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前回までのあらすじ
-->16-17日
-->18-19日

20AM

A.German Turn

イメージ 10独軍は後方から増援部隊が続々と前線に到着する。第2SS装甲師団と総統警護旅団は南部戦線へ。第3装甲擲弾兵師団と第9SS装甲師団は中央戦線に向かっていった。既存の部隊と合わせて実質装甲兵力は9個師団相当になった独軍は、ミューズ川に向けて新たな攻勢を発動する。

まず南部戦線では、第2装甲師団、戦車教導師団、そして新着の総統警護旅団の部隊が3箇所で米軍防衛線を撃破し、ヌシャトー(Nauchateau W1206)まであと1Hex、セント・ヒューバート(St.Hubert W1414)まであと2Hexに迫った。

イメージ 11中央戦線では燃料不足で大きな前進はなかったが、要域デュルビュイ(Durbuy W1127)を占領。ウルト(Ourthe)川の渡河点を確保した。デュルビュイの占領によって独軍は6つの勝利目標のうちの1つを獲得した。あと5つの勝利目標を独軍が占領すれば、独軍がサドンデス勝利する。

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北部戦線では、マルメディ(Malmedy E2432)からモンシャウ(Monschau E1838)にかけて独軍が攻勢を仕掛けたが、米砲兵部隊の防御射撃に阻まれて大きな戦果はなかった。


B.Allied Turn

連合軍はなおも厳しい。南部戦線では反撃に転じたい米軍であったが、兵力不足を懸念してぐっと我慢。ヌシャトーからセント・ヒューバートのラインに防衛線を下げて独軍を迎え撃つ。

イメージ 12中央戦線は米軍が最も苦しい部分であったが、兵力不足のためガッチリした戦線を敷くのは無理。やむを得ず小規模な部隊を広く散らばらせて、道路ブロック、交通渋滞マーカーを駆使した遅退戦術を行う。
それでもこの方面では米軍は限定的な反撃を実施した。新たに登場してきた米第3機甲師団の2個連隊戦闘団(いずれも9-6-6[3])を主力として2箇所で攻撃を行った。攻撃目標は独第12SS装甲師団。装甲擲弾兵連隊(7-7-6)と5号駆逐戦車装備の第560重駆逐戦車大隊(5-4-6[5d])を攻撃した。攻撃はいずれも成功し、装甲擲弾兵連隊は壊滅状態。重駆逐戦車大隊も半数の車両を失って後退していった。

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北部戦線では限定的な反撃を実施し、包囲下にあった米第2歩兵師団所属の歩兵連隊(4-4-3)を包囲網から脱出せしめた。


20PM

A.German Turn

燃料チェックの結果、第116、第9SSの2個装甲師団がガス欠となる。
しかし前線に増援を得た独軍は、このTurn、大きな前進を成し遂げた。

イメージ 13中央戦線ではパイパー戦闘団が電撃的な前進を実現。ミューズ川に向けて突き進む。移動隊形のままで不意を突かれた米空挺大隊(2-2-3)と米駆逐戦車大隊(3-2-7[3d])を相次いで撃破したパイパー戦闘団は、後方連絡線を半ば無視する形でミューズ川に到達。偵察大隊(3-2-7)と戦車大隊(7-4-7[4])だけで要域ユイ(Huy W1835)を占領した。

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イメージ 14その南でも大規模な増援を得た独軍は大攻勢を実施した。歴戦の第2装甲師団、戦車教導師団に加えて増援の総統警護旅団、第2SS装甲師団を得て4個装甲師団の大兵力を得たマントイフェルの第5装甲軍は、米空挺2個師団が守る防衛ラインに殺到する。
セント・ヒューバートが陥落。先ほどのユイと合わせて独軍が獲得した勝利目標は3ヶ所に達した。あと3ヶ所取れば、独軍は勝利を確定できる。
勝利目標ではないが、このTurn、ヌシャトーも陥落した。

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B.Allied Turn

イメージ 15米軍にとって状況はまさに危機的であった。なりふり構っている場合ではない。戦線からあらゆる兵力をかき集めてドイツ第6SS装甲軍の突破を阻止する。本来なら戦略移動モードのままで敵前線へ向かうのは危険な行為であったが、そんなことを言っていられる状況ではなくなった。機甲兵力を中心として、ありとあらゆる兵力が独軍第6装甲軍の前面へ馳せ参じる。米第3機甲師団が北から反撃。独軍装甲擲弾兵を撃破しつつ、パイパー戦闘団の背後に進出する。そのためユイに進出していたパイパー戦闘団の背後が閉じられる。

その南ではオットン(Hotton W1224)を連合軍が放棄。その西方でマルシュ・アン・ファメンヌ(Marche-en-Famenne W1522、以下マルシュ)を中心に防衛ラインを敷く。オットン放棄により独軍は4ヶ所目の勝利目標を獲得した。

そのさらに南ではヌシャトー付近から後退した米軍空挺部隊が、その西の森林地帯で阻止線を形成する。

パットン第3軍到着まで、あと1日。

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21AM

A.German Turn

燃料切れは第2、第2SS及び第9SSの各装甲師団。計3個もの装甲師団が動けなくなったのは独軍にとって痛い。それでも独軍はあと2ヶ所の勝利目標を陥落せしべるべく残された力を振り絞る。

イメージ 16パイパー戦闘団はユイから動かない。この町を死守する態勢である。その後方連絡線を確保すべく燃料切れから立ち直った第116装甲師団が攻撃を仕掛ける。彼らは米第3機甲師団所属の駆逐戦車大隊(3-2-7[3d])を撃破し、ユイへ通じる連絡線を回復した。
その西方では、第12SS装甲師団を主力とする部隊がマルシュに向けて攻撃を仕掛ける。しかし彼らは増援で馳せ参じた米軍部隊の激しい抵抗にあい攻撃が頓挫した。頼みの第560重駆逐戦車大隊(3-2-6[5d])が壊滅してしまう。

イメージ 14南の戦線でも米軍の抵抗は激しく、独軍は苦戦を強いられていた。ロシュフォール(Rochefort W1919)を目指す戦車教導師団は、米第9機甲師団の生き残りであるCCB(6-4-6[3])の抵抗に遭遇する。それでも彼らは戦車教導師団の装甲擲弾兵連隊(4-5-6)が戦略移動を利用してロシュフォールの東2Hexまで進出。ロシュフォールを指呼の元に収めた。

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B.Allied Turn

イメージ 17米軍は反撃に活路を見出した。
まず北からは第3機甲師団、第7機甲師団が独軍側面を攻撃した。独軍第12SS装甲師団、第116装甲師団がそれを迎え撃ち、両者一進一退の攻防になる。
その南、ウェルボモン(Werbomont E3630)付近では、米第1歩兵師団所属の歩兵連隊(6-7-3)が駆逐戦車大隊2個とその他残余部隊を従えて独軍後方線を攻撃。独第18歩兵連隊(2-3-3)を撃破しつつ、ウェルボモンまであと2Hexと迫った。

イメージ 18戦線中央部では、ロシュフォール、マルシュの線で激しい戦いになる。ロシュフォールまであと2Hexと迫っていた独第901装甲擲弾兵連隊に対し、米第10機甲師団所属のB戦闘団(9-6-6[3])が駆逐戦車大隊と共に激しい攻撃を仕掛ける。戦略移動中で態勢の整わない所を襲われた独第901装甲擲弾兵連隊は堪らず後退。ロシュフォール前面に確保した独軍進出拠点は一瞬で排除されてしまった。

パットン第3軍到着まで、あと半日。

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21PM

A.German Turn

ガス欠は第116と第9SS。
パットン第3軍到着目前という状況にあって、独軍はなおも攻勢を強めていく。

イメージ 19戦線右翼、パイパー戦闘団が守るユイを巡っては、先に反撃してきた米機甲師団を撃退すべく、逆反撃を実施する。この反撃の主役を演じたのが、新たに戦場に登場してきたドイツ第3装甲擲弾兵師団。彼らは米第3機甲師団のR戦闘団(CCR 5-4-6[3])に大損害を与えつつ、ユイへ通じる道路連絡線を回復した。

イメージ 20中央戦線では、第12SSと第1SSの混成部隊がBarvaux-Condroz(W1827)に陣取る米第84歩兵師団の歩兵連隊(3-4-3)を撃破。マルシュとシネイ(Ciney W2226)の間の一級道路を遮断した。
さらにマルシュ東方を守備する米第82空挺師団の第508空挺連隊(4-6-3)に対しては、第2SSと第3装甲擲弾兵師団の混成部隊で攻撃し、これを撃破。ついにマルシュまであと1Hexまで迫った。

イメージ 21左翼戦線では、Grupond(W1716)を守る米機甲スタックを戦車教導師団の戦闘団が攻撃。パンター装備の第130戦車大隊(3-2-6[4])の活躍もあって戦線を突破。Lomme川に架かる橋梁も確保した戦車教導師団は、ロシュフォールまであと2Hexまで迫っていた。

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B.Allied Turn

イメージ 22いよいよパットン第3軍が登場してくる。とはいっても、盤端からの登場であり、未だ盤面全体に大きな影響を与えていない。米第4機甲師団の3個戦闘団が盤端から攻撃を開始した。しかし兵力不足は如何ともし難く、何とか突破口を穿ったものの、貴重な機甲兵力2ステップを失うという大損害を被った。

イメージ 24中央戦線では、ロシュフォール、マルシュ、シネイの3ヶ所を死守する態勢に入る。ロシュフォールには第9機甲師団の生き残り、マルシュには第82空挺師団の第504連隊(4-6-3)を中に入れて守りを固める。シネイでは、歩兵と駆逐戦車大隊の混成スタックで守りを固める。
いずれもパットン第3軍が到着するまで死守の構えだ。

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イメージ 23北部戦線では、ユイに籠るパイパー戦闘団を米第1歩兵、第7機甲師団が共同で攻撃する。砲兵支援付きの攻撃であったが、パイパー戦闘団にダメージを与えただけで、これをユイから叩き出すことには失敗した。その東からは第3機甲、第84歩兵師団等が執拗に攻撃を加えている。

C.夜間Turn

独軍総統擲弾兵旅団が夜間戦闘を利用して大戦果をあげた。ロシュフォール南の橋梁地帯を守る米軍混成部隊を撃破。ロシュフォールの西に向かう突破口を啓開した。これによって独軍は米軍戦線を南北に分断した。