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CMJ#64の付録ゲーム「オンスロート」はWW2における西部戦線を扱ったキャンペーンゲームである。シンプルだがやや特徴的なシステムを本作は採用している。プレイヤーはダイスを1個ずつ振り合い、大きい目を出した方が主導権を握る。主導権を握った側は移動、戦闘、突破のいずれか1つを選択し、実行する。左記の行動が完了すれば、プレイヤーは再びダイスを振り合って主導権を決定する。これを両軍が補給ポイントを使い尽くすが、あるいは主導権ダイスがゾロ目の場合にTurnが終了する。

今回「オンスロート」をプレイするにあたって、私は独軍を担当した。独軍としては、部隊が死のうが何しようが、とにかく耐えて耐えて耐えまくる。これが作戦方針である。

1Turn(44/6前)

ノルマンディ地区で連合軍猛攻。ダイス目にも恵まれて地歩拡大。早くも苦戦に陥るドイツ軍。機甲部隊を結集して反撃に出るものの、突破を阻止するのが精一杯。

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2Turn(44/6後)

早めにTurn終了が来たのでなんとかノルマンディ戦線を安定化させることができた。しかし危機的状況には変わりなし。

3Turn(44/7前)

連合軍が4-1攻撃でAHを出してくれた。おかげで連合軍が大消耗。ドイツ軍も一息つけた。ノルマンディ戦線を固める。

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4Turn(44/7後)

ノルマンディ戦線での独軍スタックについて、その防御力がいずれも16以上になった。これでかなり戦線は安定した。逆に苦悩する連合軍。「これでは比率が立たないじゃないか・・・」

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5Turn(44/8前)

いきなり破局が訪れた。連合軍決死の2-1攻撃が見事に成功。史実でのコブラ作戦のような状況になってアブランシュ付近から連合軍部隊が突破口を啓開した。しかもその後連合軍は3回連続で主導権を確保。ドイツ軍のスタックは次々と包囲せん滅された。結局このTurnだけで装甲7個師団を含む12個師団ものドイツ軍が壊滅。泣きたいような状況である。

このゲームは戦闘結果表がかなりブラッディであり、オッズ2-1でもダイス目と地形効果次第では"AE"(攻撃側全滅)が発生する。今回はその逆で複数回の2-1攻撃がいずれも"DE"の結果となり、主導権ダイスの冴えと相まって連合軍の突破となった。

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6Turn(44/8後)

連合軍はフランス中南部に進出してきた。足止めの国民擲弾兵師団(3-3)が包囲されて撃破されていく。これは仕方がない。連合軍の補給ポイントがそろそろ底をついてきたのがうれしい兆候。コマンドマガジン106号の記事を読み(今後、バイブルと呼ぼう)、精神を落ちつけつつ中盤以降の戦いに備える。

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7Turn(44/9前)

連合軍は南方に攻撃の主軸を向けてきた。そこでドイツ軍は南方に部隊をばら撒いて遅退戦術を試みる(だってバイブルに書いてあったもん)。あとはアントワープ港の河口付近に装甲部隊を配置して待ち構える。名付けて「ミルフィーユ作戦」。

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9Turn(44/10前)

連合軍がセーヌ河で大規模な空挺作戦を仕掛けてきた。セーヌ河の防衛線背後に米英空挺2個師団が降下してきたのである。主導権をとり返して機甲突破によって空挺反撃を実施したい所だが、主導権ダイスに失敗した。連合軍が2-1攻撃で"1"の目を出したおかげで独軍キラースタック1個は助かったが、もう1個のキラースタックは包囲されて壊滅した。続く独軍の反撃のよって連合軍空挺2個師団を壊滅させたのが唯一の救いである。

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10Turn(44/10後)

セーヌ河戦線を放棄したドイツ軍はソンム川まで後退する。しかし全軍が一気に後退できる訳ではないので、主力はソンム川まで後退し、その前面で歩兵によるスクリーンを形成する。部隊が沢山死んだので、兎に角補充力は山ほどある。再建部隊の再配置ルールを利用して再建部隊で戦線を作るセコいドイツ軍。これもまた「ミルフィーユ作戦」。

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11Turn(44/11前)

ソンム川防衛戦に連合軍の機甲部隊が食いこんできた。危うしドイツ軍。

12Turn(44/11後)

「ラインの守り」作戦発動。本当にラインの守りを固めるべく全軍後退を開始する。移動のために補給ポイントを使ったため、さすがに補給ポイントが怪しくなってきた。
一方で朗報もある。ル・アーブル攻略戦で連合軍がAEを出して6個師団が一挙に壊滅してしまう。だから1-1攻撃はヤバイって言ったのに・・・。

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13Turn(44/12前)

14Turn(44/12後)

15Turn(45/1前)

16Turn(45/1後)

連合軍は徐々にドイツ国境に迫ってくる。南方ではライン川西方の高地帯を抜けてライン川に迫りつつあり、中央部ではアルデンヌ高地に連合軍が浸透しつつある。北部ではベルギーはほぼ連合軍の支配する所となり、戦場はオランダへ。要港アントワープが戦闘の焦点になりつつある。

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17Turn(45/2前)

オランダ国内で連合軍が大規模な空挺作戦を実施してきた。空挺2個師団を投入した空挺作戦でド・メール川のラインに布陣したドイツ軍4個師団を包囲した。ただち装甲反撃を行って空挺師団を排除したい所だが、ここでまたもや主導権確保に失敗。装甲師団を含む4個師団が撃破され、SS装甲師団1個がアントワープに取り残されてしまう。

18Turn(45/2後)

オランダ領内のドイツ軍は後退し、北はワース川、南はジークフリート線を最終防衛線とする。その南でもアルデンヌ高地におけるドイツ軍の抵抗はほぼ終焉を迎え、戦線はジークフリート線まで下がってきた。「ミルフィーユ作戦」を実行しようとしても部隊数が足りない。

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19Turn(45/3前)

20Turn(45/3後)

最後は時間との戦いである。ドイツ軍としては兎に角早くゾロ目が出てTurn終了が来てほしい。平均3~4回主導権を得られるはずの連合軍だが、はてさて。

最終的にドイツ軍はライン川の防衛ラインを守りきり、ゲーム終了。独軍の勝利に終わった。

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感想

結果的に勝利に終わったので良かったが、反省点も多い。まず序盤だが、連合軍の空挺部隊を殺すことはできなかったか?。序盤で空挺部隊を1個でも2個でも殺しておけば、後の作戦がかなり楽になったはず。リスクを恐れて攻撃しなかったというのが真相だが、もう少し反撃を検討しても良かったと思う。他にも戦線に組み方とか、反撃部隊の配置とかについても反省点が多かった。

ゲームとしてみた場合、ドイツ軍は苦しい。「バイブル」によれば独軍圧勝とのことで、その通りだとは思う。しかしそれはベテランプレイヤー同士の話。不慣れなプレイヤーがドイツ軍を完璧に操るのは難しいと思う。また出目によって連合軍の主導権が続いたり、空挺降下で装甲部隊が包囲されたりすると、数個師団がゴソッと撃破されてしまうので、一気に苦しくなる。

ドイツ軍の守り方は「バイブル」に記載されているので、そちらを参照して頂きたい。今回も「バイブル」通りに守ろうと思ったが、まだまだ未熟である。幾度も突破されそうになってヒヤヒヤした。連合軍プレイヤーは中盤以降勝利の可能性を否定していたようだが、ドイツ軍としては最後まで大突破の危機に怯えていた、というのが真相である。

ゲームとしてみた場合、補充ルールによる戦線構築に代表されるように、史実と比べると違和感がある。とはいえ、「ミルフィーユ作戦」を採用せずにプレイした場合は連合軍が有利だと思われるので、仕方がない。ゲームとしては面白いが、同テーマでのベストゲームがどうかは疑問なしとしない。

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