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チェンジ・ザ・ルール

エリヤフ・ゴールドラット 三本木亨訳 ダイヤモンド社

ゴールドラット博士の第3弾。TOC(制約条件理論)と呼ばれる考え方を取り入れた業務改善ソフトに関するお話である。本書では架空のソフト会社と顧客となる会社が登場し、ソフト会社(及びその協力会社)が顧客にTOC理論に基づいた業務改善ソフトを発売するというストーリーである。正直な所、小説として見た場合の面白さは「ザ・ゴール」に比べると数段劣る。また本書が訴えたいとしていることも、本書を読んだだけでは今ひとつ伝わってこない(下名の読解力不足のせいだが・・・)。
本書で筆者が言いたかったことは、多分以下のようなことだろう。
「利益を増やすためにテクノロジーは必要だが、それだけでは不十分」
「新しいテクノロジーを導入する際には、テクノロジーに合わせてルールを変えていく必要がある」
そういうメッセージを取りだして読む分には有益であるが、筆者が提示したいソリューションの具体的な内容については、今ひとつ理解できなかったと思う。

お奨め度★★★