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久しぶりにUkraine'43(GMT)をプレイすることになった。
今回はシナリオ2「ソヴィエト軍の初期攻勢」で、下名はソ連軍を担当する。

1Turn

イメージ 12序盤の攻勢の主役は、北方のヴォロネシ方面軍である。第5親衛戦車軍等、戦車軍2個を含むヴォロネシ方面軍は、北から南下し、ベルゴルド(Belgorod 4409)とハリコフ(Kharkov 4213)を目指す。肝心な所で"1"の目が出たりして、突破は必ずしも成功とは言い難いが、それでもベルゴルド西方から突破を図るソ連軍は、ドイツ軍の陣地帯に対して最小限の突破口を啓開した。

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イメージ 18その南、イジューム(Izium 4619)付近ではドイツ軍第15歩兵師団(3-7-4)を撃破することに成功。対岸に向けて突破口を啓開した。
さらにその南のミウス川からドネツ盆地に至る地域では、第3打撃軍を中核とする突撃部隊が、Voroshilovsk(5723)南部のドイツ軍要塞線を突破し、ドンバスに向けた前進を開始した。

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2Turn

イメージ 13ドイツ軍の精鋭である第48装甲軍団がハリコフ北部に姿を現した。ヴォロネシ方面軍は第48装甲軍団との対決を避けるため、ハリコフへは真っ直ぐ南下せず、やや西に進撃路を向けて、ハリコフ、スミィ(Sumi 3408)間の鉄道線に向けて進撃した。対するドイツ軍はハリコフ北西部に進出していたソ連軍部隊をほぼ駆逐し、ハリコフ~ベルゴルド一帯を制圧した。

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イジューム突出部では、ソ連軍が戦果拡大を図ってさらなる攻撃を行ったが、ドイツ軍第6装甲軍団が反撃のためにイジューム周辺に姿を現した。ドイツ軍の反撃によってイジュームの突出部は潰されてしまう。

ドンバス方面では、ソ連軍の第3打撃軍等が着実に前進している。ソ連軍がドンバス工業地帯に到達するまであと3Hexまで迫る。

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3Turn

北の攻勢主力である2個戦車軍は攻撃の矛先を南から西に転じた。スミィを包囲して陥落させる作戦である。あわよくば枢軸軍の弱点であるスミィ一帯で大突破を狙うという野心もある。

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ドンバスでも第3打撃軍の進撃が続き、ドネツ工業地帯の一部であるゴルロフカ(Gorlovka 5324)まで隣接する所まで来た。

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イメージ 19ドイツ軍はスミィ方面に主力を投入してきた。攻撃の先鋒となる第506重戦車大隊(S-2-5)やこのTurn増援で現れたグロスドイッチュランド装甲擲弾兵師団(12-9-6)を先頭に、第48装甲軍団、第2SS装甲軍団等、装甲師団4個、装甲擲弾兵師団3個が反撃を仕掛けてきた。さすがに集中投入されたドイツ軍装甲部隊の威力は凄まじく、ソ連軍機械化軍団1個が敵重囲下に取り残されてしまう。

ドンバス方面には第6装甲軍団が反撃に転じてきた。装甲軍団といっても実質的には装甲師団1個と突撃砲旅団(2-1-5)1個のみ。その主任務はドンバス地区における足止めであると思われる。

4Turn

イメージ 20先にドイツ軍の反撃を受けたスミィ地区では、ソ連軍戦車軍団が敵中に孤立した友軍機械化軍団を救出すべく必死の反撃を試みる。しかし出目に恵まれず("1"の目を出してしまった)反撃は失敗。敵中に孤立した機械化軍団は、このTurnの損耗チェックで兵力の半数を失ってしまう。

ドンバス方面でもソ連軍の苦戦は続く。何故かこちらも"1"の目連発で突破はなかなか捗らず。

このTurn唯一の明るい話題は、ベルゴルドを守っていたドイツ軍が同地を放棄して撤退を開始したこと。これでソ連軍は2つ目の勝利条件都市を占領できることがほぼ確実になった。

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5Turn

イメージ 15スミィ方面が固いと見たソ連軍は、攻撃の矛先を再びハリコフ方面に向けた。スミィ方面に機械化兵力の約1/3を残し、第5親衛戦車軍、第1戦車軍を主力とする残り2/3はハリコフ正面に向けられた。ジューコフ将軍もハリコフ正面へ移動し、次Turnからの督戦に備える。その甲斐もあってかソ連軍はハリコフまであと2Hexまで迫った。

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ドンバス方面でも攻撃を継続するソ連軍。このTurnはややダイスにも恵まれ、ドネツ川南部で突破口を形成。アルチェモフスク(Artemovsk 5322)を占領し、さらに西へ向かう勢いである。ソ連軍3つ目の勝利条件都市を確保。勝利まであと4点。

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6Turn

イメージ 16ハリコフ正面では2個戦車軍を投入したソ連軍がジューコフ将軍の督戦もあってドイツ軍防衛線を切り崩し、ハリコフに対して2箇所から接敵した。それに対してドイツ軍は第48装甲軍団を主力とする反撃部隊をハリコフ正面に投入してきた。血で血を洗う激戦の末、ハリコフに接するソ連軍橋頭保は1つが失われ残りは1つとなった。
しかもハリコフには第2SS装甲軍団が入城。野戦築城や航空支援と相まってその防御力は25に達し、ソ連軍がこれを短時間で奪取するのは極めて困難な状況になった。

イメージ 17ドンバス方面ではドネツ工業地帯へ突進を図るソ連軍に対し、ドイツ軍は綱渡りのような防衛線を構築する。崩壊寸前のドイツ軍防衛線。ソ連軍としても出目如何でゴルロフカ、コンスタンチノフカ(Konstantinovka 5123)の2都市を奪取できる可能性が十分にあった。しかしそれを阻んだのはステップロスした僅か1個のドイツ軍歩兵師団。彼らが成し遂げた小さな偉業を讃えるために、ここにその名を記しておこう。ドイツ国防軍第387歩兵師団。

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この時点でハリコフの奪回はかなり困難。ドンバスではもう少し前進できそうだが、VP2点のスターリノ(Stalino 5227)までは届かない。運に恵まれればハリコフとドンバスであと4点取ることは不可能ではないと思われるが、時間的にも厳しい状況になってきたので、この辺りでお開きとした。

感想

決着が着いた訳ではないが、明らかに敗色濃厚だろう。いや、負け惜しみは言うまい。負けた。

イメージ 14出目が悪かったのも確かであるが、今一つ押しが足らなかった。
当初はハリコフ方面にドイツ軍を引きつけておき、南のドネツ盆地で点数を稼ぎ、北のスミィ付近で突破を図る予定だった。しかしドイツ軍の対応は的確で、スミィ付近では航空防御支援と装甲部隊によって突破を完全に阻止されてしまった。ドネツ盆地の方はかなりチャンスがあったのだが、出目が悪くて突破はならなかった。こちらはドイツ軍の装甲部隊主力が存在していなかったため突破の可能性は高かったのだが、終盤ここ一番でダイス目に恵まれなかったのは確かだろう。
戦略面での反省点は、ハリコフに主力を投じなかったのは失敗かも知れない。機動性に劣るソ連軍が機動戦を仕掛けても、ドイツ軍を機動力で凌駕するのは困難である。それよりも大兵力とジューコフ効果に物を言わせて少数精鋭のドイツ軍に対して消耗戦を挑むのが良かったのであろう。ハリコフのVP3点はシナリオの勝敗を左右しかねないので、それを半ば無視した作戦はやはり頂けなかった。

ブランクがあったのでカンが鈍っていたのも確かである。事前にVASSALで第1Turnの出鼻だけでもプレイしておければ良かったが、今となっては「後の祭り」である。

いずれにしてもUkraine'43は面白い。

機会を見つけてプレイしたい。

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