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「トブルク強襲1942」は、さいたまオフラインというゲームサークルが出版しているゲーム付き雑誌「SL Gamer」の付録ゲームで、タイトル通り1942年におけるトブルク攻略戦を扱ったシミュレーションゲームです。

「初心者用」と銘打ってありますが、ヘクスあり、ZOCあり、ステップロスあり、と、ここまではシステム的に他の陸戦ゲームと大きく変わる所はありません。
本ゲームの特徴は戦闘解決システムです。戦闘はメイアタックで、基本的には攻撃側と防御側で1Hex対1Hexの形式で戦闘を解決します。双方とも攻撃力/防御力に相当する個数のダイスを振り、"1"の目が出た数だけ「ステップロス」を得ます。後退の結果はありません。
面白いのは両者とも機械化部隊が極端な攻撃力偏重のレーティングになっていること。例えば第21装甲師団の所属部隊はレーティングが6-2-5、同じく英戦車師団も6-2-6となっています。このレーティングを見るとわかるとおり、機械化部隊については攻撃力が防御力に対して圧倒しており、先制攻撃の優位が際立っています。そして機械化部隊の移動力が独軍=5、英軍=6となっているため、先制攻撃の利は英軍側に与えられることになります。
他に88mmFLAK、地雷網、陣地に関するルールがあります。

試みにプレイしてみた所、ソロプレイでも20~30分で決着がつきました。結果は枢軸軍の勝利。度重なる激戦で兵力の大半を失ったドイツ・アフリカ軍が、最終ターンにボロボロの第15装甲師団を使ってトブルクに対して対する直接攻撃を敢行。同師団が壊滅寸前の状態になりながらも、なんとかトブルクをギリギリで陥落させて、サドンデス勝利を得ました。

バランスは一見した所枢軸軍有利かな、と思います。なんといっても奇襲ルール(最初のターンは2回移動、戦闘できる)とドイツ軍師団のスタックルール(スタックは原則禁止だが、ドイツ軍師団だけ同一師団が2ユニットスタックできる)と88mmFLAKルールが大きい。勿論英軍には移動力の優位があるので、戦い方で枢軸軍を十分苦しめることは可能だと思われます。

ルールは簡単でプレイ時間は短く、初心者にも優しいゲームなので、インスト用とか時間が余った時にプレイするには良い作品だと思いました。