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今話題のFrance'40をVASSALによるメール対戦することになった。シナリオは「大鎌」。下名は連合軍を担当する。

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1Turn('40/05/13)

ドイツ軍の攻撃は3箇所。ナミュール(Namur 5304)北東地区。ロンメルが参加するディナン(Dinant 5408)南東地区でのミューズ川渡河作戦。そしてグデーリアン率いる第19装甲軍団によるセダン(Sedan 5518)西方でのミューズ川渡河作戦である。これらの攻撃はいずれも成功し、ドイツ軍は必要な橋頭保を得た。

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2Turn('40/05/14)

今回もドイツ軍による攻撃は3ヶ所。1つはナミュール北方。次はロンメルによるミューズ川西方への突進。最後はグデーリアンによるセダン南方での橋頭保拡大である。いずれも高比率攻撃で成功していた。

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3Turn('40/05/15)

ここまでの展開を見ていると足止め部隊がいくつか撃破されていく。ただドイツ軍の前進速度は意外と遅いようにも思える。ロンメルの第7装甲師団はかなり激しく前進してきたが、その他の装甲部隊は突出せず、むしろ歩兵と歩調を合わせて前進してきているようにも思える。

4Turn('40/05/16)

ドイツ軍は南西方向へ突破の軸を向けてきた。シャルルヴィル=メジエール(Charleville Mezieres 5217)からラン(Laon 3120)、ランス(Reims 4226)方面へ向けて前進する。同方面へ向けられたドイツ軍装甲師団は計6個。その圧倒的な攻撃力でフランス軍を力ずくで撃破していく。

その北方。ベルギー南部では、ドイツ装甲師団3個と自動車化師団2個が西に向けて攻撃を続行している。こちらも華々しい進撃こそまだないものの、連合軍部隊を着実に撃破している。連合軍としては戦線を引くのがだんだん辛くなってきた。取り敢えず可能な範囲で戦線を引いていくが、そろそろ突破に備えて戦線防御から拠点防御に切り替えて行く必要があるかもしれない。


5Turn('40/05/17)

ドイツ軍はポイントを絞って高比率攻撃を行っていく。そのために撃破される部隊も多かったし。後方に取り残されて補給が絶たれる部隊もいくつか出てきた。しかし全般的には前線はしっかりと保持した状態で徐々に後退していけているように思える。

このTurn、連合軍は、北部ではシャルルロア(Charleroi 4805)を放棄して西へ撤退。その東、ナミュールでは要塞の中にフランス軍2個部隊が包囲されて孤立している。戦線はブリュッセル・シャルルロア運河(Canal Bruxelles-Charleroi)からモブージュ(Maubeuge 4307)、フランス東部国境地帯、ランス(Reims 4226)へと繋がっている。北部は比較的強力かつ地形にも恵まれているが、南部、特にランス周辺は単一ユニットだけで守っている箇所多く、弱点になっている。この分では独軍はランス北部付近で突破を狙ってきそうだが、はてさて。

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6Turn('40/05/18)

ドイツ軍の進撃は続く。
戦線北翼では、ホトの第15装甲軍団を主力とする部隊がベルギー国境を超えてフランス領内に進出。南から前進してきたグデーリアン装甲軍団と合流した。その先鋒は第5装甲師団で、ラ・カペル(La Capelle 4013)付近まで進んできた。その南ではグデーリアン装甲軍団が並進している。最前線はオワーズ川(Oise)の手前まで前進している。

進撃を続けるドイツ軍に対し、連合軍は初めて本格的な反撃を試みた。反撃は3箇所。そのうち2箇所はモブージュ(Maubeuge 4307)南東部、フランス・ベルギー国境付近である。こちらに投入された兵力は、戦車師団2個(第2,第3DLM 7-5-6,10-8-6)と騎兵師団2個(いずれも5-7-6)である。ドイツ軍2個歩兵師団を狙った反撃は成功してドイツ軍を撃破。ドイツ軍の北翼を食い破り、戦線背後に躍り出た。またその結果、シメイ(Chimay 4612)付近で孤立していたシャールB2重戦車装備の第1予備戦車師団(1DCR,8-6-5)を解囲した。

南方では突出していたドイツ第2自動車化歩兵師団の1個連隊(3-3-7)を歩兵2個師団で挟撃した。攻撃は成功し、ドイツ軍に損害を与えたが、残念ながらこれを後退させることはできなかった。

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7Turn('40/05/19)

連合軍のささやかな反撃に対し、ドイツ軍は「倍返しだ」とばかりに襲いかかってきた。反撃によって体勢が崩れたところを狙っての攻撃である。各地でフランス軍部隊が包囲され、あるいはまた高比率攻撃によって撃破されていった。ドイツ軍の動きを見ると、西方への突破を半ば諦め、その代わりこちらの兵力を潰しにかかっているようにも思われる。ということは南部への突破を狙っているということになるが、果たしてそれを止めるだけの兵力はあるだろうか。

戦線を張るための兵力は不足しているが、ドイツ軍の足を止めるため、敵後方への攻撃を繰り返し行う。敵の補給線を一時的にでも遮断できれば御の字だが、そうでなくても敵の一部兵力を後方に吸引できれば、それだけ前線への脅威は減ることになる。それを期待している。オワーズ川(R.Oise)河畔のイルソン(Hirson 4314)付近で重戦車師団を含む戦車2個師団、騎兵1個師団を投入して実施された反撃は成功裡に終わった。 シャルルヴィル=メジエールから西へ伸びる連絡道路を遮断し、西へ向かうドイツ軍の背後を脅威した。

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8Turn('40/05/20)

ドイツ軍は前方と後方の両方に向けて攻撃を仕掛けてきた。前方は装甲部隊を集中して突破戦。後方では連絡線を遮断している連合軍部隊を撃破しようとしている。相変わらずの高比率攻撃によって包囲下にあった連合軍部隊数個師団が消滅した。それでも戦線後方に浸透した連合軍部隊はドイツ軍の補給線に対して脅威を与え続けている。

しかし、ここで破断界。ドイツ軍の南進を阻む部隊がなくなってしまったのだ。さらに一旦は「補給を切った」と思った連合軍が、補給ルールの改定(?)によって補給を切っていないことが判明。ここで一気にモラルダウンした連合軍が投了。ドイツ軍は史実とは違った形であったが、勝利を収めた。

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感想

ドイツ軍が歩戦共同でじっくりと攻めてくるので、隙が無かった。ヒトラー命令も使う余地がなく、持て余してしまった。一方で連合軍はアンヴィルへの突破を過度に警戒し過ぎたため、南方への突破に対する備えが疎かであった。バランス感覚が大事だと思った次第。

それにしても補給ルールの改定は如何なものか。ドイツ軍としては後方にあまり気を遣わずに前進できるということになり、ドイツ軍がかなり有利になると思われるのだが・・・。まあ史実で勝利を収めたのはドイツ軍なので、仕方がないといえばそうなのだが。

ちなみにVASSAL対戦の方はほぼ2週間で決着がついた。この種のゲームはVASSALによるメール対戦に向いていると思う。

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