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GMT「BARBAROSSA」シリーズは、1941年における東部戦線の戦いを、1Turn=2日、連隊~師団規模のユニット、1Hex=5マイル(8km)で描いた作品群である。1995年に第1作の「Typhoon」がGMT社から発売されて以来、現時点まで2010年発売の「Crimia」まで計6作が発売されている。

本シリーズはかなり詳細なルールを持った作戦級ゲームで、蹂躙攻撃、機械化移動、反応移動、死守命令、戦略移動等のルールがある。陸上部隊だけではなく航空部隊も登場し、阻止攻撃や近接航空戦を実施できる他、戦闘機同士の戦いも再現できる。

この度、本シリーズの1作であるArmy Group Center(以下AGS)をプレイすることになった。AGSはタイトル通り中央軍集団の戦いを扱った作品で、ミンスク戦やスモレンスク戦を扱ったシナリオが計8本用意されている。今回プレイしたシナリオは、シナリオ8「ドニエプルの雷鳴」。スモレンスク、ヴィテブスク、ゴメルと一帯を含む広大な地域における戦いを扱っている。今回は練習プレイということで、プレイ4人で2名ずつで独ソ両軍を担当した。下名はソ連軍北方を担当する。スモレンスク方面の守備がその任務である。

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ゲーム開始当初(Game Turn(GT).11)(このシナリオは第11Turnから開始される)、ソ連軍の大部隊がヴィテブスク、オルシャ、スモレンスクに囲まれた三角地帯にいる。ソ連軍としては、それらを如何にして後方へ撤収させるかが分かれ目となる。
今回はGT.12までに残存部隊の半数以上をスモレンスク方面へ撤収させることに成功した。その結果スモレンスク方面の守備兵力は大幅に強化され、ドイツ軍は非常に困難な状況になった。

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GT.13に天候が悪化。地面は泥濘状態となり、ドイツ軍快速部隊の機動力が失われた。

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今回のプレイで要した時間はセットアップも含めて約8時間。GT.11~GT.13の途中までプレイしたので、1Turnあたりの所要時間は約3時間と言った所か。かなり難易度の高いゲームで、習熟するまではかなり練習が必要であろう。ただしバルバロッサ作戦を愛するウォーゲーマーにとっては、堪らない作品なのかもしれない。また個人で習熟するのは大変でも、多人数でプレイしていると習熟が早いので、多人数プレイをお奨めしたい作品である。