戦線ではトルコ軍が反撃を開始。ソ連機械化空挺師団を撃破し、イスタンブール解放の道を開いた。

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最終

先ほどのTURN、航空兵力を中欧戦線に集中したWP軍は、今度は一転して北欧、バルカン方面にも航空兵力を分散させた。

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