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ソフトウェアエンジニアリング基礎知識体系(SWEBOK)

オーム社

文字通りソフトウェアエンジニアリングの知識を体系化した著作である。本書は知識を体系化しただけなので、本書を読んだだけでは得るものが少ない。だから本書が無価値かというと、そうではない。本書は具体的なソフトウェア知識を得る際の手がかりにもなるし、別の書籍や論文で得た知識を整理する際の基準にもなる。全く整理されていない知識や書物はそのままでは何の役にも立たない。しかし自分が直面している課題を分析し、それに対する解決策を得る上で、本書のような知識体系は問題の整理、分析、対策を効率化してくれる。ソフトウェアに関する業務に携わるのであれば、一通り目を通しておく必要があると感じた(精読の必要はない)。
一点、苦言を呈すると、翻訳本の常なのだが、文章が読み辛かったのが頂けない。

お奨め度★★★★