イメージ 1

Empire of the SunはGMT社が2005年に発表した太平洋戦争キャンペーンゲームです。
1Hexは実際の150マイル(240km)、1Turnは約4ヵ月(第1Turnのみ1ヵ月)を表し、ユニットは1個艦隊、100機前後の航空機、連隊から軍規模の地上部隊を表します。

イメージ 11このゲームの特徴は、カードドリブン方式を採用していることです。カードドリブン方式とは、カードをプレイすることにより軍事的、非軍事的活動を行うシステムで、カードがなければ原則として活動できません。両プレイヤーは毎Turn4~7枚のカードをドローし(ドローできる枚数は資源の状況や戦略戦争の結果によって変化します)、1枚ずつ交互にプレイすることでTurnを進めていきます。カードの中には「MI作戦」や「アイスバーグ作戦」といった軍事作戦以外に、例えば「ガンジーによるインド労働者の蜂起」とか「東条内閣総辞職」とか「バターン死の行進」といった非軍事的行動を表すものも含まれています。個人的には「東京会議」とか「学徒出陣」とかが入っていたら良かったのになぁ・・・、と思います。東條英機のマネをして「てんのーへいか、ばんざーい」とかね。

本作以外でカードドリブン方式のゲームとしては、For the People、Paths of Glory(前者は南北戦争、後者はWW1、出版元はいずれもGMT)、Shifting Sands(WW2北アフリカ戦、出版元はMMP)等があります。

今回、Empire of the SunのフルキャンペーンのVASSAL対戦に挑戦することになりました。行きがかり上下名は連合軍を担当します。まあ本作の場合、連合軍の方が遣り甲斐がありますが・・・。序盤の日本軍の猛攻を如何に凌ぐが、後半の増援部隊を駆使して大日本帝国を完膚なきまでに叩き潰すことができるか。

1Turn(1941年冬)

イメージ 13日本機動部隊の真珠湾攻撃で我が旧式戦艦群は完膚無きに叩き潰された。
南方方面では、日本軍がマレー半島に上陸。北ボルネオの一部も日本軍の支配する所となった。
フィリピン方面では、我が極東空軍に一撃を加えた後、上陸部隊がレイテ島に上陸。
太平洋方面ではグアム、ウェークに日本軍が上陸してきた。
さらにソロモン諸島のガダルカナルにも日本軍が上陸。ソロモン諸島一帯を支配下に置いた。

イメージ 2



2Turn(1942年春)

日本軍はまずフィリピン、マレー方面の我が海空兵力を殲滅すべく海空兵力で攻撃してきた。我々は限定された兵力で反撃せざるを得ず、どうしても活動が消極的にになる。

イメージ 14しかし日本軍は意外な行動に出てきた。オーストラリア本土に上陸してきたのである。海空兵力でタウンスビル(3727)を攻撃し、上陸部隊がヨーク岬(3624)、ケアンズ(3626)、さらにポートダーウィン東側に上陸してきたのだ。オーストラリア本土は事実上無防備に近い状態だ。危ない。

日本軍は真珠湾攻撃に続いて相次いで奇襲を成功させていた。タウンスビルでオーストライア海空軍が壊滅。ポートダウィンまで下がってきた米極東空軍USFEAF(4-2-10)も日本艦隊の攻撃で壊滅してしまう。やばいよやばい。

イメージ 3



慌ててビルマ方面からオーストラリア軍を引き抜き、オーストラリア北西岸に配置する。焼け石に水だが、ないよりはマシだ。固唾を飲んで日本軍の動きを待ったが、日本軍はオーストラリア本土ではなくジャワ方面にやってきた。チラチャップを守るオランダ海空軍が見事に壊滅してしまう。

イメージ 15日本軍はオーストラリア本土東岸地区で前進を開始。日本陸軍第16軍(18-12)が前進し、タウンズビルに攻め込んできた。同地を守るオーストラリア第2軍団(12-12)は日本軍の攻撃で苦戦を強いられたが、消耗戦の末痛み分けとなり、日本軍を撃退できた。

イメージ 4



3Turn(1942年夏)

イメージ 8オーストラリア大陸まで撤退してきたマッカーサー将軍は、ポートダーウィンに新たな司令部を構えた。南西太平洋方面司令部(SW Pac HQ 20-2)という大層な名前の司令部である。他にもオーストラリア北西岸ウィンダム(2824)にANZAC連合軍司令部(ANZAC HQ 10-1)が設立された。南東太平洋方面では、エスピリッツサント島に南太平洋方面司令部(S Pac HQ 7-1)が設立され、南太平洋方面の防衛体制も徐々に固まってきた。

そんな中、南太平洋に向かって回航中の米空母機動部隊を日本潜水艦イ26号が襲った。空母「ヨークタウン」が魚雷2本を受けて大破。パールハーバーに向けて引き揚げていく。貴重な空母戦力の損害に涙する米軍指揮官なのであった。

イメージ 7



イメージ 6日本軍の新たな攻勢はオーストラリア北西部に対して実施された。ポートダーウィンに対して戦艦を中心とする打撃部隊、ウィンダムに対しても戦艦を中心とする水上打撃部隊が襲いかかってきた。ウィンダムには、戦艦「ウォースパイト」、空母「インドミダブル」を主力とする英国極東艦隊が待機していた。ロシュフォート中佐の暗号解読によって日本軍の動きを察知した英艦隊は、港外に出撃して日本艦隊を迎え撃った。
戦闘は連合軍有利に進んだ。英空母及び基地機の先制攻撃で戦艦「長門」、重巡「最上」等を撃沈、空母「隼鷹」、戦艦「金剛」等を大破させたが、連合軍は戦艦「ウォースパイト」、重巡「ミネアポリス」が大破したぐらいであった。

イメージ 5


やや勢いを盛り返しつつある連合軍は、ニューギニア東端のギリギリに上陸。ここを奪回していた。また海兵隊の旅団(8-8)がガダルカナルに上陸し、ここを奪回していた。

日本軍はポートダーウィンに2度目の空襲を仕掛けて空母「インドミタブル」に損傷を与えたり、基地航空隊に損害を与えたりしていた。また欧州戦線ではドイツ軍が攻勢に転じて戦況を有利に進め(WIE値-2)、中国戦線でも攻勢を仕掛けたりしてきた。

イメージ 9



4Turn(1942年秋)

オーストラリア周辺の海空兵力が充実してきたので、オーストラリア本土陥落の危険性は当分遠のいた感がある。そこで英連邦軍の主力をビルマ方面に回し、同方面の守りを固める。また米陸軍部隊の1個軍をスラバヤに配置。日本軍を牽制する。

イメージ 16日本軍の最初の動きはシンガポールとラングーンに対する陸空からの攻撃であった。(ハ号作戦)
ラングーン空襲では連合軍も航空兵力を結集し日本軍の攻撃を迎え撃ったが、日本陸軍航空隊が奮戦し、連合軍基地航空部隊は一方的に撃ち落とされてしまう。シンガポールでは、日本陸軍の総攻撃を受けるも、守備隊が善戦してシンガポールを守り切った。

イメージ 10



イメージ 17連合軍は南東方面で反攻を開始。空母6隻を主力とする機動部隊でラエ基地を襲った。索敵機の報告により米機動部隊の接近をしった日本軍は、基地航空兵力の精鋭部隊(16-10-5,20-10-2を含む)と戦艦「大和」等の水上部隊で迎え撃つ。戦闘の結果は連合軍の勝ち。日本軍は精鋭航空部隊(16-10-5)を失い、他の全ユニットがステップロスしたのに対し、連合軍は新鋭戦艦(16-16)がステップロスしただけであった。

イメージ 12


イメージ 18勢いに乗る連合軍は、オーストラリア大陸北端のヨーク岬に米第1海兵師団が上陸し、同地を守る日本海軍第4特別陸戦隊を撃滅。同地を奪回した。さらにケアンズに残った日本軍に対して攻撃を続行すべく、空母機動部隊がニューギニア東端ミルン湾に集結。攻撃の機会を伺う。

イメージ 13日本軍は米機動部隊集結を好機と見たのか、宇垣GF参謀長発案による航空攻撃をミルン湾に指向してきた。母艦航空兵力と基地航空兵力を結集した一大航空作戦である。
偵察機の報告や暗号解読によって日本軍の動きを察知した米軍は、基地航空兵力をニューギニア東端に集結せしめて日本軍を迎え撃つ。ここにニューギニア東方沖海戦と呼ばれる戦いの幕が切って落とされた。
しかし海戦の結果は両軍、特に日本軍にとって失望すべきものであった。米軍の損害は空母2隻が撃沈破されたのみ。日本軍の損害も基地航空兵力に損害を被ったのみであった。双方痛み分けという結果であったが、この戦いで米艦隊、就中空母機動部隊に大きな損害を与えることを期待していた日本軍にとっては、不満の残る結果になったと言えよう。

イメージ 19



東南アジア方面では、日本軍が今まで残っていた米軍のマニラ守備隊を撃破。マニラとダバオを占領し、ようやくフィリピン一帯を支配下に置いた。

といった所で現在、一時中断中です。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【新品】ボードゲーム 太平洋艦隊 -Pacific Fleet- 第3版
価格:7,910円(税込、送料別) (2023/5/16時点)