イメージ 23

Pacific Fleetは、1983年にHobby Japanから発売されたシミュレーションゲームです。テーマは太平洋戦争。真珠湾攻撃から玉音放送までを1Turn3ヶ月のスケールで描きます。
今回、Pacific Fleetをプレイするに当たって、シナリオ5「ショート・キャンペーンゲーム」をプレイしました。下名は連合軍を担当しました。

前回までは-->こちら

8Turn(1943年秋)

イメージ 9このTURN、米軍はベースフォースをホーランディアに進出させる。ホーランディアを基地とした米機動部隊は、日本本土から沖縄、フィリピン、ボルネオ付近までその行動範囲内に収めた。またこの時期大量に空母を就役させた米艦隊は、それぞれ3~5隻の空母を主力とする高速空母群を計2群編成する余裕が出てきた。さらにこの時期、米空母は待望の新鋭機を受け取っていた。F6Fヘルキャット。日本海軍の零戦を凌駕する性能を有する新鋭艦上戦闘機である。このヘルキャットによって米空母の戦闘力は飛躍的に強化されることとなった。

イメージ 7


イメージ 10こうして戦力を強化した米高速空母の1群がボルネオ北西岸のブルネイ港を襲った。この基地は今は日本艦隊の主要泊地と化していたが、突然の米艦載機の攻撃を受けて狼狽した。攻撃機数が少なかったために日本艦隊の損害はそれほどでもなかったが、それでも旗艦空母「赤城」が急降下爆撃を受けて大破した。

イメージ 11引き続いて真珠湾を出撃してきた高速空母群に援護された第5水陸両用軍団(13-4-1)がウルシー環礁に対する上陸作戦を敢行した。オペレーション「リフォージャー」。中部太平洋進攻作戦の開始である。
ウルシー環礁では米軍の侵攻を予想した日本軍が1個師団の兵力を展開し、米上陸部隊を迎え撃つ。激しい攻防戦がウルシー環礁を舞台に繰り広げられる。しかし兵力と支援能力に優る米軍は次第に日本軍を追い詰めて行く。
イメージ 12ウルシー守備隊の危機を察知した日本軍は、ブルネイに待機中の連合艦隊に出撃を命じた。大小の空母計10隻からなる日本艦隊が勇躍出撃し、ウルシー近海に向かう。これを迎え撃つ米軍は2群の高速空母群からなる機動部隊で、その戦力は大型空母6隻、軽空母2隻の計8隻の空母が主力であった。空母隻数では日本軍の方が2隻程多かったが、艦載機の戦力は量的にはほぼ互角。質的な差を加味すると、日本軍の方が明らかに劣勢であった。にも関わらず日本艦隊は、今次大戦で2度目となるZ旗を掲げて決戦場に挑む。
イメージ 13ウルシー沖海戦と呼ばれる空母決戦は、結果的には米艦隊の大勝に終わった。米空母部隊の損害が空母「エンタープライズ」大破だけだったのに対し、日本軍の損害は沈没が空母4隻(「翔鶴」「蒼龍」「飛鷹」「隼鷹」)、大中破が空母4隻(「瑞鶴」「飛龍」「瑞鳳」「祥鳳」)で、他に駆逐艦1ユニットが沈没、1ユニットが小破した。

イメージ 2


日本艦隊の敗北と共にウルシーを守る日本軍の努力は全て無に帰した。やがてウルシーが陥落。ウルシーはこの直後から米艦隊の主要な基地となる。

イメージ 14その頃、遥か東方のハワイ近海を航行中の米高速戦艦群に不幸が襲った。荒天と燃料不足で漂流中の高速戦艦6隻が日本潜水艦部隊の包囲攻撃を受けて4隻沈没、2隻大破の大損害を被ったのである。日本艦隊との交戦を遥かに上回る損害を荒天と潜水艦攻撃で被った米太平洋艦隊司令部は、憂慮に包まれたという。

無理矢理それっぽく書いてみたが、要するにベースフォースへの帰港予定が高速空母群と戦艦群で重なってしまったため、港の収容能力を超過したために帰港できなくなってしまったのだ。仕方なく戦艦群を真珠湾に回航させたが、回航チェックで出目が悪く、2ユニット沈没、1ユニット大破という目も当てられない結果になってしまった。単なるポカミスだが、連合軍の場合、割合このようなポカミスをする可能性が高いので、要注意である。

イメージ 3



9Turn(1944年冬)

イメージ 15ウルシー環礁に新たな艦隊基地を築いた米艦隊は、新たな攻勢を開始した。この時期になると、米軍は空母4~6隻からなる高速空母群を最大3群まで編成できるまでに強化されていた。
彼らが選んだ目標は、フィリピン南部タウイタウイ泊地に集結中の残存日本空母群である。大型空母6隻、軽空母4隻からなる2群の高速空母群がタウイタウイを襲った。泊地上空を乱舞する米艦載機は、生き残った日本空母群を痛打した。一連の攻撃で日本艦隊は4隻の軽空母(「龍驤」「龍鳳」「千代田」「千歳」)と軽巡「大淀」、駆逐艦1ユニット(夕雲型)を失った。

イメージ 4



イメージ 16続いて米軍は第5水陸両用軍団をしてマリアナ諸島に進攻作戦を仕掛けた。オペレーション「リフォージャー2」。マリアナ攻略戦の開始である。水陸両用軍団を援護するのは、3個高速空母群と旧式戦艦、護衛空母からなる直接護衛部隊。空母の隻数でいえば、大型空母9隻、軽空母6隻、護衛空母6隻の計21隻に達した。

イメージ 17米軍のマリアナ進攻に対して日本軍も手をこまねいていた訳ではない。巨大戦艦「武蔵」を中核とし、再建なった戦艦群によるマリアナ殴り込み作戦を決してきたのである。その戦力は戦艦「武蔵」の他、戦艦3ユニット、重巡8ユニット、軽巡1ユニット、駆逐艦10ユニットに達していた。少なくとも水上戦力だけを取ってみた場合、米艦隊の3倍近い大戦力である。空母戦力こそ失っていたものの、この時点で日本の水上部隊は未だ健在だった。

イメージ 5



イメージ 18大兵力で進撃してくる日本艦隊に対して、まずは米艦載機が空から猛攻を加える。一連の攻撃によって金剛型戦艦1ユニット、駆逐艦3ユニットが沈没し、重巡2ユニット、軽巡1ユニット、駆逐艦2ユニットが大破して戦列を離れて行った。沈没した駆逐艦の中には、その強力な対空砲火で日本空母艦隊を守り続けた秋月型駆逐艦もあった。
イメージ 19戦力の1/4以上を航空攻撃で失った日本艦隊であったが、残った戦力で上陸地点に向けて突進していった。それを迎え撃つ米艦隊は、旧式戦艦1ユニット(4隻)、護衛空母1ユニット(6隻)、重巡3ユニット、軽巡2ユニット、駆逐艦3ユニットである。戦力的に劣る米艦隊だったが、それでも彼らは良く戦った。米艦隊は旧式戦艦1ユニットを失い、護衛空母、軽巡、駆逐艦各1ユニットが大中破したが、日本艦隊は扶桑型戦艦1ユニットと駆逐艦1ユニットを失い、重巡2ユニットと駆逐艦1ユニットが大中破した。そして上陸地点に対する日本艦隊の攻撃は限定的なレベルに留まり、到底米海兵隊を追い落とすには至らなかった。

やがてマリアナ諸島は陥落。米軍は日本本土を直接攻撃できる基地を手に入れた。


10Turn(1944年春)

戦争はいよいよ大詰めである。欧州では未だにドイツと連合軍の激闘が続いているが、ここ太平洋では、戦争の帰趨はほぼ明らかになってきた。

イメージ 20このTURN、米軍が目標としたのは、日本本土の一部とも言うべき沖縄である。3群の高速空母群と、戦艦を中心とする打撃部隊1群に支援された第5水陸両用軍団が沖縄に殺到する。これに対して沖縄を守る日本軍は懸命に抵抗した。日本艦隊も最後の出撃を仕掛けてきた。「菊水作戦」。この戦いで長門型戦艦が航空攻撃に倒れ、巨大戦艦「武蔵」も沈んだ。「武蔵」に止めを刺したのは、米新鋭戦艦「アイオワ」「ニュージャージ」の2隻だったと言われている。

イメージ 6


イメージ 8



やがて沖縄も陥落。日本本土と南方資源地帯の間の連絡線はこの時点で切断された。日本政府が連合軍に対して無条件降伏を申し入れたのは、沖縄戦が終結して2ヶ月後のことであった。

ここに2年余りに渡って繰り広げられた太平洋戦争は、その幕を閉じたのである。

イメージ 1



感想

イメージ 22まあ予想通りの展開と言えるでしょう。途中の紆余曲折はあっても、このゲームでは、最後は日本が大敗を喫します。以前にプレイした際も感じたのですが、このゲーム、終盤の連合軍が強過ぎて、史実よりも早いペースで日本軍が崩壊します。今回の場合、最終的には約1年前倒しになりました。まあ1年はやや早すぎたとしても、半年ぐらいは前倒しになります。

イメージ 21いずれにしてもPacific Fleetは面白いです。私にとってPacific Fleetはこれまでソロプレイ専用に近いアイテムで、対人戦をプレイしたのは実に四半世紀ぶりぐらいになります。プレイする前は「まあ1943年に入るぐらいまでプレイできたら御の字かな」と思っていたのですが、1日で概ね最終決着がつく所まで確認できたので大満足でした。

機会があれば、またプレイしてみたい作品です。